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DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

ブログについて考える★ブログを始めてわかったこと・変わったこと 

2008-01-20 | ブログについて考える
2005年7月18日にブログをはじめて、一昨日が2.5年目。
3年目も半分を過ぎました。
で、気分ひきこもりなのを利用(?)して、このブログの整理を
してみました。

●DREAM/ING111の略歴

何度か書いていますし、ブログ名に名残は残っています(?)が、最初このブログは、夢記録のつもりでスタートしました。
それ以前は、仕事の都合でmixiに入っていたのですが、決められたある人の日記に毎日行って、コメントを書かなければならなかったり、そういうのも最初は楽しかったのですが、この時は利害関係が優先され義理化して、段々苦痛になって(相手にも失礼な気がして)、やめさせてもらいました。そういう体験もいい勉強になったと思っています。(今やってるmixiは完全プライベートです)

で、丁度ブログが爆発的に増えている時期で、仕事ではサイトの企画や、ネット調査などが増えてきたこともあり、「人気のあるブログ動向を分析・要素出しする」という仕事もいただいて(現在は終了)、それなら自分でもはじめよう、というわけで真っ白な状態でスタートしました。

当時、ものすごいリアルな夢を立て続けにみて、「なにか意味があるのかな?」と気になったこともあり、また夢の記録ならネタに困らないな、という安易な発想wで
「夢・百十一夜」というブログ名でスタートしました。(『DREAM/ING111』への改変についてはこちらをどぞ 
ブログ名変更/旧『夢・百十一夜』
Kate Bush ★THE DREAMING:美しい狂気が紡ぐ極上の悪夢
なお、夢記録は不定期ながらやっております。
夢・百十一夜カテにてやっと13夜目、妖怪召喚への(え;)道のりは遠い。;

gooのサロンサービス含め様々なブログサービスを初体験し利用する中で
コメント交換の楽しさにめざめ(ぴあ様、デコン嬢、超サンクス!)
QUEEN話から、マンガ、本、書く内容はどんどん拡大。
ランダムな日記となって、現在に至ります。

どうもムラッ気がありすぎて、記事によっては人格バラバラになっちゃうので
独り言や思考実験は『DREAM/ING666』
ニュース関係は『「間」をブログる』
とちょっと無謀ながら、現在3ブログ体制。
また変わると思いますが、一応3周年まではこれでいきたいかな、と。


●ブログの効能

スタート当時息子が高校受験で、家庭状況が煮詰まってた(汗;)こともあって
大きな気分転換ができたことは、想定外の効能でした。
息子との煮詰まったやりとり自体も文字にしてみると
ちょっと距離が置けたり、ブログでは、文字化する・記録することの
大きなメリットを認識させてもらえた、と実感しています。
(汗;・・・今もちょぉぉっと似てるんだが;;進歩ないぞぉ!)

PCに向かう時間は、純粋に自分だけの時間。
母親の顔も仕事の顔もはずして、書きたい、と思ったことを書く・書ける。
そして日記とは違って、そこにアクセスしてくれる人がいる
&反応してくれる人がいる。
読み手がいるということが、「書くこと」の意味を深め、
続ける原動力となっていきました。
それは今も同じです。

仕事の関係でブクマしてるブログ(ビジネス、ニュースまとめ、2ちゃん関係もここに入ります)、
完全に趣味でお邪魔してるブログ、
感性が好きでお邪魔してるブログ、
共感が多くてお邪魔してるブログ
違和感が興味深くてお邪魔してるブログ
なんか気になるのでお邪魔してるブログ・・・定期巡回先もさまざま。
一時期200くらいのブログを毎日巡回していましたが
今は1日50、多いときで100位。

ブロガーによっては、やはりほぼ毎日更新される方も多い。
毎日、そのブロガーの1日の断片に触れ続けると、
一種のご近所感覚というか、コミュニティ感が生まれる。
(特に日記型)mixiのように義理化するとお互いしんどいですが、
そのあたりも、今は自分的にはかなり自由になって、
マイペースに交流させていただけて、ハッピーです。

定期交流が最たるものですが、上記を含め、ブログをはじめて、確実に変わったことがあるなぁ、と。ブログは単なる日記ではなく、いわゆる行動目標として、リアル生活に影響する要素もある気がしています。
(・・・日記の定義も必要だけど、ここではネットにつながってるか
つながってないか位の差にしておこうかな、と)

というわけで、ブログをはじめて&続けていて、
リアルにかなり影響あったかも、と思う要素をまとめてみました。

★デジカメを必ず携帯する。
・モノ・コト・場所の写真を撮る
・食べたものの写真を撮る
・変なものの写真を撮る
「あ、写真っとっとこ」というケースがものすごく増えました。
使うのは数枚ですが、けっこう撮りまくってます。
もともと仕事でもそういうワークはあったので、違和感ないんですが
一番の変化は、自宅での撮影が増えたことかも。
写真撮るのが楽しいのですが、出来上がりの精度が低いので
もう少し勉強したいと思っています。

★ブログに残す
上記にも関連しますが、ちょっとしたモノでもなんでも
写真化してブログに残しておくとことで、
思いきりよく処分できる・・・ケースが以前より増えたかな、と。

★予定を書く
ドラマ他のTV番組もそうですが、ブログに関連情報コミで書いておくと
「なにか書いたな」という意識が、トリガーになって、案外忘れないことが判明。
今まではプライベートで覚えておきたい予定は
カレンダーや携帯に書き込んでいましたが、、
自宅にいる時は、ウインドウを開きっぱなしのブログをカレンダー代わりに
することが多くなりました。

★ニュースをよく読む
ネタ探し視線がデフォになっていて、「あ、これってオモシロイ」
と思うとすぐにクリッピング。
まぁ、記事にまでいかないものも多いですが、
いくつものニュースサイトを目的をもってネットサーフィン
するようになったので、かえって、ニュースの見え方が
明快になったかも。
また、巡回先で取り上げられている時事も興味深く拝読する機会が増えました。
ブログだと、個々人の感想や読み方も一緒にわかるので、視野が広がってすごく助かります。&マスコミのような一方的な視点ではなく、気になるニュースをいろいろなブログでチェックできるので、信ぴょう性も納得性も高まります。

★参考にする
上記にも関連しますが、音楽、本、映画やイベント、グルメ関係などなど
気になっていたものや、知らなかったものなど、
評価付きで情報ゲットできるので、とても参考にしやすいです。
雑誌より信ぴょう性が高いのが助かります。
常連様の複数のプラス評価があれば、鵜呑みにできちゃう安心感も。
で、それをもとに行動することは確実に増えましたね。


他にもありそうですが、今思いつくのはこんなところ。


こうしてみると、仕事を含む生活時間の中で、
ブログの占める比率は高いと実感。
自分では気付いていないこともあるかも。

ネットのおかげで、物理的制約は随分なくなったと思います。
精神的な制約に関しては、まだまだ、というか、
リアルと同じ問題、ネットならではの問題、
いろいろありますが、
ネットならではの精神活動が、見極められたら
セカンドライフ的にも、オモシロイかも。

なんてことをちょっと思ったり。

セカンドライフ、日本ではまだ難しそうっすね。
「すべてがFになる」で近い概念が描かれていたけれど、
必ずカウンターはあるので、
ネット活動が活発化すればするほど、
リアルの重要性もまた別の形で増えるはずだと思います。

ディズニーランドにはなれない「セカンドライフ」

防災の集いに「セカンドライフ」活用 内閣府(朝日新聞) - goo ニュース
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森博嗣★すべてがFになる

2008-01-19 | 
すべてがFになる

押井監督の新作『スカイ・クロラ』の原作者のデビュー作でもあり、話題にもよくあがっており、前々から書店の推薦文句でも気になっていて、読もう・読もう、と思いつつ、未読だった本作品。数日前、ブックオフの「2冊で500円キャンペーン」で、ゲットしましたー。

SFと推理小説作家は短編集から攻めてみると案外、作風や特徴が見えてなじみやすい、という過去経験を活かして短編の『まどろみ消去』もゲット。寝る前の睡眠導入本(w)として、パラパラ読んだのですが、なんだかどれも内容に違和感あり(あまりにもありきたりな設定というか)で、かえって距離を感じる・・・。ン?ン?
これじゃいかん、と思って、切替えて本命トライ。一昨日と昨日で仕事の移動時間や合間&食事の後など、けっこう集中して読みました。

で。読み終わって思ったこと。(まだたった1冊+短編集なんでえらそうなことはいえませんが)なんか、ゲームみたいだなぁ、と。他の作品は違うのかも、だけど、この作品に関しては、殺人の必然性がなさすぎて、どこかファンタジーのようでした。(犯人とカラクリのメインはかなり最初に「あ?もしかして」と思った、ほぼその通りだったし。)

なんというか、学者肌な森氏の律義さなんでしょうけど、説明が多岐にわたりていねい過ぎるのかもしれません。でいて、肝心の「すべてがFになる」の説明は、確かにある側面で「すごい!」し、面白くはあったのですが、それが意味するスゴサって、犯人のスゴサであって、それを、作品内で「凄い!天才だ!」って言ってしまうとなんか違和感が・・・。なんだろう?自画自賛な感じ???

・・・・殺人事件なのに笑顔・笑い、冗談、嫉妬、食事とか普通すぎ&デリカシーなさすぎ。でいて、設定は富豪刑事みたいだし、キャラ設定がやっぱ私にはなじみませーん。そこまでファンタジーなのに、「推理小説のようにはうまくいかない」系表現多いのも、なんだかいただけないかもー。
小説というより、マンガかドラマの脚本のような印象でした。

・・・私はすべてがV=バーチャルになってる方がよかったなぁ(思わずそういう展開に期待してしまった;;)。この世はすべて人格障害の見せる妄想みたいな感じだと、それはそれでオモシロイかな、と。例えばレッドマジックに人間の五感に対するトロイの木馬がしかけられていて、気がつかないうちに全員思考や行動形式がM博士化するとか・・・(あ、それだとSFか?;;)

ただ、ネットコミュニケーションに関して、いくつか興味深い記載があったので、そこだけはドッグイヤー。

●情報の多さで隣の人も見えなくなる(P278)
●「現実って何でしょう?」「現実とは何か、と考える瞬間にだけ、人間の思考に現れる幻想だ」(P355)
●「他人の干渉を受けたい人だっているわ」(中略)「そう、ほとんどの人は、何故だか知らないけど、他人の干渉を受けたがっている。でも、それは突き詰めれば、自分の満足のためなんだ。(中略)つまり、自分にとって都合の良い干渉とでもいうのかな……、都合の良い他人だけを仮想的に作りだしてしまう」(P358)


このあたりを深めてほしかったかな、と。ま、個人の趣味ですが。

今度は素直に「スカイ・クロラ」を読んでみます。

※って、これってキッチリ、ゲームになってるんですねー。
 こっちのほうがオモシロイかも。
すべてがFになる ~THE PERFECT INSIDER ~


参考:
スカイ・クロラ公式サイト

押井守監督に聞く 新作アニメ「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」


関連:
押井守★2008年に公開予定の新作は「恋愛映画」?
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今年のTVは・・・

2008-01-18 | ドラマ・映画・演劇・アート
今クールの番組も出そろってきたでしょうか?

アニメ版ヤッターマン
うーん、この時間帯のこの微妙なセクハラ表現はいただけないかも。
メインターゲットは誰なんだ?懐かしく観るお母さんと子どもなんじゃないの?
昔のファンをターゲットにするなら、いっそ、深夜枠で、大人向けにやればいいのに。
OPは・・・ちょっと絶句。ロックしてない世良&野村に何の意味が?
主題歌作者の発言もあり、論議を呼んでいるようですが・・・。
【ヤッターマン】 主題歌作者の山本正之氏、世良のカバーに落胆…読売テレビ・プロデューサーの独断に戸惑いも

検索していたら・・・。ご冥福をお祈りします。
鳥海尽三氏死去 シナリオ作家(共同通信) - goo ニュース

鹿男あおによし
玉木くんのびっくり顔がアップでいっぱい観れるのが嬉しい!♪
&綾瀬はるかがかなりいい味出してます!
佐々木蔵之介の美術の先生もはまってるし、
篠井英介の先生っぷりもいい!
&堀田イト役の 多部未華子ちゃん、んとにかなり風情ある美女になる予感(目がいいなぁ~)。
多部未華子公式サイト

制作都合か、奈良言葉でないのが、違和感あるんですが・・・ま、いいか?

薔薇のない花屋
これはひさびさのドラマ復帰な竹内結子ちゃん狙いで必須なんですが・・・。
香取くんの押さえた演技がよかったです。
初のお父さん役、というので、どういう感じなのかな、と思ったけれど
ちゃんとお父さんに見えてたなぁと。
松田翔太くんがかなり軽いかなぁ、役だからしかたないのかも、だけど。
訳あり・サスペンスな要素ありで、楽しみです。

あしたの喜多善男~世界一不運な男の、奇跡の11日間~
こっちは松田兄が、やっぱりゴロつきっぽい役を好演。って、
兄弟揃って、あなたたちは・・・
なんとなく観てしまっています。小日向文世の気弱な笑顔がよいのです。
あ、ダークモードも独特の迫力があっていいですねぇ。
あ、多分、ひそかにコニたん狙いだったりしてるのかも、です。
やっぱり栗山千明さんも要チェックでしょうか?今回すごく普通っぽいけど。
原作者の島田雅彦って、作品読んでないんだよなぁ、なんとなく苦手で・・・
っそれが克服できるでしょうか?

墓場鬼太郎
いいですね!
マンガのページをめくってるかのようなタッチ、ダークな内容。
大昔、鬼太郎目当てでマガジンを弟と買ってたリアル購読世代としては
鬼太郎の原点に再会できて、嬉しいかぎりです。
背景処理等々、水木ワールドの空気も再現できてるような。

俗・さよなら絶望先生
息子が録画してるので、つきあって観てます。
たまにくどくて疲れますが(オイ
まぁきらいじゃない世界っすね。

ARIA The ORIGINATION
うーん、原作との色設定の違い、微妙なキャラ絵の違いが
どうも・・・といいつつ、いちおうはチェック。
もう少し頑張ってくれないかなぁ。
でっかい期待です。

このあたりは続けて観たいかな、と。

ま、まぁ、また溜めるだけ溜めて、こなしきれない危険はありますが;
(「録画して、2-3日以内に観ないと、お蔵入りする法則」発動;)

お薦めがあれば、教えてくださいね♪
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POST CARDS

2008-01-18 | 写真・スケッチ・らくがき
1000枚以上あると思われるポストカード・・・。
いつか誰かに出すのだろうか?
それとも紙ゴミになっちゃうのだろうか?ドキドキ
最近は滅多に買わないけれど、
それでも月平均5~10枚ずつは増えてるとゆー;;

写真の練習かねて、お気に入りアクセサリーと
絡めてみました♪
カードを使うのって、写真内写真でズルイんですが(汗;
こゆ写真とってるとやっぱりしあわせを感じるなぁーーー。


印刷が変わっていたり、紙が凝っていたり、細工があるものに弱いです。
アクセ:フランスのアンティークな一点もの。バブル期にちょぉっとバブルな値段でゲット;今も活躍してるので元はとれたかな、と。


金子国義さんのポストカードは大量に買って大量に消費した最期の1枚。
この個展では、カードセットと写真集にはご本人にサインをいただいた思い出が♪
天野さんのポストカードも相手が喜んでくれる確立高し。
アクセ:母の持ってたブローチをペンダントヘッドに加工したもの。


そういえば、デルヴォー、長いこと観てないなー。
彼の使う絵の具の青色が好きです。
アクセ:ペルーのコインを使ったネックレスを友達が加工してくれたもの。


その昔、フランス、イタリアのポストカードショップや屋台(?)でゲットした
未使用のアンティークカード。またゲットしに行きたい。
アクセ:ビアズリーのミニ絵をたまにペンダントヘッドやベルトチャームとして使用しています。
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COFFEE BREAK★あなたのブログ解析と、似ている著名人ブログ

2008-01-16 | 寄り道/COFFEE BREAK
ちゃとと様が紹介されてました。

あなたのブログ解析と、似ている著名人ブログ

なかなか、楽しそうなのでさっそくやってみました♪

MyBoo ベータ版


DREAM/ING 111
=============================
清く、かしこまっている感じ がブログににじみ出てます。
話題に関しては 映画 について多く書かれているみたいです。
=============================

だそうです。
かしこまってたのかいっ!!!<ジブン


で、似ている著名人ブログは・・・

hbkr : ハバカリ
ここが似ている・・・テンプレ、 クリート、 ものがたり、 ログ、 辞書、 コン、 単語...

くらなりんのオフィシャルブログ 『ALL FOR YOU』
ここが似ている・・・カリギュラ、 ものがたり、 婚、 幽霊、 スイッチ、 原作、 映画館...

荒俣宏のオークション博物誌
ここが似ている・・・押し流さ、 マッド、 娯楽、 観賞、 クン、 おしゃべり、 原作...

藍坊主の藍ブロ
ここが似ている・・・魍魎、 拾った、 辞書、 単語、 裸、 スイッチ、 原作...

RAW &Logical GIRL STUDIO
ここが似ている・・・マッド、 裸、 スイッチ、 原作、 借り、 価値、 リリース...


一致してる、と判断してるワードがなかなか興味深いかもー。
でも同じようなキーワードで記事を書いてるとしたら、
確かに似てる、といえそうですね。
&自分が普段は行かない、知らないブログにこうして出会えるのは楽しい。

って「荒俣宏のオークション博物誌」更新止まってるんですが;;
できれば、時期的な一致もみて欲しいかもー。

また、時期を変えてやってみようかな?
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魍魎の匣★猟奇7割減/マッド・サイエンスな娯楽作品

2008-01-15 | ドラマ・映画・演劇・アート
魍魎の匣 予告


魍魎の匣

実相寺監督が手がけた『姑獲鳥の夏』が、個人的に(あくまで個人的に)
いろんな意味でアウトだっただけに、
期待以上に不安で、めっちゃドキドキしながら観に行きました。
以下、原作含めてネタバレ含みます。



京極夏彦&京極堂シリーズの代表作にして、
一般的評価も極めて高い、&なる@的にも書籍ベスト10入りの『魍魎の匣』。

江戸川乱歩の「押し絵と旅する男」への強いオマージュ、
異性愛の準備としての同性愛に似た少女イズム、少女愛好、閉所愛好、
潔癖主義、完璧主義、近親相姦、マッド・サイエンティスト、
過剰なファン心理、独占欲、新興宗教、捕物、憑き物落し・・・・・・、

いくつもの匣がみっしりと重なって、魍魎を集め、どろどろとまき散らしながら
最後に1つの匣にみっしりと集約していく、恐ろしいほどの構成力は、
村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が水面の表裏だとすると、作りかけのどろりとした蜂の巣のようです。

こゆ、濃くて美味しい要素だらけで、
映画にすると簡単に三部作くらいになりかねない
長編を、2時間の映画作品にするには、どこをどう切り落として、
上手に匣に編集するのか?
それがある意味、1番の関心でした。

で、さっさと結論。
後半の博士と京極堂の対峙にフォーカスしつつ、
カストリ風味な大掛かりな演出含めた構成は、
成功してるのではないかな、と思いました。
なにより、原作を読んでないダンナが面白がってましたから。w
・・・まぁ別もの、といえば、別ものなんですけど。(;
それはそれでいいじゃないか、と思える出来ではあったかな、と。
「押し絵と旅する男」ではなく「芋虫」へのオマージュ(??)になってましたが(;;

個人的には「みっしり感」がかなり足りなかったかなー。
猟奇な部分が7-8割り減・・・匣的にはある種致命傷かもしれません<オイ
やっぱ、匣といえば「みっしり」でしょう?
セリフでは何度もでていたけど、映像で魅せてほしかったなぁー。
ただ、すると全然別のどろどろの猟奇・スプラッタ映画になって、
後半のマッドSFなクライマックスがあそこまで描けなかったかも。
(久保の最期はみっしりしていてよかったです)
だから本作品は本作品で、1つの「映画的・解」なのだと納得。

バランス的に、映画内映画が案外長かったり、研究所の探索が長かったり
「え?ここをこれだけ?」という部分は、もう必然的に多々ありましたが、
これはもう言ってもどうしようもない部分なので、
1つの娯楽作品としてのまとまりはあったと思います。

例えば、久保のトラウマの発生を、美馬坂の研究所のみにおいた
スタート地点の改変は、映画としてはわかりやすいし、筋道通しやすい。
あのゾクゾクする「あぁ、生きている」がないのは極めて残念だけど・・・。

映画内映画は、小説内小説の仕組みに似て、監督の匣へのリスペクトとして
評価ポイントかと思います。木場の入れ込みもラストへの伏線になったかな、と。
(ちょっとクドかったけど;;)
人海戦術な撮影所風景や古い街並みの再現はそれだけでオモシロイ(キャスト見てると、ほとんど中国人だったんすねー)。

見どころの1つ、御箱様退治は、さすが堤氏(姑獲鳥でも思ったけれど、
あのセリフ量をこなせる役者ってそうそういないんでは)迫力ありました。
(が、やっぱ京極堂の人をくったおどろおどろな胡散臭さはかけらもないのね;堤さんは大好きなので、ま、いいか)

魍魎の匣記者会見

役者さんが楽しそう♪
(前回は緊張感が全面に出てどよよんと暗いイメージだったような)。
今回は、ストーリーを役者に語らせる感じで、キャラがそれぞれ際立ってたかなと。
関口はしゃべりすぎ&明るすぎだけど映画のキャラとしてはこれでいいかなぁ、
アドリブ多かったらしいですが、現場の雰囲気の良さが作品にでてると思います。
主要登場人物のバランスもよかった(榎木がちょっと出過ぎかな?)。
あのややこしい人間関係と、個々の性格を
いくつかのシーンとセリフ回しで表現できてたのには拍手です。
(原作知らない方の意見を聞きたいところですが)

とまぁ、個人的には匣そのもの、というより、
匣解釈映画、として合格点でありました。

DVDになったら、もう1度観たい作品です。

さて、第3作はあるのかなぁ?順序だと『狂骨の夢』だけど、
あれはどうも暑苦しいので(オイ)、
1番映画にしやすそうな『陰摩羅鬼の瑕』か
女学生だらけで華やかな『絡新婦の理』なんてどうでしょうか?ね??

で、「鵺の碑(ぬえのいしぶみ)」はいつ発売されるだろう???

魍魎の匣(wiki)
■ 監督:原田眞人
■キャスト
・京極堂(中禅寺秋彦) - 堤真一
・関口巽 - 椎名桔平(永瀬正敏が腎尿路結石のため)
・榎木津礼二郎 - 阿部寛
・木場修太郎 - 宮迫博之
・安和寅吉(和寅) - 荒川良々
・青木文蔵 - 堀部圭亮
・鳥口守彦 - マギー
・中禅寺敦子 - 田中麗奈
・中禅寺千鶴子 - 清水美砂
・関口雪絵 - 篠原涼子
・柚木陽子 - 黒木瞳
・今出川欣一 - 笹野高史
・寺田兵衛 - 大森博史
・増岡則之 - 大沢樹生
・雨宮典匡 - 右近健一
・柚木加菜子 - 寺島咲
・楠本頼子 - 谷村美月
・久保竣公 - 宮藤官九郎/少年時代 - 下山葵
・美馬坂幸四郎 - 柄本明


関連:
京極夏彦★映画版第2弾/『魍魎の匣』製作発表・2007年公開!
京極夏彦・邪魅の雫★自分にできること・やるべきこと
京極夏彦・邪魅の雫 2★社会と世間と個人における善悪
2005年9月18日朝8時のごめんなさい
好きな本たち・1『姑獲鳥の夏』他

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困ったスイッチ

2008-01-14 | 日記/備忘録/独り言/その他
BGMは気分でーw
The Beatles -- Ticket to Ride


昨日は、新年会で約束したご近所仲間とのランチカラオケ♪
でした、が。
どうしてもそういう気分にならなくて、結局迷った末、行くのをやめてしまった。
一昨日は飲み会もドタキャン(もちろん会費は払っておりますが、迷惑はかけていることでしょう。申し訳ないです)。

たまに、プライベートで人にまったく会いたくない時期がある。
ものすごく人に会いたい時期もあって、そういう時は電話もメールもしまくりだしガンガン誘って、30分後合流なんてこともやってしまう。が、いったん、会いたくないモードに入ると、スーパーで顔見知りに会う時間帯さえ徹底的に避けてしまう。
仕事ではペルソナしっかとかぶって、なんとかやりすごせますが、素に戻るプライベートが1番しんどいのですね。

仕事&プライベートで、長くつきあっている方々は、
「またはじまった」レベルで受け流してくれるし、
「こういうヤツだ」と理解してくれていますが、
客観的にみたら、どんだけ勝手なヤツだと思われてるのかな、と・・・。
(実際、勝手なヤツなんですが・確信犯。)

約束しなければいいだけなんですが、このモードでない時は
基本は人に会うの大好きなんで、極端なのが自分でもヤバイ。
その昔、人間不信・人間嫌いを気分としてまとっていた、
その頃よりも、ある意味問題(いい加減、めっちゃ大人なんで・・・
分別ってものが・・・<や、足りないんだけど;)。

今回は多分、息子の進学関係の資料で、軽い鬱(え?)になってるからかも。
進学関係は、情報収集と分析(んな大げさなもんではないですが;)に仕事と同じ頭を使うのですが
結局、自分のことでないために、判断しきれないので、
仕事のように自己管理できない分、達成感もなく、
限度シラズにもなりがちで、疲れが取れないんだな、と。

いろんなことを考えすぎて、
かえって割りきれない・見てみぬフリができなくなる、
友達からもよく指摘される私の欠点。

ホントは息子に任せておけばいい(任せるべき)んでしょうけど、
・・・それがものすごく不安・・・。
結局、自分の不安解消のためにやってるのかも。
で、息子にはうるさがられて、空気もギスギスしがちで、
何もリターンがない、という。

悪循環だなぁ。不毛だなぁ。・・・

ま、こうやってブログで書いてる・書けるレベルなんで
実際はぜんぜん鬱ではないのかも。わはは。<オイ


・・・お買い物にでも行こうかなー。
イヤリングとか、ブレスレットとか、
ちょっとパワーアイテムが欲しい気分です。(え


こゆ時、BEATLESは私にはものすごく強い味方です♪んとに。

The Beatles -- Help!


ん、なんか元気になってきた~<相変わらず単純だwww

さて、今日はダンナと『魍魎の匣』を観てきます。
原作がよくできてるだけに、映画化は難しいのは決まってるので
どこをどう編集して、映像作品にまとめたのか、
そこを中心に見たいと思います。
コメント (18)
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マンガダラケ

2008-01-13 | アニメ・マンガ・特撮TV
ピューと吹く!ジャガーTHE MOVIE Trailer

ピューと吹く!ジャガー
「これは壮大なコント。要潤が笑ったから笑っちゃった、が理想」要潤がジャガーを語る

ジャンプで写真を見てたにも関わらず、要潤だと気がつかなかった・・・(汗;
や、どこかで見た顔だとは思いましたが、案外しっくりしてたような?
あの、なんともけだる~~い笑いをどう表現するのか、ちょっと見てみたいかも。


で、前々からいろんな意味で話題のこちら。

ヤッターマン
深キョンがドロンジョ役に挑戦(日刊スポーツ) - goo ニュース

決定してしまったようです・・・。
ドロンジョ様は誰がやっても、声の印象含めてなかなか難しいと思うのですが
深キョンだと、どういう方向になるのか、イメージはしやすいっすね。
でもあのおマヌケで可愛く悪女なインパクトはでないだろうなぁ~~~。
個人的にはリメイクアニメの方に一票<オイ
ヤッターマン
2008年1月14日より毎週月曜よる7時放送ですおー!

「ヤッターマン」実写版キャスティング投票ドロンジョ編
高見沢氏・・・ネタとしては見てみたい。w
個人的には山田優ちゃんや伊藤美咲さんのようなS系ではない(?)正統派美人が「スカポンタン」にはじけるのもいいかなぁー、と思うわけです。

・・・実写版ガッチャマンはどうなるのだろう???


昨夜スタートのこちら。
1ポンドの福音
亀梨初コメディーにノリノリ「鼻水オン」

「1ポンドの福音」。るーみっくワールドの実写化、増えてきたなぁ。
このあたりの高橋作品って、お茶の間ドラマをマンガで再現したのが、いいところのような気がしてたので、「めぞん一刻」もなんだかあまりにそのまんまな感じがしたのでした。ストーリーは当然ながらこなれてるので、無難といえば無難なんですが。

で、ドラマ。アップが多いので、亀梨ファン、メイサファンな皆様には美味しいかも?個人的にはなかなか微妙ー。てか、こゆ青春恋愛ものがすでにターゲット外?<orz 小林聡美さんともたいさんは個人的にはGJ!なのですが・・・
裏でやってたので録画した『バブルへGO!』の方がターゲット??<w


ジイ様が紹介してくださった『マッハGOGOGO』の実写版情報。
懐かしのマッハ号が母国に 「東京オートサロン」で公開(共同通信) - goo ニュース
【東京オートサロン08】映画『スピード・レーサー/マッハGoGoGo』記者会見


リアルなマッハ号がカッコいい♪
予告編はCGアニメ作品っぽいっすねー。色もアメコミな感覚?うーむ・・・

Speed Racer Trailer



・・・ところで、実写版ドラゴンボールはどこへいくのだろう?

【コラム】 ハリウッド実写版「D・B」がとんでもないことになってる!?(R25) - goo ニュース

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佐井好子★2008年2月2日新作「タクラマカン」リリース

2008-01-12 | 音楽
佐井好子 official web site

佐井好子再評価委員会

つげ義春経験と同時期にどっぷりはまった経験があるもんで、
You Tubeを探したのですが、さすがになかった。残念!

当時はよく山崎ハコさんと並んで名前が出たけど、
私はハコさんより、佐井さんにはまってしまってたんだな。
琵琶や鼓、尺八が効果的に使われた音楽も非常に好きだけど、
歌詞がまた、ものすごくクールな青い炎のような情念で、
ROCKかぶれで文学少女気取りな英文科学生には
「日本語の凄み」を思い知らされた感じだったのだと思います。
(英語で英国な空気を歌うケイト、日本語で日本な空気を歌う佐井さん、
という感じなのですね、なる@的位置づけでは。)

けっこう好き嫌いはっきりわかれる音楽で、
男性はキライだ(陰うつだ、湿っぽい)という人が多かった記憶があります。
佐井さんを最初に教えてくれたのは当時のBFですがー。
(なんかね、京大西部講堂とか「磔磔」「拾得」とか、
赤テント、天井桟敷・・・そういうのも一緒にしまい込まれた
怪しい匣が開きますねw)

で、個人的には昭和な幽体離脱感覚だったのですが
ご本人はINGなバリバリ現役活動されておられて、大反省。

佐井好子新作発売決定!
2008年2月2日、P-VAINより「タクラマカン」
がリリースされるそうです。

同時に「萬華鏡」「密航」も紙ジャケットで再発決定!
「萬華鏡」(PCD-20016/定価2100円/2月2日発売)
「密航」(PCD-20017/定価2100円/2月2日発売)

「萬華鏡」「密航」の紙ジャケ!絶対ゲットです。
持ってるのはなんとカセットテープなもんで;;;
===============================
「萬華鏡」

side 1

夜の精
冬の地下道
逢魔ヶ時
恋した人へ
椿は落ちたかや

side 2

酔ひどれ芝居
紅い花
二十歳になれば
雪女
見果てぬ夢

プロデュース、編曲:大野雄二
ディレクター:春名 勇
エンジニア:伊豫部 富治

公式サイトより抜粋:
佐井好子の魅力の核である歌詞は、このファースト作でその奥の深さをまざまざと見せつける。「青ざめた夜の精」「逢魔ヶ時」「したたりおちる空の赤み」「揺れる血の海」「サーカス団」「魔性の女」「死の淵」「血まみれの緑いろ」...。この一見残酷な言葉を巧みに歌詞に用いながら、その言葉通りの意味に拘束されることなく、まるで夢幻の世界を想像させる歌唱スタイルは、当時も今も比類なき存在だろう。
===============================


あー、曲名を見るだけで、頭の中をある種の冷たい風が吹く感じ。
百物語にも通じていくような、甘美なまやかしの空間。
ファンサイトにも、まんまな感想がありましたが、
「紅い花」はつげ義春作品そのままな世界です。

興味のある方&つげ義春好きな方(え?)
は1度聴いてみてくださいませ。
コメント (4)
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鉄コン筋クリート★幽霊な視点で見る疑似フィジカルパンクワールド

2008-01-12 | アニメ・マンガ・特撮TV



映画「鉄コン筋クリート」公式サイト

公開前後、予告編やポスターの露出度が高く、
非常に気になりながら、結局なんとなくここまで見ずにやってきて、
で、WOWOW、ダンナがみてるのを、
エクセルで表計算をしながら(エクセルの作業ってマジヤバイ。
手がロボットになっちゃうので、頭から魂が抜けるのですな<言い訳)
苦手な空気を予感しながら、つい最後まで見てしまいました。

一昨日、仕事で一緒だったプランナー君が
まだ若いにも関わらず「好きな漫画家はつげ義春と松本大洋」なんて
ことを言ってたのも、ちょっと残ってたかも。

うーむ。

技術的にはんとにすごいとしか言い様がない、3D表現からなにから。
背景の描き込みはもう、1枚1枚が完成度の高い作品レベル。
そして自在にあふれる色彩。
どこまでも濃く緻密に埋め尽くされた松本大洋そのままな世界観。

『第80回アカデミー賞長編アニメーション映画賞部門エントリー作品に選ばれる』(wiki)だけのことはある、と言ってしまうと、ミもフタもないんだけど。

ただ、なんとなくこういう虚構の世界の疑似暴力まみれな作品は苦手だ・・・。
(多くのアメリカンなバイオレンスものも喰わずギライなのと同じで)
弱肉強食をよしとする、戦争につながっていく人間の闇の代理のような
印象を受けるのです。

高度成長期の大阪・新世界にダブる、不思議なパラレルワールド。

『クレヨンしんちゃん・大人帝国の逆襲』『ALWAYS 三丁目の夕日』等
で、すっかり記号化されて(昭和ど真ん中世代ですら)シュミラクラのように、
今のINGな生活者がイメージングする「古き良き昭和」。
一瞬、サイバーパンクに通じる荒廃した世界観を見せながら、
実はベタな疑似フィジカルパンクな世界なのかな、と。

変わりゆくもの、過去を愛するもの、変化を嫌うもの、
変化で儲けるもの、変化を生みだすもの、・・・
これって、リアルな高度成長期な物語に思える、昭和なわたくし。
(この作品で描かれている土地の支配権と命のやりとりって
実は日常茶飯事だったり・・・INGで)

こうなんというか、その疑似体験性がちょっともやもやするんで、
もう1度見るべきなんだろうなー。
幽体離脱から戻りきれない割りきれなさ、ラベリングしにくい何か。
でもしんどいなぁ・・・。
基本的によくできた痛い映画は苦手です。

それにしても、マンガでもアニメでもゲームでも映画でも暴力表現が多い・・・。
どうしてなんだろうか・・・。

追記:体験としての昭和、追体験としての昭和、記号としての昭和。
頭の中では区別はつかない。
ただ、記号としての昭和だけで昭和を再構成している世代の感じ方を
私はきっとできないんだろうな、と。
情報の共有化、感覚の共有化、という幻想の共有化。
どれもどこか頭の中で再現フィルムを見ているような・・・。

「だって前世がなかったら/私たちはまるで/幽霊ではありませんか」(つげ義春『ゲンセンカン主人』)
コメント (2)
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バイバイ、明るいナショナル

2008-01-11 | NEWS/TREND
日ごろは気にもしていないのに、なくなる、と決まった途端
「えー?」って思うのって、我ながらなんだかな、ですが・・・。

s58明るいナショナル


パナソニックに社名変更、「ナショナル」廃止へ…松下電器(読売新聞) - goo ニュース
松下電器産業が、10月に社名をデジタル家電などのブランドと同じ「パナソニック」に変更することがわかった。冷蔵庫など国内の白物家電に使っている「ナショナル」ブランドも2009年中に廃止し、「パナソニック」に一本化する。
松下電器は、1918年に松下幸之助氏が「松下電気器具製作所」を創業して以来、社名に「松下」を冠してきた。しかし、海外での販売が急増する中、社名とブランド名を統一した方がアピール効果が高いと判断した。
製品の種類などによってブランドが二つに分かれていると「投資・宣伝効果が分散する」(関係者)ことからも、一本化の必要があると判断した。松下氏が27年に考案し、長く親しまれてきた「ナショナル」の名は約80年の歴史に幕を下ろす。


ナショナル。物心ついた時から、自然に身近にあったブランド名だけど
よくよく考えてみればけっこう凄いネーミングなのかも。ほとんど社名扱いだったような。&父親がナショナルファン(?)というか、TVは必ずナショナルだったような印象が・・・。冷蔵庫は~、洗濯機は~、って、今なお変なこだわりある父であります。ちょっと家電ヲタ?(え?;

wiki
松下幸之助により、革命歌「インターナショナル」をヒントに「国民(national)のための」という意味を込めて命名。現在は日本国内で白物家電部門やごく一部の音響機器、並びに子会社・松下電工のブランドネーム(以前はNAiSと併用していたが現在はNationalまたはPanasonicに統合)に使用されている。

Panasonic(パナソニック)
Pan a Sonicより。「全ての」の意の「PAN」と「音」を意味する「SONIC」からなる。海外で「National」の商標が登録されていたことと「ナショナル」という響きが「国家主義」と取られかねないため(形容詞で「国立」「国家の」の意)に海外向けのブランドとして制定。1955年に輸出用スピーカーのブランドとして用いられたのが初めで、1961年から対米輸出品に用いられた。(中略)2003年5月より日本国内を除く世界各国では白物家電部門や松下電工製品を含めて「Panasonic」に統一されている。


60's松下CM4種


今みてもワクワクするのはなぜ?(あっしだけ?;;
さようなら、時代が夢をみていた、古きよき昭和。

National Kid


ナショナルキッド(wiki)

や、さすがにこのあたりは、伝説領域ですがw
今見るとかえって新しいかもっ(そなのか???
コメント (4)
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なる@辞書★ひけらかし

2008-01-09 | 日記/備忘録/独り言/その他
年始&神社参り等、ご近所仲間(ほぼ同年代な皆様)とおしゃべり
する機会が多かった。
そこで出た、「ヤナな大人」「イタイ大人」(自分を含めて;)談義。
まぁめっちゃよくある話なんですケド。
ちょっとおもしろかったのは、そんな中での意識差。

『自分の地位や役職をひけらかす人』
同様に、ダンナ、子供、親族、知人、知りあいをひけらかす。
会社の誰かをひけらかす。
年収をひけらかす。学歴をひけらかす。えとせとら

てか、打ってて思ったけど「ひけらかす」って凄い言葉だなぁ。w
見せびらかす。自慢する。ということですね。
「自慢が見えただけで嫌だ」「下品だ」「何様?」という厳しい意見や、「それがなに?といってやりたい」「その程度のことで?とか思うよね」というストレートな嫌悪感。ごもっとも。

で、別意見。
ひけらかしても、ひけらかすのを了解できる恩恵、例えば有名メーカー役職なら、そこの商品がもらえる(笑)、有名ホテルの関係者だったらタダ(笑)で宿泊できる、など、なら『実質』があるので、許せる。ただ、いうだけのヤツ=こっちにメリットがなにもないヤツは、それになんの価値もない。ようするに『ひけらかす“だけ”の人はペケだが、実利があれば許す』、ってめっちゃわかりやすい資本主義的(?)意見w (あと、自慢に相当しない実利もペケw)

すげぇ、おばさん視点!だけど、私は後者。
実利があれば、我慢できる。それってやっぱ、欲望しあう(あ、「欲望する脳」の影響バリバリ;)人間関係のベースであり、だからこそ資本主義が生きのびてきたんだろうなぁ、と。

で、この話の流れで、

「そういう話=報酬や家柄などなど、をしても、全然、ひけらしや自慢に見えない・聞えない人っているよね」「それっていい感じだよね」という話も出ました。
でもって
「私たちも気をつけよーねー」
「大丈夫、ひけらかしたら無視するから」「つっこむから」
「あ、そもそもひけらかす素材がないわ」~爆笑~という感じで
おしゃべりはそこ止まりだったのですが。

「ヤな感じ」と「いい感じ」は何が違うのかな、と。

結果、その人の話自体がためになる=恩恵をこうむってる=実質がある、ということではないか?と思いました。仕事でも、年収数億の人の苦労話とか儲け話が、爽快にオモシロイ場合と、ただの自慢(や、仕事関係なら利害があるのでほとんど我慢いたします、わたくし)になる場合があるんですが、要するに情報の質の差なんだろうなぁ。

で、情報は、何がプラスになるかは受け手の個々人で幅があるので
ある人から見て「ひけらかすだけの人」でも、
ある人には「すごい立派な人」に見える場合も、またその逆もあるんだろうな、と。
常に受け手の資質や経験値が問われる・・・
そこが情報の背反性でもあるし、広がりでもある。

で、もっとつっこんで、
(わかりやすいところで)学歴やキャリア他で、普通なら自慢するだろうことを
まったく表に出さず、別段隠してるわけではなく、自然体の方って
私は大好き(誰でも好きですね、きっと)なのですが、それは、その人自身と情報量が釣りあってるからなのではないか、と。

言い換えれば、やたら誰かに自慢したがる(ように見える)人は、自分の中味と情報量に差を感じていて、だからこそ情報量を増やそうとしてしまうのかな、と仮説化。で、ある人の自慢が自慢した相手と同レベル以下だったりすると「その程度のことで?」になっちゃうわけで。
逆に、本人としては事実をそのまま語っていても、ひけらかしや自慢に取られる場合もあるだろう。何が自慢で何がひけらかしで、何が事実で・・・考えればなかなか奥が深い気がします。人間関係のほとんどは、好意含め、本人の情報量とその分析でなりたってる、と改めて実感。

まぁ、無邪気な自慢はあっしはなにげに好きだったりしますが♪
(「ジョジョを正月に全巻大人買いした!」とかw<あっしのことではありませんが実在します・・・それが自慢になるのかどうかはさておき。)

ひけらかしがたまに微笑ましいのは、「こうみて欲しい!」という
相手への明らかなアピールや願望であるケース。
孔雀の羽のようなものかな?と。
で、相手によっては「それって自慢?」と、つっこめる、
そういう関係がほどよいです。
言えないと関係としてはイタイかもです。(お互いに

中味と情報(イメージなんかもあるのかも)に大きなズレが出ないよう、精進したいと思います。
自慢したい時(自分をほめてあげたい時などw)は気をつけよーっと。
・・・あっしの場合、自慢しても世間の平均以下の場合が多いようだが、orz

・・・ある程度の年齢で、なにも自慢できるものがないのも寂しい気がしつつ。
多くに恩恵あるひけらかしをめざすのがいいのかも。w


●関連用語:
過大評価/過小評価、優越感/劣等感、見下す、祭り上げる、ひけめ など

●おまけ考察:
・自慢と自信はどう違うのか?
・ひけらかしに聞えやすい要素は何か?(話題/人)
コメント (6)
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1月5日★府中・大國婚神社

2008-01-07 | 日記/備忘録/独り言/その他


昨日の昼間は、ご近所仲間と神社参り。
お友達お薦めの大國婚神社に行って参りました。
府中は仕事でも、行くことの増えた場所ですが、
ここは駅から徒歩10分圏内なのに、気がついていませんでした。
明治神宮とは規模が違うけど、
由緒正しい神社と正統派(?)の屋台を楽しみました。



大國婚神社

おみくじは末吉でちょい微妙。
でも年末に運気があがるのなら、息子の受験でパニック間違いなし(えへ)
なあっしにはかえっていいのかな???

はじめて食べた揚げもち。

5つ300円のところ、2個おまけしてくれました、らっきー♪
揚げ立てをおかか・海苔・しょうゆ+マヨネーズで食べます。
なかなかジャンクな美味!


あ、今年の初詣は三が日にご近所でー。
んなイベントにも遭遇ー。


武蔵野吉祥七福神めぐり
【寺社】大盛寺、杵築大社、延命寺
    大法寺、安養寺、武蔵野八幡宮
【開催期間】平成20年1月1日~10日
     1月11日以降もお参りは出来ます。
【参拝時間】午前9時~午後4時
【主催】武蔵野商工会議所

井の頭弁財天ホームページ
19年スタートのほやほやイベントのようですが、巡回バスとか、
けっこう盛り上がってるようです。
で、ここでふるまわれた白酒は、今まで飲んできた中で1、2を争う美味しさ。
アルコールがダメな私でも、おかわりしたくなる
コクがあって上品で、口のなかに麹の芳香が残る
後味豊かなお味でしたー。
・・・通えばよかった<オイ

クリスマスも好きだけど、初詣も好き!
節操ないお祭り大好きなあっしですが、
今年も面白いこと・楽しいこと・ナイスなこと・笑顔なこと・
変なこと(え?;)いっぱいな1年になるよう、お願いしてきましたお。
&息子の受験とみんなの健康と世界平和と・・・<よくばり

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カリギュラ★裸という衣装

2008-01-07 | ドラマ・映画・演劇・アート
昨夜は、知人がかけてきた電話で23時から3時まで4時間の長電話。
哲学・天文学・分子生物学・脳学から組織論、古典的経済・マーケティング論、最新のハーバード・レビューまで自在に語れる彼女は、私の尊敬するメンターであり、師でもありまする。年齢は下だけど、とにかくいつもものすごく刺激的っす!

で、その話で受けたインスパイアはまた別途記事になると思うのですが、
この記事は、WOWOWで放映してたのを、
なんとなくBGMがわりにしながら観るとはなしに観ていたこちら。

カリギュラ

特集ページ

や、胸をはだけて上半身裸&生脚シーンが多いのと、
生なおしり(長時間、鏡まで使って?の披露ぶり)にとにかくびっくり!
うーん、そゆ舞台だったのですか・・・(どゆ舞台だ?。
や、これはある側面で役者の役の「本質」に迫るなぁ。
若い肉体だけが演じることを可能にする舞台。
というか、役者の肉体をコスチュームのように使った舞台。

って、そこばかりでなく(オイ
あの長ぜりふ、出ずっぱりな舞台をこなした小栗くん、
正直見直した。
まだ役者としては「?」ではありますが、
藤原竜也くんのような凄みある舞台をこれからも見せてくれそう。
んにしても、蜷川さんの美形男優趣味は、唐沢くん、 藤原くん、小栗くん、
と共通する臭いを感じまする。w
鋭い氷のナイフの持つ熱さというか・・・。

・・・蜷川舞台はシェークスピアもの含めライブでいくつか観てますが、
実はちょーーーーっと苦手系;
観た後、残る印象がどうもすっきりとはいかないので
純粋なエンタとして楽しめないのです。
(あっしの芝居の楽しみ方がまだまだ未熟なんだろうなぁー)
再放送したらもっとちゃんと芝居を観ます<オイ
コメント (2)
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茂木 健一郎★欲望する脳 その1

2008-01-06 | 
おもしろすぎます。ただいま2巡目。

欲望する脳 (集英社新書)
====================================

毎回ドッグイヤーだらけになってしまうんですが、今回は移動中に読んでいたこともあって、メモをたくさんとりました。メモなのでランダムなんだけど、私にとっては再確認や発見に満ちています。それはまた、この本で書かれている『ドーパミン放出による快感は「学び」のためにある』という言葉の追体験であるとも思います。
※色文字はなる@アンダーラインです。その前後にも意味があるので、抜粋は書籍に対してリスキーな自己編集であることを自覚しつつ。一部をログ化。

・欲望とは、その本質において、自分の所有にも主体性にもかからない他者に関して生じる。自他の間に矛盾があるからこそ、生命は無限運動を続けるのである。(02欲望に潜む脆弱性)

・(中略)欲望に従うことが経済システムにとっても望ましいことである、という欲望の制度化が進んでいる。自分の欲望をできるだけ制限しないという態度を支えるテクノロジーがここまで進んだことと、昨今私たちが目にする文化的表象は決して無関係ではない。現代人はいろいろな意味で我慢することを忘れたのである。(02欲望に潜む脆弱性)


●IT化が脳の欲望開放を支えるテクノロジーである、という部分で、ITのネットワークやそこでのアクションそのものが、「脳という欲望する臓器」の活動に似ていることをまずイメージしてしまいました。「06現代の野獣たち」の「野獣化」という考え方が面白い。ある種の原点回帰がテクノロジーを極める人間の欲望の先にあるのなら、恐竜の脳を内包するとされる、脳の歴史を遡るのもまた興味深いかも。
同時に、思ったことを世界発信してもいい、というブログはまさに野獣化促進メディアでもあるのかも。同じく「07現代の多重文脈者たち」も、自分を振り返るだけですごく実感できる。多重な文脈が「自我」を希薄化させ、その結果それが子ども化を進めると考えれば「08子供であることの福音」まですとんと腑に落ちる。

・ITがもたらす文脈の複数化は「人間はいかに生きるべきか」という倫理の領域において、様々な難しい問題を引き起こしつつある。(07現代の多重文脈者たち)

・高度化した経済システムは、子供のように欲望をむき出しにした消費者のあり方を必然化する。(中略)生産者としての「子供」が、消費者としての「子供」と結びつくのである。(08子供であることの福音)

・文脈から自由になるということも、放っておけばまた1つの文脈に着地する。自由とは、結局、文脈から文脈への遷移のダイナミクスの中にしか現れない。(08子供であることの福音)

・多重人格者は、より多くの文脈を引き受けるに従って、次第に文脈が希薄な「子供の領分」に近付いていく。(一部略)「一回り」して文脈について無垢だった頃の境地に戻る。
(中略)この世界に無限が示唆されるという形式(可能無限)の中に「大人」が自分の中に「子供」を保ち続けるという人間の精神的「ネオテニー」(幼形成熟)の奇跡はある。(08子供であることの福音)

●希薄化の対極が「精しさ(くわしさ)」かもしれない。文脈の希薄化が文化や社会の子供化を引き起こすなら、精しさは大人化を促進するのかも。この章だてのように、どちらにも捕まらず、子供と大人の間を行き来する(できる)スタンスが茂木さんの目指す中庸だと感じた。
仕事で以前から感じている、企画を突き詰めるとスパイラルアップする感覚は、下記に準じる気がしています。タブラ・ラサから疾風怒涛、老成した子供らしさまで、脳は繰返し自己組織化するのだろう。

・記憶のアーカイブの「増大」においても、成長を続けても全体の様子がそれほど変化しない「フラクタル」のダイナミクスが関与しているのではないかと考えている。(09「精しさ」に至る道筋)

●このブログでもよく考え込んでいる(w)「私」と「他者」との関係性(優位性)。脳が開放系ダイナミクスであるということがキーなんでしょう。これもまたネットと相似する。というか、知の集積=考えるテクノロジーとしてのITの必然でもあるのでしょうけど。ブログを考えることが、自分を考えることになるのもまた1つの「フラクタル」現象。

・私の意識の中で表象される内容が私の脳の神経活動によって引き起こされるものであることは事実だが、その神経活動に他者との関係性のダイナミクスが介在する以上、結果として他者との交渉が私の意識の中に反映されることになるのである。(10私の欲望は孤立しいているのか)

●人間は自分の文脈でしか物事を理解できず、語れない。
そういう意味では、文脈のタイプ(雛形)を多く持つことが、
より多くの理解に通じるとも考えられる。
「私」が何を求めるのか、何を重視するのか。
それによって好ましく感じる文脈そのものもまた変化するのだろう。

ものすごくたくさんの人に積極的に出会い、その文脈に入り込み、できるだけそれをそのままの形で取りだす努力をしながら、改めて自分の文脈として読替える・・・、その作法含めて、茂木氏の書籍や、ブログでの記事を読むと、人が自分でありつづける困難や葛藤、それ以上に自分でありつづける喜び・悦び・歓びのようなものを感じる。なんだかものすごく満たされる。私は私に見えている彼の文脈が大好きです。


※その2に続きます(多分;;

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