平成29年3月18日(土)
このところ各地の卒業式のニュースが紙面を賑わせています。
昨日は、県立大学、地元市立幼稚園、そして今日は、地元の市立小・中学校の卒業式が行われ、地元の小学校の卒業式に来賓として出席してきました。
私の母校でもあるこの小学校は、今年の卒業児童数73人で、全校児童数は373人です。半世紀も前のことを言っては何ですが、私が卒業する頃は卒業生だけでも180人近くはいたと思われ、当時の1/3に減少した現実に戸惑いを感じます。真に、少子化は進んでいます。
卒業式典中、卒業生もその保護者達も、この学び舎での6年間の生活の想い出と成長に、万感の想いで出席していることが窺えました。私も6年前の入学式の様子や近所の子どもの成長を遠くから見守ってきた一人として、その成長ぶりに感慨深いものがあります。
(小学校の正門。富士山が校舎の向こうにそびえ、正門の脇にはモクレンの花が咲く)
(卒業式のしおりから。晴れていればこんな風景も。桜も咲いている。入学式に期待)
(卒業式で式辞を述べる学校長)
(小学校の校訓。児童は全員がこれを暗唱できる)
さて、折角ですので、小中学校に関する新年度本県の取り組みについて紹介します。
本県の児童生徒に対するきめ細やかな学習指導や生徒指導を行う環境をさらに充実し、学力の向上やいじめ防止の実現のための「静岡式35人学級」は、段階的に下限(25人)撤廃を進めます。平成29年度は小学校3年生と4年生が対象となります。しかし、教員の多忙化解消にもつながる教員の確保は喫緊の課題で、今後も注視していきます。
なお、次年度から教員の人件費等については、静岡市・浜松市の両政令市分については、県から各市に移管となります。
生活環境が一変することで問題となる「小1プロブレム」対策として、幼児教育と小学校教育の円滑な接続を図るための幼保小等の連携を推進していきます。
地域の力を活用し、家庭学習の習慣が身についていない子ども達に、放課後の空き教室等を利用して学習の機会を提供する、「しずおか寺子屋」がスタートします。
子育て支援では、待機児童の解消対策やひとり親を対象とした放課後児童クラブへの新たな支援制度が盛り込まれ、子どもの総合的な貧困対策強化に配慮した施策にもつながります。
いじめ対策は沈静化に向かっているどころか、まだまだ深刻な問題です。いじめや不登校に対するきめ細やかな相談体制を充実させるために、来年度の小中学校へのスクールカウンセラーの配置は347人、スクールソーシャルワーカーの配置は66人を予定しています。
東京五輪などスポーツへの関心が高まることから、選手育成体制が未構築の競技について、能力の高い小中学生を発掘・育成するとともに、指導者養成を支援する、ジュニアスポーツ体験なども新規事業で組み込まれました。
昨年6月定例会の私の一般質問に対する知事の答弁で表明し、12月議会で採択された「小中学校において児童生徒が静岡茶を飲む機会及び食育の機会を確保するための条例」制定により、公立私立を問わず、静岡茶講座の開催や県単独予算でのお茶の提供、お茶に関する体験活動、栄養教諭等資質向上などの支援が始まります。県下の子ども達が茶の文化を学び、郷土の誇りを理解し、健康増進につながる事業として、大いに期待するところです。
子ども達の希望ある未来の実現のために、私達も頑張っていかねばなりません。
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