まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

花の匂い

2019年06月12日 | 日記

出勤途中に若い女性とすれ違いました。
五反田駅駅近くの横断歩道です。
すれ違いざまにいい匂いがして思わず振り返りました。
女性は長い髪を風になびかせながら
すでに駅の方向に颯爽と歩き去った後でしたが
その「いい匂い」が一日気になって仕方がありませんでした。



仕事帰りに公園の中を通ると
泰山木がみごとな大輪の花を咲かせていました。
この花を見るといつも大相撲の優勝力士の祝杯を連想して
思わず大杯で一杯やりたくなりますねえ。
そのまま通り過ぎようとしてふと足が止まりました。
泰山木の花の香りが周囲に立ちこめています。
朝すれ違った女性の「いい匂い」の正体がまさしくこの花でした。
香水には全くの門外漢の私ではありますが
鼻腔をくすぐるジャスミンのような香りとでもいうのか
颯爽と歩く女性の後ろ姿を思い出して
なにやら急に艶めかしい気分になってしまいました。



陸橋の下に降り立ったら白い小さな花が群生しています。
その白さに想わずハッとしました。
よく見ると美しい花なのに名前が「ドクダミ」とは
あんまりじゃないないですか。(笑)
ジメジメした薄暗がりのようなところに咲くので
すっかり日陰者あつかいです。



でも、よく見ると白く可憐な花ですよねえ。
朝のこともあるのでついつい鼻をヒクヒクさせて近づくと・・

 「ウヘッ、グヒャー、ウグググ・・・」

とんでもない臭いでした。
鼻が曲がると言うのか、ゲロがこみあげると言うのか
魚が腐ったような生臭さに
思わず三歩飛びのいてしまいました。
ドクダミと言うだけに「毒」でもあるのでしょうか。
いやあ、参りました。
人もそれぞれ、人生もそれぞれですが
花の匂いもそれぞれだなあ・・・と妙に感動しました。