天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

地上三センチの浮遊

2013-04-04 20:20:54 | エッセイ
「明日に向かって笑え」
笑うのはお好きでしょうか。日々、笑うことはあるでしょうか。
私は笑うことが好きです。たわいのないことで、笑うのが好きです。人を笑わせることも好きです。相手が破顔した時、うれしくなってしまいます。
笑いは弛緩することです。「笑っている場合じゃない」時ももちろんあります。けれど、笑いを軽んじたり、笑いを禁じたりする文化や社会は恐ろしく感じます。古今東西、そんな世界は存在し、存在し続けているのです。
笑いを厭う社会は、個人の自由がなく、人々は大きな力に都合よく使われることが多いような気がします。自分の頭で考えさせてくれない。命令と規律に従う社会。そういうふうに感じてしまいます。
笑うことは、客観性と健やかな気持ちが必要です。それは、自分の思い通りに動かしたい場合、大きな壁になります。客観的に見ておかしいと思えば、人は命令に従いません。健やかな気持ちでいれば、理不尽な命令には従いません。(自分を卑下していたり、すべての気力を奪われていたり、強烈な不満をもっていたり、どうしたらいいかわからなかったり、自己のバランスを崩している時には、強い力を求めがちになるのです。)
だから、けらけらと笑える世界にいることは、とても大事なことだと思うのです。
これは社会という大きな枠組みだけではなく、個人の中でも言えることだと思います。
自分に余裕がない時は、笑うことはできません。自嘲はできても、自分自身を笑いとばすことはできません。私はつらい時、しんどい時、「今、笑う余裕がないな。」と思うだけでも楽になります。落ち込んでいる時は、自分自身に囚われているので、苦しくなります。「笑う余裕がない」という客観性を持つと、少し冷静になれるのです。

世の中にはいろいろな笑いがあります。ただ、人を貶めて笑いたくはありません。昔、とても嫌な思いをしたことがあるからです。今でも攻撃的な笑い声、あの独特なトーンの笑い声は苦手です。恐怖すら感じます。

「嗤う」のではなく、「笑う」ことを楽しみたいと思います。





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