鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

富士山火山避難基本計画の改定案が決まる

2023年04月04日 | 議会活動
令和5年4月4日(火)

 私にとっては既に結果が出ている静岡県議会議員選挙ですが、4期目の公約に掲げた防災対策のうち、私の地元に大きな影響がある富士山火山噴火対策について基本となる、「富士山火山避難基本計画」が県の富士山火山防災対策会議において検討されてきました。この度、広域避難計画の改定案がまとまり、手元に届きましたので、その内容について触れます。
 今後は、住民説明会の開催や県内における広域避難体制の構築などを進め、避難の実効性を高めることになります。

 計画の冒頭では、「いのちを守るための避難を優先しつつ、くらしを守るための避難に配慮した計画」を掲げています。
 避難計画の改定にあたっては、富士山のような観測が充実した火山では、噴火の前兆的な活動を観測できる可能性が高い。しかし、そうした活動があっても噴火に至らない場合がある一方で、観測からごく短時間で噴火に至る場合もあり得るなど、前兆的な活動がどのように噴火に結びつくかは不確実性が大きい。
 また、噴火の規模や継続期間について、噴火前に把握することはできないことに加え、富士山では特に火口位置を噴火前に特定することが困難であるという、防災対策上極めて深刻な不確実性が存在する。
 このため、段階的な避難や隣接する市町村への避難などを取り入れることで避難完了までの時間を最短化し、可能な限り通常の生活を維持できるよう「いのちを守るための避難を最優先し、くらしを守るための避難についても可能な限り配慮することとした」と説明しています。

 主な改訂項目は、●避難計画の位置付け及び名称。●噴火現象ごとの特性に基づく避難対象エリアの区分。●移動手段及び避難開始時期。●観光客等の帰宅時間。●広域避難先などです。
 新規に追加した項目は、●噴火シナリオ例。●噴火前の自主的な分散避難。●避難行動要支援者等関連施設における避難計画上必要な項目。●学校、保育園、幼稚園等の児童関連施設の避難対策などです。

 これまで地域で実施してきた防災訓練は、地震や津波、大雨災害等に限られてきましたが、富士山火山噴火防災に関しては、これまでと避難方法等が全く異なるもので、今回の計画内容をしっかり把握し、事前の避難訓練にどうつなげていくのか、注視していきたいと思います。
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