<石上神宮 いそのかみじんぐう>
伊勢神宮と並ぶ古社として知られる石上神宮は、
七支刀(しちしとう、ななつさやのたち)を始め、
数々の重要文化財を保持する歴史深い神社です。
古代軍事氏族である物部氏(もののべうじ)が祭祀し、
ヤマト政権の武器庫としての役割も果たしてきました。
こちらの神社の御神体は、
布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)という剣で、
主祭神は、この剣に宿る
布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)という神霊です。
社伝によりますと、この布都御魂剣は、
記紀の国譲りの件に登場する、
武甕雷神(たけみかづちのかみ)が持っていたもので、
神武東征の折に天皇の命を救った剣でもあるのだとか。
明治7年、拝殿裏手の禁足地から布都御魂剣が出土し、
石上神宮の伝承を裏付ける形となりました。