まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

夏草の頃

2019年06月29日 | 日記

もう夏草が生い茂る季節になりました。
まだ六月なのに雑草(?)の成長力には驚くばかりです。
すっかり成長が止まったオジサンは
まぶしいような羨ましいような思いになります。
はるか彼方の「青春」を想います。



夏草の中に寝転がるのが大好きな中学生でした。
あのムッとする草いきれ大好きでした。
蚊に刺されたりヘンな虫がモゾモゾとまとわりついたり
決して居心地のいい場所ではありませんでしたが
妙に心が落ち着く場所でした。
心が落ち着くと次々に妄想がふくれあがるクセがありました。
勉強のこと、読んだ本のこと、好きな彼女のこと・・・
人に言えない性の悩みもありましたねえ。
将来は「詩人になりたい!」なんて妄想を描いたこともあります。
詩人なんかでは生活が出来ないと知ったのは
ずっとずっとあとになってからです。
ときどき「私の全人格はこの夏草の中でつくられた」なんて
真剣に思ったりすることがあります。
まあ、大した人格ではありませんが仕方ないです。

時うつり時ながれ・・・
もう夏草の中で寝転がることもありませんが
草いきれの匂いだけは昔のままです。
妄想の数々もうたかたの夢のように消え去ってしまって
あるのは情けない現実ばかりです。