迷走していた「たんなさん」のつぶやき

※個人の感想です・・・

頼りない菅内閣を国民がサポートしています 『日本を救ったつぶやき』

2011年05月20日 | 社会
『日本を救ったつぶやき』
 今月初め、実にうれしい外電に接した。3日付の台湾紙「自由時報」と「聯合報」に、東日本大震災への支援に対する日本の感謝広告が載ったという記事である。

 「ありがとう、台湾」という日本語と、「愛情に感謝します。永遠に忘れません」という中国語のメッセージ。広告主は日本政府ではない。川崎市のフリーデザイナーらネットユーザー約6千人だという。そのことに、いたく心を動かされたのだ。

 話は4月11日にまで遡(さかのぼ)る。大震災から1カ月がたったこの日、日本政府は国際英字紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンと米英仏中韓露の1紙ずつの計7紙に支援感謝の広告を掲載した。支援の手を伸ばしてくれたのは、134カ国・地域もあったにもかかわらずである。

 日本政府の感謝の対象にならなかった台湾は大震災直後、早々と救援隊28人を送ってくれた。約160億円もの義援金も集めてくれた。「台湾にもお礼したい」。フリーデザイナーがその思いをツイッターでつぶやいたところ、賛同者が集まり、感謝広告を出すためのお金が約1930万円も集まった。その額は台湾2紙への広告費240万円を軽く上回った。余ったお金は日本赤十字社に寄付されたという。

 注目してほしいのは240万円という広告費である。台湾は人口約2300万人。物価レベル等も考えると、この金額は世界標準とも言える数字だろう。そうだとすれば、134カ国・地域すべてに感謝広告を出しても、予算は3億円前後ではないか。その金額を出さなかった理由を外務省は、衆院外務委員会でこう言っている。

 「復興にお金を振り向けるなかで、ぎりぎりの範囲で予算の枠を設けたため」

 いかにも情のない菅直人首相が率いる内閣らしい答弁である。さすがにまずいと思ったか、外務省はその後、感謝広告を他の国々でも順次出し、今月11日までに64カ国・地域で掲載した。それでもまだ、道半ばという遅々とした仕事ぶりも菅内閣らしい。

 ネットユーザーらが出した広告を見た台湾行政院(内閣)の楊永明・新聞局長はこうコメントしている。

 「お礼を期待していたわけではないが、みんな感激している」

 これが人情というものだろう。菅内閣の失政を見事にカバーしたネットユーザーたちは日本の信用と品位を守ってくれた。厚く感謝したい。(編集長 安本寿久)
MSN産経ニュース2011.5.20 07:36