迷走していた「たんなさん」のつぶやき

※個人の感想です・・・

東京湾景/吉田修一

2008年01月17日 | 
どこにもありそうな恋愛小説ですが、導入部分から引き込まれてしまいました。
でも、何かが物足りない。
吉田修一を読むたびに感じる。
「愛してないから、こんなに自由になれるの」「それでも、お前と一緒にいたかったんだよ」。品川埠頭の倉庫街で暮らし働く亮介が、携帯サイトの「涼子」と初めて出会った25歳の誕生日。嘘と隠し事で仕掛けあう互いのゲームの目論見は、突然に押し寄せた愛おしさにかき消え、二人は運命の恋に翻弄される。東京湾岸を恋人たちの聖地に変えた、最高にリアルでせつないラブストーリー。
★★★☆☆(星3つ)