上越・町家暮らし

主に新潟県・上越市の自然、文化、風土、そして町家暮らしについて書いていきます

熊が見ていた渓流釣り

2020-09-21 15:02:44 | 渓流釣り

 

 

上越に向かう道すがらの夕刻のひと時、清洲川支流で竿を出した。この支流は柱状節理の奇岩で有名で、七ツ釜などと呼ばれる。

大蛇伝説があるとされ、キャンプ場施設内には大蛇のモニュメントが敷き詰められていた。

 

何度か立ち寄ることはあったが、釣りをすることはなかった。今回夕刻竿を出してみた。

釣果は燦々たるもので、小さなすれたヤマメが毛ばりに出るが、なかなか針掛りしなかったが、なんとか5匹ほど顔を見させてもらった。

夕まずめ、大きな堰堤下で毛針を振っていると、背後に気配を感じ振り向くと、20mほどの距離に黒い塊があった。

どうやら先刻から、私の下手なテンカラ釣りをまんじりもせず、見ていた様だ。

肯定はしたくないが、どうやら熊の様だ。山遊びを60年近くやっていれば、熊との遭遇は珍しいことではないし

危険な目にあったこともない。大概、熊の方で人間から離れていくのが常で、よほどのことがない限り襲ってくることはないのを

知っているから、座ってこちらを凝視する熊から目を離さず、ゆっくり土手に上がった。私の動きに合わせて熊の頭は動き

警戒していたが、座ったまま動くことはなかった。「早く山に帰れ」と怒鳴ったのが聞いたかどうかは知る由もなかったが

5分ほどして現場に戻ると、くだんの熊は消えていた。

 


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