たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

山師たち

2019-02-11 09:38:55 | 出雲の神社

<金屋子神社 かなやごじんじゃ>

 

播磨国の鉄を管理していた「犬」たちは、

出雲の砂鉄に目を付けた和気氏の配下となり、

奥出雲の里へと派遣されたのでしょうか……。

金屋子神とともに出雲にやってきた

和気氏の犬(播磨国のタタラ集団)は、

安倍氏率いる出雲の犬(出雲国のタタラ集団)に、

鉱物資源の所有権を渡すよう迫ったのかもしれません。

恐らく、播磨の金屋子神が嫌った「犬」というのは、

出雲国の山師たちのことだったのだと思われます。

 

しかしその後、播磨国の支援を受けるようになった

安倍一族の村下は、「出雲の犬」たちの反乱に遭い、

逃げる途中で命を落としてしまいました。

もしかすると、奥出雲一帯を治めていた

村下(朝日長者)は、自らの犬たちの反対を押し切り、

播磨国のタタラ民に土地を明け渡した可能性もあります。

その際、「出雲の犬」側に力を貸したのが、

忌部氏と葛城氏だったと仮定すると、

気になるのが、「金屋子神」つまり播磨国側を

助けた「藤」が暗示する豪族の名ですね。