たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

出雲と諏訪

2019-02-15 09:00:12 | 出雲の神社

<金屋子神社 かなやごじんじゃ>

 

金屋子神に関する伝承を読みますと、

「猟奇的」「血なまぐさい」とでも

表現したくなるような内容が散見されます。

恐らく、それらの内容が意味するのは、

「生贄」や「人柱」を禁忌としない人々が、

出雲にやってきたということなのでしょう。

つまり、金屋子神および75人の子供たちは、

渡来氏族の中でも「ある特殊な習俗を持つ人々」

だったのかもしれません。

 

そこで気になるのが、金屋子神がすがったとされる

「藤」そして「みかんの木」が何を示唆するかですね。

ちなみに、長野県の諏訪地方には、

「出雲を追いやられたタケミナカタの神が、

諏訪湖のほとりで体を休めていたとき、

地主神である洩矢(もりや)神が、

鉄輪を掲げながら攻めてきたため、

藤のつるを縄にして応戦した」

という伝承が残っていました。