断熱材の熱負荷実験は…北斗市・ファース本部
断熱材の断熱性能は、断熱材の厚さを熱伝導率で割ると熱抵抗値がでます。
その熱抵抗値の逆数が逃げる熱量の熱貫流率(U値)です。
熱損失係数(Q値)とは、家の窓も含めた外回り(外皮)から逃げる熱、隙間や換気から逃げる総熱損失量を延べ床面積で割った数値の事です。
これは、あくまでも計算値でしかありません。
同じ断熱材でも充填の仕方によっては、断熱性能が大きく異なります。
グラスウールなどは、軸組の内側の寸法にピッタリ合わせなければなりません。
押し込んで両側に歪みや、外側に空きでると断熱性能は半分まで下がる事があります。
それは断熱材の種類や充填の施工精度でも大きく違ってくるのです。
つまり計算値だけに頼っていると実際に出来上がる家の断熱性能は、少なくとも計算値より良くなることなどありません。
ファース本部は、実際に実験ボックス(写真)を作り、中に熱源を入れて温度を上げ、逃げる熱量を恒常的に調査研究する事で実践した施工現場により近い性能値を見定めています。
作った断熱実験ボックスは、4シーズン(年間の春夏秋冬)のデータを集めます。
その結果で断熱素材や充填方法を吟味しては、ファース工法の家づくりに生かしています。
断熱材メーカーが、もっとも嫌がる実験方法かも知れません。
それでもファース工法専用部材エアクララの素材メーカー倉敷紡績さんは、積極的にこの実験ボックス試験に協力してくれています。
家づくりに資材提供を行う資材メーカーさんと、施工方法を管理する我々とのパートナーシップは、良い家づくりの要になっていると自負しております。
さて今日は、全国から来社されたファース検査員講習の受講者さんも全員合格で「ファース検査員認定証書」を交付され、それぞれの帰路について行きました。
「#ファース工法」「#空気サラサラ」「#ファースの家」「#福地建装」
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