GOVAP便り

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モンドルキリの蜂蜜ショップ

2014-06-14 20:56:15 | 農業・食品

先月末、気管支炎で夜中に咳込むようになり日々激しくなるので堪らずネットで咳止めを方法を検索しました。幾つかのサイトを開くとどうやら蜂蜜が効果的のようなので翌朝早々に町へ蜂蜜を買いに出掛けると最近オープンしたらしい「ハニー・ショップ」が目に留まりました。サエンモノロムのハエの群がる市場で日頃買い物をする身には随分と綺麗な店に見えました。

店の中にはパネルが展示されており、モンドルキリの蜂蜜が先住民であるBunong族のコミュニティによって野生の蜜蜂の巣から採取されていることを知りました。てっきり「養蜂」による採取と思っていたので驚きでした。

    

町では蜂蜜を500mlのペットボトルなどに入れて売っている店が多く、以前一、二度買ったことがあります。確か6ドルだったかと。しかし、このハニー・ショップでは500mlのペットボトル入りは11ドル、瓶入りが250gで6ドルとのこと。エー高い!とは思ったものの瓶にはちゃんとラベルも貼ってあり、「BEST BEFORE 31 05 2015」と賞味期限のようなものも記されています。連絡先も「モンドルキリ・ワイルド・ハニー・ネットワーク」の電話番号が記されていました。

瓶に入れてラベルを貼っただけで何で値段が倍になるのか・・・との思いは残りましたが、そんなことより咳止めが先決。もうこの雨期が始まった時期に蜂蜜の採取地まで行くなんてことも出来ないわけだし、展示パネルを見させて貰っただけでも貴重な経験と思うことに。

この蜂蜜の効果なのか、その翌日から咳は軽くなり250gは3日ほどで無くなりましたが気管支炎の症状も見事に治まりました。その後、安い蜂蜜を求めて彼方此方の店で聞いてみると500mlのペットボトル入りは30,000リエル(7.5ドル)になっていました。一年以上も前にペットボトルに詰められたかのような商品もあり、蓋を開けるとガスが抜ける音が「プシュー」。発酵してるみたいでした。

昨日、比較的新しそうなのを市場で見付け、蓋を開けてもガスの出てこないのを確かめて一本買いました。家に戻って先日買った瓶に詰め代えると何やら不純物らしきものが浮いています。市場で買ったペースト状のパームシュガーなども花が入ってたりするので驚くことはありませんが、一応何が浮いているのかを確認すべく茶漉しに掛けました。

    

どうやら乾燥して固まった蜂蜜の破片みたいなもののようです。ペットボトルに詰める前に一度濾過すれば良いだけのことですが、その手間を惜しんだものが7.5ドルで売られているようです。

養蜂蜂蜜とこの野生採取蜂蜜の値段比較をしても意味がないこととは思いつつ、日本の蜂蜜消費状況を検索してみました。消費量年間約4万トン。93%が輸入で、輸入蜂蜜の78%が中国からだそうです。日本での家庭消費量は22,700トンほどなので一人当たり消費量は年間189gでしかありません。中国からの輸入価格はCIFで175円/kgと激安。25.5%の輸入関税課税後でも220円でしかありません。それが小売り価格だと千円/kg以上になってしまうのは何故でしょう?

 



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