<栗枝渡八幡神社 くりしどはちまんじんじゃ>
「鳥居のない神社」というのは、
東日本などを中心にいくつか存在し、
それぞれの神社に由来が残されています。
こちらの栗枝渡八幡神社は、
「安徳天皇の御陵であり神社ではないため、
鳥居を建ててはならない」という、
昔からの掟を守っているからなのだとか。
ちなみに、安徳天皇の「徳」という字には
不思議な因縁があるのをご存知でしょうか?
実は「徳」を名に持つ天皇は不遇な最後を迎える、
あるいは不遇な形で崩御された天皇に、
「徳」の文字を与えられるという話があるのです。
そうなりますと、以前は阿波国と呼ばれていた
この地が「徳」島となった経緯も気になりますね。
また、安徳天皇や鳥居の件だけに限らず、
栗枝渡八幡神社の境内をグルっと見渡してみますと、
西洋風建造物を彷彿させる鮮やかな色彩の本殿や、
屋根の飾りにはめ込まれた天皇家ゆかりの16菊紋など、
「渡来系の印」があちことに散りばめられ、
一層ミステリアスな雰囲気が強調されていました。