昨日、インテックス大阪に全国から集まった日本建築学会の後輩たちは、ファース工法が誕生した動機について尋ねられました。
開発動機は、従前の断熱工法で多くのクレームに遭遇して工務店経営の在り方に迷った事があり、お施主さまを幸せに出来る家づくりで断熱の在り方を求めたからです。
昭和60年にオール電化住宅を創設しましたが当初は電力会社の方が戸惑っていました。
何故ファース工法なのか前に、何故オール電化なのかを答えなければなりません。
快適な住まいとは、温度調整が必要です。気温だけが温度ではありません。
多くは、湿気の持つ熱「潜熱」を無視した家づくりを行っております。
湿気も潜熱であり、昨日の大阪は気温30度、湿度80%でした。
この時の湿気の持つ熱は55.3度にも及びます。
湿度を50%まで下げると34.18度と20度分も異なります。
室内湿度を一定化しない限りは、真の断熱を行って事になりません。
この湿度管理こそ、最大のファース工法の開発動機でもあります。
従来のグラスウール断熱材とポリフィルムで気密を行う程度では湿度管理が出来ません。
住まい空間を湿気の通さない樹脂でシームレス状に包んでしまうしかありませんでした。
日本で初めての試みでしたが、樹脂メーカーさんと一緒に実験ハウスで研究を行いました。
平成元年にファース工法が出来上がり、平成5年に公的認定が交付されてからフランチャイズ展開を始めました。現在は北海道北端、東端の地域から本州最南端の大隅半島、沖縄まで「#ファース工法」の家が建築されています。
いずれも夏の「高温多湿」と冬の「寒冷乾燥」を防止して家と住む人の健康住宅工法だからです。
昨日はインテックス大阪で若いエンジニア達と家づくりの在り方について議論できました。
画像の「真の健康住宅」とは、家そのものの健康、住む人、関わる人の健康を云います。
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