たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

手長足長

2019-03-09 09:26:21 | 出雲の神社

<温泉神社 おんせんんじんじゃ>

 

アシナヅチ・テナヅチという名前を聞きますと、

真っ先に「手長足長」という名の

「物の怪」のことが思い浮かびました。

主に東日本の昔話に登場する手長足長という妖怪は、

諏訪地方では「諏訪明神」の家来とも言われ、

同じく土着の洩矢神とともに、

諏訪へ逃げ延びてきたタケミナカタと戦った、

という話が一帯に残っています。

 

諏訪には手長足長を祀る、手長神社・足長神社

という神社もあるそうで、両社ともかつては

諏訪大社上社の境外末社だったのだとか。

仮に、播磨の金屋子神を助けた「藤」が、

タケミナカタを表しているとするなら、

出雲のタタラ民であった「隼人」を、

タケミナカタと戦った手長足長と置き換えても、

決して不自然ではないのでしょう。