教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

秋田 学力テスト1位、大学進学は低迷 「横並び重視」手本になる?

2008年10月28日 15時20分40秒 | 受験・学校

『 文部科学省が実施した「全国学力テスト」で、2年連続トップの成績を収めた秋田県に対し、その秘訣(ひけつ)を学ぼうと、全国の教育委員会や地方議員らによる“秋田詣で”が続いている。しかし、「秋田を見習って大丈夫なのか」と疑問を呈するのは、ほかならぬ秋田県内の教育関係者。「競争より横並びが大事」という県民性が成績の底上げを実現する一方、大学進学ではふるわないという、秋田独特の事情があるためだ。 」 秋田県は平成19、20年度の全国学力テストで、小学生は全4科目がすべてトップ、中学生も1~3位に入った。 好成績の理由は少人数教育との見方が有力で、急激な少子化のため全国に先駆けて県全域で少人数学級に移行した事情が背景にある。また、県教委が19年度の全国学力テストの結果について、平均正答率が同程度の他の4県と比較分析したところ、正答数が少ない、いわゆる“落ちこぼれ”の割合が他県に比べ小中学とも大幅に少なかった。 いまや全国の目標となった秋田だが、県教委は「秋田の子供は中学で伸び悩み、大学受験で低迷する」という。昨年度の大学入試センター試験の7科目平均点は全国34位。大学進学率は約43%で、全国平均の約53%を10ポイント下回る37位にとどまっている。19年度の東大合格者数も東北で唯一、1けたの8人で、43位と低迷している。なぜ大学受験まで高い学力を維持できないのか。その答えは、19年度の全国学力テストの中学生の正答数分布に表れている。小学生では「全問正解または1問不正解」という高正答率者の割合が全科目で比較対象の4県を上回るが、中学生では逆にすべての科目で下回った=グラフ。つまり、秋田の中学生は「平均値で他県を上回るが、上位層が薄い」(県教委)。その理由を県教委関係者は「中位偏重」にあると指摘する。「学習内容が平易な小学生の間は理解の早い子、遅い子とも伸ばせるが、内容が高度な中学生での両立は困難。教師としてはできる子供は後回しになる」。この中位偏重は高校で一層顕著になり、「平均値は良いものの、高レベルの競争になる大学受験で結果が残せない」という。 ◆平等主義の弊害 その半面、一般的に大学進学者が少ない専門高校からの大学進学率は全国トップレベルで、学力中位層の厚さを証明している。 「(上位層が薄いのは)これまでの教育方針での行き過ぎた平等主義の弊害もある」と県教委関係者。秋田の県民性には「おれもやらないからお前もやるな」というマイナスの横並び意識が強いとされ、「教師や子供、保護者に進学や立身出世の意欲が薄い」と教育関係者は口をそろえる。 秋田大の佐藤修司教授は「秋田は歴史的に裕福な地域で、競争意識が希薄。他人より目立つのを避ける横並び意識が、中位偏重と全体の好成績の背景の一因」と分析。その上で、「他の自治体が秋田を参考にしたくても、生活環境が似た家庭が多いほか、少人数学級や風土など秋田独特の事情を考えると、単純に参考にはならない」と話している。 ◆義務教育が機能 教育評論家で国際医療福祉大の和田秀樹教授は「秋田は東大進学者が少なく、学習塾主催のテストでも必ずしも成績がよくない」と上位層の薄さを指摘した上で、「できない子供が少ないということは、義務教育がうまく機能しているから。できる子を伸ばすのは義務教育の責任ではない」として、秋田の教育を評価する。和田> 和田教授は「失業率が高い県は平均点が低いなど、成績の差にはさまざまな要因がある。そうした関係を明らかにするためにも全国学力テストの成績公表が必要で、点数がいいから“秋田に学べ”ではない」と最近の風潮にくぎを刺している。』アサヒコム

素朴な疑問果たして全国学力テストの結果で、本当の小・中学生の学力が正確に測れるのであろうか。全国学力テストの結果だけで、学力向上の資料になるのであろうか。全国学力テストの結果公表問題は、本当に子供達の目線、子供達の教育的視点に立ったものであろうか。文部科学省、公表を求める知事、各都道府県の教育委員会が対峙し論争になっています。情報公開の原則から公表を求められていますが。個人情報も保護されなければなりません。子供達が、この学力テストの結果公表問題をどう思っているのか、どのように子供達自身が考えているのかと言う子供達の声と思いが欠けているように思えてなりません。教育は、誰の為に有るのでしょうか。文部科学省、知事、各都道府県教育委員会に有るのではなく子供達に有るのです。今回の学力テストの結果公表問題は、小・中学校に通う子供達のことを皆忘れているのではないでしょうか。子供達の基礎学力保障をどうするのか。各都道府県教育委員会が、全国学力テストの結果を非公開としているのは、学校が序列化し、学校間の競争が激しくなり、点取り主義に陥る為と理由付けていますが。なぜこれまで全国学力テストが中断され来たかと言いますとこの理由からです。文部科学省の通達で、各都道府県の各市町村教育委員会は学力テストの結果は非公開にすると言う原則で全国学力テストに参加しています。今後全国学力テストに参加しない市町村教育委員会も出て来ないとも限りません。全国学力テストの結果を公表するなら子供達の為にどう生かし、どのように教育改革や学力向上に使うのかと言う説明責任が知事には有ると思います。又各都道府県の教育委員会の学校の序列化や学校間の競争激化、点取り主義に陥ると言う指摘に対してどのように対処するのかを明確に説明する必要が有ると思います。今回の学力テストの結果公表問題では、保護者の直接の声や意見、教育現場の先生方の意見も生の声も反映されていません。実際に教育現場に立ち子供達を教えているのは先生方です。毎日子供達を指導されている教育現場の学校の先生達の声が聞こえて来ません。マスコミも取り上げるべきです。教育現場を無視しては、今の日本の学校教育は良くなりません。大将ばかりでは、困ります。確かに秋田県は、義務教育では小人数教育で成果を上げていますが、大学進学率は全国37位です。何を教育的尺度にするのかが問題です。全国学力テスト2年連続1位の秋田県の真似をせずに、各県の独自性と県民性や考え方を生かした各県の個性的な教育を実施すべきでは有りませんか。

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<幼稚園児>「負けず嫌い」な子供ほど体力ある…岐阜大研究

2008年10月28日 13時21分58秒 | 受験・学校

 『岐阜大教育学部の春日晃章(こうしょう)准教授(40)発育発達学らの研究チームが1075人の幼稚園児(3~6歳)を対象にした調査で、負けず嫌いの度合いの強い子供ほど体力があるという結果が出た。26日に津市で開かれた東海体育学会で発表され、「負けず嫌い」と体力の相関関係を統計的に示した調査として注目された。 07年と今年、岐阜、福井両県の5幼稚園に通う1075人を対象に調査した。教諭に園児を「負けず嫌い度合い」に応じて5グループに分けてもらった上で、25メートル走。反復横跳び。ソフトボール投げ。握力。立ち幅跳び。長座体前屈体支持持続時間の7種類の体力テストをした。
 テストの結果、総合得点は負けず嫌い度が最も高かったグループが一番高く、低くなるにつれて点数も下がった。特に25メートル走、ソフトボール投げ、立ち幅跳びで差が大きかった。男女別では男子の方が差がはっきり出たという。 春日准教授は「最近は運動会の徒競走などで順位をつけない学校も多いが、順位をつけて子どもたちが良い意味での『負けず嫌い度』を高めると、体力が向上する可能性がある」と話している。』毎日新聞

やはり幼稚園児の負けないで頑張ろうとする気持ち、気力が大切なことが分かりましたが。まだ幼稚園児なので、無理な気張りすぎと頑張りすぎは良くないと思います。競争で順位を付けない学校も有りますが、努力して少しでも前を目指して頑張る気持ちを損ない、一人一人のやる気を失う原因となっていると思います。体力向上には、戦前のような気力、精神力一辺倒ではなく科学的な分析とデータによる医学的視点と精神面の正しい位置づけが必要だと思います。気力や精神力だけが走り出し、昔の体育会系の部活動に見なれました様に後輩のしごきや制裁に繋がるようでは困ります。学生時代の思い出のアルバムとして、試合に勝つことばかり考えずにスポーツマンシップを尊重し、上下関係ばかりを重視せずに先輩と後輩の心暖まる友情も大切にすべきだと思います。体力向上には、メンタルトレーニング、心理学を利用した心理トレーニングも取り入れるべきだと思います。

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