まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

白い紫陽花

2019年06月21日 | 日記

どこもかしこも花盛りである。
特にめずらしいような花でもないけれど
この季節はついつい足を止めて見入ってしまうことが多い。
どれを見ても独特の風情があって
思わず「ああ、いいなあ・・」と呟いてしまう。
そう、紫陽花の花である。



紫陽花は「七色」とか「七変化」とか呼ばれて
とりどりの色を楽しませてくれる。
だいたい「青系」や「赤系」が多いように思うが
それにも微妙な色目の違いやグラデーションの変化があって
一つとして同じ色はないように思える。
最近、妙に心惹かれるのが「白い紫陽花」である。
それとて別にめずらしくもないのだろうが
混じりっけのない「白一色」の潔い花姿に他にはない涼しさを感じる。
一点の汚れもない「高貴」のたたずまいさえ感じる。
年とともに紫陽花の好みも変わって来た。

JR五反田駅にほど近い
幹線道路沿いに白い紫陽花が健気に咲いている。
とにかく交通量が多くて人の往来も激しい大都会の空の下
スモッグにまみれながら力強く咲いている。
最初に見た時は鉢植えかとも思ったのだがドッコイ
アスファルト脇のわずかばかりの地面に
しっかりどっしりと根を張って白い花を風に揺らしている。
歩道を行く人たちは誰一人見向きもしない。
昨日は作業をしていても汗ばむような蒸し暑い日だったが
ひとときの涼を求めて貌を見にやってくると
暑さにバテた風もなくニコニコと涼し気な絵顔で迎えてくれた。
紫陽花は体内のアントシアニンという色素が
咲いている土壌との化学反応で花の色が決まるそうだが
白い紫陽花はどのような塩梅なのか・・・
紫陽花は確か万葉集にも載っていたように記憶するが
それほど歴史も古く奥深い花なのである。
今度、有休をとってどこかのアジサイ寺にでも出かけて見ようか。

   紫陽花の 白き花かがやきて 無限かな (杉作)