たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

かかしの里

2017-12-12 09:59:34 | 剣山・イスラエル

<東祖谷名頃・かかしの里>

 

祖谷の最奥・東祖谷名頃集落は、

通称「かかしの里」とも呼ばれ、

休日ともなると全国各地から、

「かかし」目当てに観光客が訪れるそうです。

ちなみに、この地区独特のかかしは、

地元の方が制作した等身大の手作り人形でして、

過疎化により少なくなった住民の身代わりに、

集落内のあちこちに置かれるようになったとのこと。

ここ近年、メディアやネットなどで取り上げられ、

若者たちを中心に噂が広まっています。

 

私が訪れた日は、平日だったこともあり、

観光客はひとりもいませんでしたが、

たまたま挨拶を交わした地元の方に、

私が関東から来たことを告げると、

そのおばあさんはさほど驚いた様子もなく、

「最近は遠くからよう来てくれる」と、

昨今の賑わいをとても喜んでいるようでした。

 

ちなみに、集落内に存在するかかしは、

すでに住民の人口を超えており、

現在もその数は増え続けているのだとか。

実際にこれらの人形を見た人の間では、

「癒された」という肯定的な感想と

「怖かった」という否定的な感想とに、

はっきりと分かれるようです。

標高800mあまりの山中に、

突如としてあらわれたそれらのかかしは、

明らかに「魂」を宿しているようでした。