Spean Mean Cheyの集落までは約20㎞。ぶらっとバイクで出掛けるにはちょうど良い距離でもあり、雨期の風景を見に行きました。モンドルキリから先の国道76号線は相変わらず舗装までには至らず、昨夜の雨にも拘わらず四輪車が土埃を舞い上げていました。それでも四輪車や二輪車より多いのは道路を横切るモンシロチョウの群れです。この季節、モンドルキリ高原は至る所モンシロチョウだらけ。南はベトナムのビンフック省でも舞っていましたから、その数は膨大なものになりそう。
スペアン・ミン・チェイからKrang Te方向へ左折すると、まだ雨期が始まったばかりだというのに道は既にドロドロで散歩気分で走れる状態ではありませんでした。
どうしたものかとバイクを止めて佇んでいると何台かのバイクが通り過ぎ、見ている限りでは大胆に水溜りの中を走り抜けるのが一番安全で、下手に水溜りを避けようとハンドル操作する方がトラブルを招くようでした。しかし、ズボンや靴が泥だらけになることは避けられそうもないので直進を断念して引き返えすことに。原生林が切り倒されて畑に変わりつつあるもののまだ残る高い木の上からは鳥のさえずりが聞こえていました。空を見上げるとかなりの上空に蝶が舞っていました。こんなに高く飛ぶ蝶を見るのは初めて・・・などと思っていると風向きが変わったのか、蝶が次々と舞い降りて来ました。が、よく見ると蝶ではなく、燃やされた葉の灰。
スペアン・ミン・チェイから5㎞ほど戻ると丘を登る前に幾つか小さな橋があります。海抜530m位の所のその中でも一番大きめの小川に下りてみました。
水深は浅く、水も流れる方向が分からないくらいゆっくりと流れていました。巾着田付近の高麗川よりも小魚が多く見え、これならカワセミが来るかも知れないと思い、しばらく待つことにしました。時折大きな水音がして「そんな大きな魚も居るのか・・・」と驚きましたが、木の実が川に落ちる音。すると外皮と果肉のない実も落ちて来ました。見上げて探すとリスの姿がチラホラ。
小川の両岸に4,5匹はいるように見えました。3mほどの近くにある木まで来てジッと隠れているリスもいました。大きな尻尾が見えているのに。驚いたのは篠竹のような竹藪を身体を横にして梯子を渡るように素早く伝い歩きする姿です。もう一度行って次回はその姿を動画に収めたい、と思いました。
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