GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

ファングーラオ通り

2011-12-02 00:14:09 | 交通

ベトナム経由で日本に1週間ばかり帰り、月曜にプノンペンに戻りました。ANA便がサイゴンに夜10時過ぎに着くため一泊してからプノンペン行きのバスに乗ることになり、時間と宿泊費が無駄になるような気もします。バスの発着点がファングーラオ通りのため宿もバックパッカーが闊歩するその周辺にしました。

この辺には、15・6年ほど前に、安楽寺の向いにあるミニホテルで数か月過ごしたことがありました。そのミニホテルも今は無く、当時と比べると通りの店などもややお洒落な感じになってしまい、その分価格も上がっている様子。

通りを歩いてると見覚えのあるオッサンに声を掛けれれました。以前はかなりボロい店で安いコーヒーを出していたのに随分と小奇麗な店に変わっていました。店番をすると言うよりは一日中店のビールを飲み続けて近所の顔見知りの客と駄弁っているのは同じでした。それでも店は2軒を持つに至ったそうです。サイゴン政府軍の空軍に所属していたけど米軍が嫌いだったなどと、かつて聞かされたことがありました。

日本人の間ではファングーラオとの発音が定着し、自分もそう発音してしまいます。最初にこの通りの名を知ったのは近藤紘一の『サイゴンの一番長い日』だったような。ベトナム語ではPhạm Ngũ Lão(范五老)なので、「ファン」ではなく「ファム」にしないとタクシーの運転手には伝わり難いようです。その上このファムグーラオ通りはGo Vap区にもあるので要注意。

Phạm Ngũ Lão(范五老)将軍は陳朝の時代に元の侵略と戦った歴史上の人物だとか。ちょうど周達観の「真臘風土記」が書かれた時代です。はたしてその時代にこの地がどのようであったのかは「真臘風土記」からは窺い知ることはできません。

今回はKUMHO SAMCOバスに乗ってプノンペンに向かいました。KUMHOはたぶんKUMHOタイヤのKUMUHOだと思います。ビンユン省のミーフック工業団地に工場があり、労災やら窃盗とかで何かと良くない噂を耳にしますが。途中で3・4回止まって客を拾って乗せているのには驚きました。他のバスではなかったことです。運転手の他に乗務員が2名いましたが、あまり親切とは言えず、出入国手続きのために車内でパスポートを集める時にも説明がなく、初めてモクバイの国境を越える旅行客は不安のようでした。

クチのコープマートを過ぎた国道22号線に人だかりがあり、バイクが倒れ2体の遺体が見えました。まだムシロも掛けられていない状況でした。ヘルメットが無残に転がっていました。顎紐を掛けずにいたためなのか衝撃で飛ばされたのかは分かりません。早々に視線を逸らしました。

ベトナムへのビザなしでの出入国-空港とモクバイでは今回が初めてで、何か言われるかとも思いましたが問題ありませんでした。ベトナムの出国管理官もしばしば席を立つため黙って通り過ぎることは十分可能のように思えました。これで現金持ち込み等が摘発されるというのが不思議に思えるほどです。ただ、今回はカンボジア側の出入国手続きの際に指紋スキャナーを採られるようになっていました。





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