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古切手の活用法

2006-03-19 15:33:25 | フィンランド
先日「綺麗な記念切手の活用法はある?」と聞かれた。最近はメールや宅配メール便が普及したので郵便物がめっきり減ったが、ポストに綺麗な記念切手が貼られたお手紙を見つけると嬉しい。

古切手は貴重な資金源として活用されていることを、ブログ読者の皆さんはご存知かしら? 昨年友人夫妻とフィンランド旅行したときに郵便局で見つけた光景(映像が悪くてごめんなさい。60という数字は日本の60円切手)。



友人はJOCS(日本キリスト教海外医療協力会)のボランティア委員。この切手パックを見つけて「オッ、こういうふうに海外で売られているんだ」と感激の声をあげていた。



<海外切手 100グラムいり>として売られている

JOCSは古切手では草分け的な存在で1964年に始められた。この「愛好家に即売する」活動で得られた資金は、海外への医療(医師、看護師、保健師、栄養士)派遣費や特にアジアからの医療従事者の研修費や奨学金にあてられている。活動はアジア・アフリカの自発的な努力を重んじ側面から支援しようという理念に基づいている。記念切手だけではなく通常切手、使用済みのプリペイドカード、未使用の葉書やプリペイドカード、外国コインも大歓迎。売り上げ資金は約2000万円、近年は古切手の回収が減っておりまだまだ資金不足である。

送り方は次のとおり。整理するのもボランティアの仕事なので、私たちのひと手間が大きな支援につながる。傷ついていない切手の周りを1cmくらい残して切り取り、そのまま国内と海外の2種類に分けて事務局に送る(送料は各自負担なので、まとめて送ったほうがいいかしら?)。
送り先:〒169-0051東京都新宿区西早稲田2-3-18-23 JOCS東京事務局切手部 TEL 03-3208-2418 


2日に1度の食事、生活のために働く幼い子どもたち・学校に行かれない子どもたち、病気治療も満足に受けられない・・・、今の私たちには想像もできない貧困社会がアジアにはたくさんあることを考えたいと思う。日常生活でできるこんなささやかな支援があることを憶えたい。