<中嶋神社 なかしまじんじゃ>
金屋子神に関する「犬」「麻」「蔦」「藤」
などのキーワードについて、
あれこれと推論を重ねてみましたが、
最後に残ったのが「みかんの木」
という不思議な文言です。
聞いたところによりますと、
全国の金屋子神をお祀りする神社の祭事では、
「金屋子神が好む」という理由で、
みかんを供える、あるいはみかんを焼いて
食べるといった風習があるのだとか。
「みかん」と聞いて思い浮かぶのは、
常世の国から「みかん(橘)」の原種を持ち帰った、
田道間守(たじまもり)かもしれません。
田道間守は新羅由来の渡来人である、
アメノヒボコの後裔とも言われている人物ですから、
常世の国が新羅であった可能性も高いと思われます。
仮に、みかんと新羅との間に関連があるとすれば、
金屋子神と新羅とのつながりはいかに……。