上越・町家暮らし

主に新潟県・上越市の自然、文化、風土、そして町家暮らしについて書いていきます

郷土の画家・横尾茂作品

2024-01-25 16:23:57 | 地元作家

     1980年製作「かおりちゃん」 F2号         1984年製作「かおり」F2号

横尾にはユーモラスで原初的な人物像が多いが、特に「かおり」シリーズは多い。

 

 

 1983年製作 裸婦デッサン 「昼下がり」 60cm✖️80cm    クラフト紙に描かれている

 今はない、三重県の亀谷美術館の裸婦デッサン出展の作品。

 まるで釈迦涅槃図のようであり、マヤ、インカ、アステカの壁画やレリーフをも彷彿とさせる。

横尾 茂 (1933〜2012年。1977年 第20回 安井賞展受賞者)

  横尾茂は文化学院や大森絵画研究所にて絵画を学んだ画家です。油彩画や線画にて素朴で愉快な作品を生み出しています。身近にあるモチーフを取材し、変化の激しい現代社会の表層を意識した作風は独創性が高く、評価されています。従来の油彩画の技法である塗り重ねることによる表現に疑問を抱き、本質的なものだけを現出させる東洋美学の表現を重んじて、絵の具の層を削って作品を作り上げるなど、独自の取り組みを行っていました。

 

1933年新潟県にて横尾茂は誕生します。中学で美術の先生に絵を勧められたことから絵の道を志します。1953年に上京し働きながら3年後の1956年には文化学院に入学、山口薫や佐藤忠良に学びます。1960年に卒業後には大森絵画研究所にて人体デッサンを中心に研究を行い、翌年の第25回自由美術展にて『野』が初入選を果たします。その後第28回自由美術展に『遊歩』や『帰路』を出品し、1965年に自由美術会員となります、その後も精力的に作品を作り続け第38回自由美術展では『季の唄』や『あrひるちゃん』を出品し、自由美術賞を受賞します。その後も様々な展覧会に作品を出品し受賞を重ね、ギャラリーを開設するまでとなります。2012年、78歳にてその生涯に幕を下ろします。「絵画買取ならSATEeee」のhpより抜粋