<東祖谷・栗枝渡地区>
栗枝渡八幡神社の謎を解くキーワードとして、
キリスト、八幡、安徳天皇等があげられますが、
実際に神社を参拝してみて感じたのは、
それら「ごく近代」の出来事の裏に隠された、
「空神」とでも呼ぶべき存在への素朴な信仰形態でした。
熊野の旅でもたびたび登場したこの「空神」は、
いわゆる自然信仰の名もなき神様でして、
栗枝渡八幡神社の謎として伝わる
キリスト、八幡、安徳天皇などの伝承は、
のちの世に加えられたものなのでしょう。
様々な由緒を残す場所と言うのは、
それだけ「重要なスポット」として、
古くから認識されていた証拠とも言え、
この山深い場所に鎮座する栗枝渡八幡神社にも、
「見過ごせない何か」「関わりたくなる何か」が、
潜んでいたのだと思われます。
キリストと八幡は「ユダヤ人」を示唆し、
安徳天皇と空神は「剣」を意味する隠語だとすれば、
恐らく、キリストも八幡も安徳天皇も、
「空神」を守るためのカモフラージュであり、
「空神」に関わる神宝を暗示する
大切なヒントなのかもしれません。