迷走していた「たんなさん」のつぶやき

※個人の感想です・・・

都合の悪い時だけ政府を批判する財界

2005年09月29日 | 社会
運輸業界の値上げ配慮要請、経済同友会代表幹事が批判
経済同友会の北城恪太郎代表幹事は28日の記者会見で、北側国土交通相が日本経団連の奥田碩会長に対し、燃料費の上昇に伴う運輸業界の値上げに関し、経済界としての配慮を求めたことについて、「価格は市場で決まる。いちいち政府が意見を出す必要があるのか」とし、国交相の要請を批判した。
 原油高を口実に、政府の関与が強まることに警戒感を示したものと見られ、「環境が厳しいのであれば、工夫して経営するのが、市場経済の姿だ」として、運輸業界の“努力不足”にも苦言を呈した。

荷物の発送を依頼する立場の強者はコストダウンのしわ寄せを弱者(運送業者やドライバーとその家族)にかぶせているのが実情ではないのか?
運送コストを削られて利益が出ないので、高速道路を走れなかったり、過積載しているのは、荷主が応分の負担をしない強者の理論で押し通しているからではないのか?
実際、原油高の影響でガソリンも軽油も値上がりしており、経営の工夫だけではどうしようもない状況になっていることは推測できること。
政府があれこれ口出しすることを好ましいとは思わないが、運輸業界は疲弊している。
過去にはヤマト運輸の路線拡大を運輸省が店晒しにして裁判で負けたこともあったように、業界を保護ばかりされるのも困ったことではあるのだが。

自分に都合のよい時は「いちいち政府が意見を出すな」、談合を止めろと言われると「企業が生き残るためには仕方ない、必要悪」などと使い分けをする。

ちなみに北城恪太郎代表幹事は日本IBMの会長。