Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

カンテレでモーツァルト、そして原点にも。

2007-07-14 19:39:36 | カンテレ
今日はカンテレ倶楽部(日本フィンランド協会)・10弦の日。3連休そして大雨ということもあり、いつもより出席者が少なめ・・・。

今日の練習曲はまずフィンランド民謡。楽譜には「いつも時代かわからない、作曲者不明」とあるほど古い曲らしい。36弦の楽譜を10弦用3声アンサンブルとして編曲したが、大型カンテレでは伴奏に含まれる音が、10弦ではメロディ部分といいハーモニーを作っている。中間部の音を拾ってのアレンジ、それだけとりだす「実はこれがメロディ?」と思える音の運びだった。

2曲目はモーツァルトの<Eine Kleine Nacht Musiik> 前半テーマ部分はそのまま弾けるのでいい気分で心地よく弾いていたが、問題はその先。音は足りない、派生音(♯)がでてくる・・・で、苦肉の策。後半をアンサンブルにし、1台のカンテレの調弦を予め調整しておくことで解決できそう。まさにカンテレオーケストラのできあがり。この曲は宿題、次回継続でゆっくり挑戦することにした。

その後は明後日の<カンテレ交流会>の練習。
私は、フィンランドの民族叙事詩《カレワラ》を朗読+歌+カンテレで発表する。数年前の日本フィンランド協会クリスマス会で披露してから、さらに改良を加えた。歌も昔のフィンランドスタイルを取り入れ、動きをつける。《カレワラの歌》は渡邉忠恕訳の日本語とフィンランド語で、SさんとYさんの男声二人に私の5弦カンテレ、朗読は小泉保訳『カレワラ』(岩波書店・絶版)から、カンテレに関する箇所をNさんが朗読。

キーワード・フィンランドから始まったカンテレクラスだが、最近はフィンランドとはまったく関係なく、楽器(音楽)としてのカンテレに魅力を感じて入会する方のほうが多くなってきた。《カレワラ》を通して、是非その原点を知っていただきたいと期待している。