天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

地上三センチの浮遊

2014-05-23 20:34:58 | エッセイ
「親愛を体現するもの」

帰ってきて、玄関先でちぎれるほど尻尾を振って迎えてくれる犬たち。あふれんばかりの愛情表現に、いつも心満たされるのです。

小さな子供たちの大きな笑顔。ほっぺに手にそっと触るだけで、柔らかい気持ちになるのです。

人は成長すれば、かけひきやプライドや力関係やエゴや…いろいろなものに引っぱられて、素直に感じることも表すこともできなくなるのだなと痛感します。(素直さや純粋さが、必ずしも生きるためにプラスに人の世で働くわけではないのです。悲しいことに。)

なんの裏も意図も読みとる必要がない親愛の情を受けとることができるのは幸せなことです。

まっすぐな愛情を示すものたちの尊さや美しさには心打たれます。心が浄化されます。

そんなギフトを受けとることができる私は幸運なのだと思います。

願わくば、この世界が親愛の情をなんのてらいもなく、発することも受けとめることもできるようになったらいいなと思います。

そんな世界には諍いも憎しみも存在しないでしょうから。

けれど、それは長い長い道のりです。

ふてくされず、斜に構えず、皮肉屋にならず、そんな世界を望みたいのです。




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