17年ぶりだそうである。
〇〇年ぶりというと大抵は慶事のことが多い。
努力であったり、苦節であったり、快挙であったりと
大抵は褒め称える言葉とセットで使われる。
ところがよりによって「最下位」だそうである。
言わずと知れた阪神タイガースのことである。
開幕前に誰がこんな惨憺たる成績を予想したであろうか。
ところがいたのである。
元広島カープの捕手で野球評論家の達川光男氏である。
プロ野球開幕を前にした順位予想の場で
阪神タイガースの最下位をよりによって金本監督を前に
堂々と言ってのけたのである。
まことに「慧眼」と言うしかない。
最下位となったチームに弁解の余地などないと思いつつ
達川氏が原因にあげた「戦いやすい相手」という言葉がやはり気になった。
つまりは「嫌らしさのない淡白な野球」ということだろうか。
打者ならあと一本が出ない。
投手なら最後の踏ん張りが利かない。
確かにそんな不甲斐ない試合を何度見せられたことだろうか。
球界きってのガッツマンである金本監督も
さすがにこの成績では「辞任」もやむを得なかったと思う。
そのどん底の一軍とは対照的に
ウェスタンリーグ〈二軍〉の阪神はみごと日本一に輝いた。
追いすがるソフトバンクを振り切り
イースタンリーグの覇者である宿敵・巨人を撃破しての
日本一だからよけいに価値がある。
この際、一軍と二軍をそっくり入れ替えたらどうか
などと思うのは私だけだろうか。
今年はプロ野球の試合を見ることが少なかったような気がする。
このブログでタイガースを取り上げることもなかった。
年々、プロ野球への「熱度」が低下している。
もちろん東京ではタイガースの試合の中継が少ないこともあるが
熱度の低下はその成績や試合ぶりと無縁ではないだろう。
最下位はまことに残念ではあるが
プロ野球は結果がすべて、甘んじて宣告を受けたい。