ぱんくず日記

日々の記録と自己分析。

バタークリームのケーキ

2015-12-23 17:36:36 | 日常
出勤。
マイナス10.7℃。
路面が凍ってごみ出しも通勤も買い物も、
あらゆる外出が命懸けで辛い季節であるよ。

・・・・・

昼休み。
朝は晴れていたのに曇ってきたので予想外に気温上がるかも。



気温が上がると氷の表面だけが融けて殺人的に滑るから難儀だ。
バリバリの氷点下15℃くらいが歩き易い。
シバレるのは嫌ではない。
1年の季節で言えば真夏の猛暑の時期と真冬の厳寒期が楽しい。
夏至と冬至は特に楽しい。
どちらも非日常的なイベントに満ち満ちている。
春は汚い黄砂が飛ぶし雪解けで道が汚いし湿っぽくて陰鬱で
有難みが無い。


昨日歯科で応急的にセメントで固めて貰った、
欠けて亀裂の入った小臼歯は今朝目が覚めたら粉々に割れて
口の中でジャリジャリしていた。
年明けどころか一晩も持たなかった。(笑
寝ている間にどれだけ歯を食い縛ったものか。
年明けに麻酔下で削って治療する予定。


帰宅。


さっき買い物をしたら延々同じ曲、クリスマスの歌が
ぐるぐる回って辟易した。
明日は12/24だからな。
食料品売り場はケーキと鶏の脚に満ち満ちている。

ケーキを見ると、今の時代は生クリームのものばかりなんだな。
でも苺の乗った生クリームケーキなんか年中売ってるではないか。
大昔、子供の頃に食べたケーキとは別物だ。
洋菓子としては垢抜けないくどいバタークリームのケーキは
クリスマスにしか販売されていない。
確かにあまりウマいものではないかも知れない。
しかしバターは苦手なのに、
あの甘ったるいデコレーションケーキが懐かしい。
胃もたれするのは間違いないが一口だけ食べたいと思う。
昭和30年代から40年代初めの、ケーキが貴重なものだった時代の、
年に1回食べられるかどうかだったバタークリームのケーキ、
バタークリームのバラの花の乗っかった、仁丹みたいな銀色の粒粒が
ぱらぱら振りかけてある暴力的に甘いデコレーションケーキは、
今の時代そこら中で年中売っている生クリームのケーキとは
ケタの違う価値があった。
何故なら年に1回食べられれば御の字だったから。
味が良いか悪いかはあんまりどうでもよかった。
あの複雑な模様やバラの花を象ったクリームと銀の粒と蝋燭の火の
特別な雰囲気が幼稚園以前はよかったのだ。


・・・・・



(12/30追記;)
12/23に購入した直径15cmのバタークリームのケーキ
2/3を母にやり、その後ずっと氷点下のベランダにて
放置したまま置いてあったが胃が痛くなくなったので
切り分けて食べてみた。
マルセイバターサンドの六花亭だけに、
バタークリームもスポンジも上品な甘さでウマかった。
食べるために珈琲3杯はどうしても必要だが。
やはり昭和30、40年代のケーキとは全然違っていた。
店の人によるとバタークリームのケーキは売れないので
クリスマスの今の時期しか販売せず
普段は注文してから作るのだそうだ。
安いバタークリームのケーキは
昔も今も年に一回しか食べられないのは同じ。(笑 



年を取ったためか、美味いものよりも懐かしいものを
無性に食べたくなる。
しかし食べたとしても自分の味覚そのものが変わってしまって
決して同じ味を味わう事は出来ないのだ。
長期記憶の古い所で美化され、燦然と輝く今はなき洋菓子。


月が出ている。



今夜はまだ月例11.7、12/24もまだ12.7、
満月は12/25。