鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

天王祭で地域住民の絆が強まる

2023年07月11日 | 議会活動
令和5年7月11日(火) 

 この日曜日、4年ぶりとなる地域の天王祭が開催されました。私が住む地域にとって、氏神様に関わる年間二つある重要な祭典の一つで、ようやくコロナ禍前に戻った体制での開催となりました。


(祭典開始に先だち安全祈願の神事に参加)








(神輿担ぎによる町内練り歩き)


(軽トラックを装飾し太鼓を載せて祭りを盛り上げる)

 天王祭は市内各地で開催され、それぞれの地域にある氏神様を中心とした神輿で町内を練り歩くお祭りです。地域により、大人神輿と子ども神輿があるところもありますが、多くは子ども神輿のみと思われます。
 子ども達の成長を願い、地域の厄払いや無病息災を願うことが目的で、かつては町内全戸を回る慣わしでした。夏の暑い時期に長時間にわたる祭典であることから、少子化により担ぎ手確保の課題もあり、簡略化した部分もあります。しかし、住宅数が増えていることから、簡略化しても祭りの時間はほとんど変わりません。

 神輿行列には子どもを中心に年齢制限や性別はありません。ただし、神輿本体やその前を先導する高張りという竹の先につけた大きな提灯を持つ子どもは限定されています。
 神輿担ぎは中学生、高張り提灯は小学生高学年(基本は6年生)となっています。昔は男子のみでしたが、今は少子化で女子が参加しないと必要な人数が確保できません。私の子どもの頃は男子のみで体制が組めましたが、25年ほど前から女子の参加が可能となり、地域の少子化はその頃から始まっていたことになります。

 このお祭りは、先ほども触れたようにある年齢に達して役割が明確になっています。私自身の感想ですが、自分自身に役が回ってくる前までは、高張り提灯や神輿を担ぐ地域のお兄ちゃん達の雄姿を見て、早くあのようになりたいと憧れました。
 今でも、高張り提灯の持ち役、中学生になって担ぎ手となり、初めて中学2年生、3年生の先輩達と一緒に、6時間近く地域内を神輿を担いで練り歩くことに興奮した時のことは忘れません。
 普段は、同じ地域に住んでいるといっても先輩達と話す機会はほとんどありませんから、この天王祭の時だけが長時間一緒に行動し、大声を掛け合い、年齢に関係なく一つの集団になれたことで、強い絆を互いに感じたものでした。それが地域の子どもにとって先輩から後輩達に受け継がれてきた地域の伝統でもあります。

 しかし、この4年間は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、最初の2年は中止、昨年は規模を縮小して短時間での開催となりました。
 昨年もコロナ禍で開催は困難という意見もありましたが、天王祭は地域の子ども達にとってこの郷土のDNAを心の中に刻み込む重要な儀式で、その中心は中学生であり、3年間中止にしてしまえば、一度も天王祭の神輿担ぎを経験しないで大人になる子どもが出てしまうことになることから、神社関係者を始め地域の有志により、規模縮小での開催が実現しました。

 そのような経緯もあり、今年はコロナ禍前と同様の開催が実現でき、準備された大当番をはじめとする関係者の皆さんには、多くのご苦労をおかけしましたが、地域の伝統を引き継ぐことができ、このお祭りを通じて地域の絆が強まったことに心から感謝したいと思います。
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