たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

タタラ唄

2019-02-17 09:09:55 | 出雲の神社

<宍粟市千種町>

 

岡山県英田郡西粟倉村に伝わるタタラ唄に、

「金屋子神の生まれを問えば、元は葛城、安部が森」

という歌詞があるのだそうです。

『金屋子神祭文』とは微妙に内容が異なりますが、

この唄を元に金屋子神の素性を推測するなら、

「金屋子神はもともと葛城の神だった」

「金屋子神はもともと安倍氏と関連していた」

という可能性も浮上してきます。

 

恐らく、金屋子神の出元である播磨と、

タタラ唄に登場する奈良・葛城、

および安倍氏との間には、

出雲国に入る前から、

何か特別なつながりがあったのかもしれません。

仮に、出雲の安倍氏に協力した「蔦」も、

葛城氏を指し示しているとすれば、

敵対関係にあったと思われる播磨と出雲とを結ぶ、

「葛城氏」の思惑が気になるところですね。