ワイン載録記 

【 ワイン香の空間(Espace-Vineux)に憩いを求めて 】

シャトー・ジュン 甲州 2013

2016-06-10 | 日本のワイン
Chateau Jun 甲州 2013

日本のワインでと言うか、勝沼で一番好みのワインの一つです。
シャトー・ジュンを訪問すると、恐縮にも造り手の仁林さんに応対していただいたのですが、その力みのない語り口調も妙に説得力があって・・・。
ここのワインは、造りに一本筋の通ったものがあって、そこに葡萄の個性を活かしつつ、葡萄の旨さを味わえる。だからセラーにいつも在庫しておきたい逸品なんです。そして寝かせていても若ければ若いなりに、若飲みもいいですし、熟成もできそうで、ある種の凛としたところがいいですね。

<独り言>
日本のワインは、葡萄糖度が低くて醸造時にALC度数が出なくなるため補糖してALC度数を高めるのが甲州ワインとのこと。また基本的に買い葡萄で造るネゴシアンで自社畑のワイナリーも殆どない。
多雨の日本、どこのも大なり小なり果実が弱いというか、勝沼のというか日本の葡萄は糖度が不足(20度に遥か遠い)している。このこと自体が仕方ないことですが、でもでも垣根式の自社畑のキュベ三澤は、試行錯誤の末に20度以上に上がったようだし ・・・地道で、諦めない、拘りの気持ちが生んだ、日本では考えられない糖度20(5度?)数度まで上げて、補糖なしの自力ワインが素晴らしい!・・・ 故に是非是非一度試してみたいんですよね。
で、勝沼の畑としては、やっぱりシャトー・ジュンのメインの菱山畑かその隣の斜面の鳥居平が優良畑の最右翼の畑であって、例えば、好みでもあるグレイスはその両方の畑の個性がそれぞれきっちり出ていて、造り手の技量もさることながら素晴らしい。どっかの売れているだけで何も特徴のない、葡萄の良さが伝わらないものと違う、飲めば解るその技量に頭が下がる造り手の意気込みが感じる、そんなワインがまた来年のヴィンテージを試したくなるんですねえ。
 
ふと思うところを勝手気ままに書き綴ってしまいました。



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