まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

ラーメン日和でした。

2018年10月21日 | 日記

みごとな秋晴れでしたねえ。
よく「雲一つない」という形容詞は使いますが
本当にどこを探しても雲一つない正真正銘の青空でした。
なぜか勃然と「ラーメンが食いたい」衝動を覚え
自転車で家族でサイクリングへ。

途中、コスモスが満開でした。
ラーメンを食べる前に「コスモス日和」でもありました。
半月板損傷の診断を受けて以来
どうも膝の調子は思わしくないのですが
自転車ならどこまでも走っていけそうな気分でした。
家族揃っての外出も、サイクリングも、本当に久しぶりで
ついつい鼻歌まじりでした。

荻窪・教会通りの「野方ホープ軒」です。
昭和63年の創業と言いますから
もうかれこれ30年以上の歴史を誇る老舗でしょうか。
酔っぱらって中央線の中で寝過ごした時は
決ってこの駅で降りて酔い覚ましのラーメンを食べて
タクシーで帰宅するのが私の定番です。

大好物の「野方ラーメン」です。
背脂ギトギトで見るからにしつこいようですが
意外にアッサリでしかもコクがあるという不思議なラーメンです。
私と家人が東京に出て来て初めて食べたラーメンです。
当時から荻窪はラーメン激戦区で
いろいろと東京風ラーメンはあるのですが
人気はどれも煮干し系の魚臭いラーメンで口に合わなかったのに
これだけはドンピシャの味でした。
そんな昔を懐かしく思い出しながら息子を見ると
「うん、うまい」とのこと。
我が家のピアノ小僧も大のラーメン好きです。
我が家にとって絶好の「ラーメン日和」となりました。

帰り道、石神井川のほとりでパチリ。
ラーメン日和らしいほのぼのとしたシルエットでしょう。
でも、家族なんて内実は他人にはうかがい知れぬものがあって
いろいろと大変なこともどこにでもあることでしょう。

それにしても文句のつけようもない素晴らしい天気でしたねえ。 


柿食へば・・・

2018年10月20日 | 日記

高層ビルに囲まれた民家の庭先に
まるまると実った柿の実がぶら下がっています。
すべてが無機質な都会の風景の中で
オレンジ色の柿の実を見るとホッとするような思いです。

幹線道路のすぐ脇なのに
ひっそりと静まり返ってまったく人の気配がありません。
門扉はフェンスで閉じてあるので
ひょっとして空き家なのかも知れません。
主がいなくても庭の柿の実だけは毎年ちゃんと実るんですねえ。
いつだったか北海道は幾春別の炭鉱跡で
無人の炭住の庭にひまわりの花が盛大に咲いていた時も
同じような思いにかられたことがあります。

こちらはいつもの公園の柿です。
近所の人に「これは渋柿だから食べられないよ」と
教えてもらったことがあります。
母は風呂の残り湯に一晩つけて丁寧に渋抜きをしていましたが
そんな面倒なことをする人はもういないのでしょうね。
亡くなった母は大の柿好きでした。
私もそのDNAを継承しているのでしょうか。
この季節、お弁当のフルーツは決まって柿ですし
今年もずいぶん柿を食べました。
いまは和歌山県の「平たね柿」をせっせと食べています。
タネがないのか一番いいですねえ。
原産地の新潟では「おけさ柿」と呼ばれる種類で
和歌山では「紀の川柿」と呼ばれています。
高野山の麓にある九度山町と呼ばれる一帯が産地ですが
山の斜面いっぱいに柿の木が連なって
それはそれは壮観で皆さんにも見せてあげたいほどです。

あの独特の甘さと歯ごたえに
不思議な懐かしさがあって飽きの来ない味ですねえ。
やはり亡くなった母を思い出します。
いまの子供は柿なんか食べるのでしょうか。
子供の脳細胞の発達は食育に負うところところが大だそうですが
昔ながらの伝統的な果物を食べていれば
孫が祖父や祖母を手にかけるなどという悲劇は
起こらないのではないでしょうか。

   柿食へば 鐘がなるなり 法隆寺 〈正岡子規〉

子規は生涯に二万句以上の俳句をつくったそうですが
世に名高いこの名句のよさが
うーん、私には未だによくわかりません。〈笑〉

 


ムンクがやって来た。

2018年10月19日 | 日記

電車を降りるといきなりムンクだった。
文句ではなくムンクである。
この作品は有名な「叫び」である。
たしか学校の美術の教科書で見たことがある。

極端にデフォルメされた独特のタッチで
人物の歪んだ表情が描かれている。
まるで血のように真っ赤に染まった不気味な夕空。
これは幻覚なのか現実なのか。
見ているだけでこっちも恐怖で叫びたくなる。
このムンクの「叫び」が東京都美術館にやって来るらしい。
はるばるノルウェーのオスロから。
教科書で見ただけで私は本物の「叫び」を見たことがない。
見たいような見たくないような・・・
もちろん世界的な名画だけに一度はこの目で本物を見てみたいが
こんなに暗くて不気味な絵だけに二の足を踏んでしまう。
果たして我が魂は共鳴できるのだろうか。
毎朝、駅のホームでこのポスターを見るたびに
心は千々に乱れるのである。

 


地面師

2018年10月18日 | 日記

久しぶりに「地面師」という言葉を聞いた。
他人の土地や建物を利用して大金をせしめる不動産詐欺師で
地価高騰のバブル時代に大いに暗躍した。
土地すなわち地面を専門に詐欺を働くので地面師と言う。

大手住宅メーカーの積水ハウスが
この地面師たちに騙されて55億円の被害にあったと言う。
すでに犯人グループの一部は逮捕されていて
偽造の印鑑登録書や偽パスポートなどの身分証明書利用
本来の土地所有者になりすましたのは63歳の女性だったと言う。
どこのオバサンかは知らないけれど
天下の積水ハウスともあろうものがコロリと騙されるとは
いったいどのような女なのかと興味を持った。
詐欺の舞台となったの物件は東京・五反田の一等地に建つ
元旅館だった600坪の土地だと言うが・・・
あれ、これって私が管理人を務めるマンションのすぐ近所!
という訳で昼休みにさっそく見に行った。
もちろん単なる興味本位ではなく
崇高なジャーナリズム精神の発露だった、と思う。

問題の旅館はすぐに見つかった。
JRの五反田駅から歩いてわずか数分の距離にあり
目黒川沿いの閑静な場所にある。
ご覧のように鬱蒼とした森に土塀をめぐらせた建物で
旅館はすでに廃業しているそうだが
大事な証拠物件なので警視庁のフェンスで囲まれていた。
この事件はマスコミでも話題のようで
各社のニュース取材のカメラが何台も来ていた。

フェンスの中を覗くと・・・
玄関までのアプローチもたっぷり取られていて
純和風の旅館のようだ。
敷地は2000平米600坪と言うから
都内でこれだけの規模の空き地が出るのはもうないらしく
高層マンションにすれば100億円の価値だとか。
積水ハウスが前のめりになって焦ったのも
無理からぬことかも知れない。

旅館の名前は海喜館と言ったらしい。
大金をめぐって魑魅魍魎が跋扈する「怪奇館」のようだ。〈笑〉
地面師グループが何人いるかわからないが
その一人はすでに海外に逃亡したと言うから
事件解明にはかなりの時間がかかるかも知れない。
東京は二年後のオリンピック開催を前に地価が急騰している。
まさにバブルの再来だろうか。
われわれ庶民には何の関りもないことではあるが
金儲けに血道を上げる不動産屋に
まんまと一杯食わせた地面師グループたちに
多少の「痛快感」を覚えてしまうのは私だけだろうか。


朝焼けです。

2018年10月17日 | 日記

東の空がみごとな朝焼けです。
最近はどうも夕焼けばかり見ていたようで
久しぶりの朝焼けです。
但し、これは昨日の朝の夜明けです。
空気が澄みきって身震いするような冷気ですねえ。

彼方に見えるのは東京スカイツリーです。
開業当初はあれほど大人気だったのに
最近は入場者数が減っているとニュースが言っていました。
さすがにもう飽きられたのでしょうか。
世の中すべからく「驕る平家は久しからず」ですね。〈笑〉
と言いつつ、私はまだ昇ったことありません。
このまま東京スカイツリーを体験せずに
死んでいくのかも知れません。

あ、ニワトリが高らかに鳴きました。
こんな東京のど真ん中でコケコッコーとは
今どきニワトリを飼っている人などいるのでしょうか。
世の中いろんな人がいるなあ・・・
などと妙に感心しつつ今日も仕事に行って来ます。
今朝は生憎の雨模様です。