メコンデルタの「稲作・エビ養殖」交互農業

surf(波) and turf(芝) という単語が意味不明でしたが、アメリカでステーキとエビがメンコースとなった料理のことを意味するもののようです。

　　　　　　　　　　　　　　「Delta to expand surf'n'turf farming」

メコンデルタ沿岸地域での稲作とエビ養殖の交互農業は将来の発展にとって巨大な適用範囲を持っている、と専門家は述べている。このモデルは稲作やエビ養殖の単独農業より高収益をもたらす。

農業・農村開発省の栽培局によると、メコンデルタの「稲作・エビ養殖」農業モデルは近年急増し、2005年に数千ヘクタールだったものが現在は16万ヘクタールに達している。

稲作・エビ養殖農業モデルでは、沿岸諸省の農民は乾期にエビ養殖のために海水を田に引き、雨期には稲作のために雨水を田で用いる。

結合農業モデルに適し、塩害に耐性を持つ高品質米の開発と共に沿岸の省は稲作・エビ養殖農法を拡大して来た。

例えば、ソクチャン省で開発された香り米の「ST」は稲作・エビ養殖田圃での栽培に適応したものであることが明らかになった。

ソクチャン省ミースエン地区の稲作・エビ養殖農法は、2009年の8,000ヘクタールから19,000ヘクタールに拡大した。

稲作・エビ養殖農法はメコンデルタのソクチャン、チャビン、バクリュウ、カマウ、ベンチェ、キエンザン、ロンアンの各省で導入され、栽培局は2015年に18万ヘクタール、2020年20万ヘクタールに拡大すると予測している。

今月初旬、ソクチャン省で開催されたセミナーで、ベトナム食糧協会のチュン・タィン・フォン会長は、1年に一度の稲作と一度のエビ養殖を同じ田圃で行うというのはベトナムにおいて非常に特別なものだ、と語った。

「農民が高品質種を稲作・エビ養殖田で栽培すれば高い経済的収入が得られる」。高品質米と香り米の輸出見通しは明るい、と彼は言う。

稲作・エビ養殖田のからの収益は、コメ作やエビ養殖の単作栽培よりも15~30%高い、とセミナー参加者は述べた。病害の発生が少なく、稲の成長がより良い、と彼らは主張した。

稲作・エビ養殖農法は、また、このモデルが肥料と農薬使用を減らすためより「清潔」であり、したがってより環境に優しい、と述べた。

メコンデルタ稲作研究所のグエン・ヴァン・ルァット前責任者は、新しいモデルの下ではエビ養殖は依然として主要作物であり、稲作栽培はエビ養殖に有益な影響を与えている、と語った。

セミナーにおいて地元の稲作・養殖農家の代表は、新しいモデルの促進を容易にする中小規模のインフラ施設への投資政策を農業・農村開発省に求めた。また、当局にたいし、稲作・エビ養殖農業モデルに適した稲の品種開発を促進すべきだと語った。彼らは同時に、に研究者が奨励する稲作・エビ養殖農法を適用するためのさまざまな方法のガイダンスを提供する農業拡張プロジェクトを設置するよう当局に要求した。

稲作・エビ養殖農法の研究と開発インフラ投資への十分な注意が払われて来なかった、とソクチャン省農業・農村開発局のホ・クアン・クア副局長は語った。

彼は、これはいくつかの省の稲作・エビ養殖農家に回避可能な損失をもたらした、と言う。例えば、塩水侵入は2009年、キエンザン省の1万ヘクタール以上の田圃に悪影響を及ぼし、5,000ヘクタールが完全に破壊された。

農業・農村開発省のブイ・バー・ボン副大臣は、メコンデルタの沿岸省は稲作・エビ養殖農業の有利な条件を持っている、と述べた。稲作・エビ養殖農場は、年二、三回の稲作栽培を行う地域よりも高収入を得られるように高品質品に焦点を当てるべきだ、と彼は言う。彼は、メコンデルタ諸省は有機栽培米の開発を稲作・エビ養殖農業地域で行うべきであり、高販売価格を得ることによって、持続可能なエビ養殖を支えることになる、と語った。

農業・農村開発省は稲作・エビ養殖農業地域における灌漑システムの開発を計画している、と副大臣は付け加えた。

http://vietnamnews.vn/Agriculture/231675/delta-to-expand-surfnturf-farming.html