GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

旧市街のクリスマスイブ

2006-12-25 09:45:22 | 交通
機器2台を先にサイゴンに送り戻し、身軽になってホテルを変えることにしました。K君が泊まっている旧市街のミニホテルが一泊10ドルで部屋も悪くないと聞き、部屋を見に行きました。市内の移動も路線バスにすれば交通費も抑えられるし、不便はありません。ちょうどチュンクアン通りのホテルの前のバス停からホアンキエム湖北側までのバスがありました。どうせNは自分でホテルを探すこともしないだろうからと、このホテルに移ることにしました。

旧市街は、言わばハノイのバックパッカー街で、オフィスビル街にいるよりも買い物や食事も便利で気楽な雰囲気があります。土日の朝は、K君からの電話で起こされました。毎朝ビンユンの工場までバス通勤しているK君は、ハノイに来ても早起きの習慣が抜けないようです。ところがハノイの朝はサイゴンよりも遅いようで、7時にカフェや食事のできる場所を探してもなかなか見つかりません。ハノイのほうが経度を見れば多少サイゴンより西に位置しているようですし、この冬の曇天空は早起きに不向きであるには違いありません。

旧市街の露天市場に並べられた野菜や果物は、普段GO BAPの家の近くで目にするものより選別された上質のもののように見えました。場所柄ということもあるのでしょうけど、ハノイの人々のほうが几帳面さにおいては優れていることは確かのようです。「旅行に来て何でも満足を求めようとしちゃいけないんだ」と言うK君のことば通り、ハノイのコーヒーの不味さに文句を付けようとは思いませんが、その味にも関わらず値段は5Kドンから10Kドンほどもしてサイゴンのアイスコーヒーが懐かしくなります。カフェ文化の違いはハノイと異なるというより、サイゴンのカフェだけが特別なのかも知れません。ハノイの若い女の子達もとてもお洒落ですが、ここではお洒落な女の子はお金持ちタイプで、カフェのウェートレスは皆お洒落とは無縁のようです。サイゴンでは貧富の差に関わりなくお洒落に気を遣うとすれば、ハノイではお洒落の層が一部分だけに限られているという印象です。そのためか、サイゴン以上にお洒落だと感じるものが少なくないわけですが、どことなく浮いた感じを伴います。官と民、豊かさと貧しさ、学歴格差、都市と地方等の対照がサイゴンよりもよりあからさまな社会のように映ります。

寒さ故か、空腹になると胃が痛むようになってきました。鼻水も止まりません。去年の12月は気が張っていたのか、無理を続けてのハードスケジュールでも問題なく、しかし、年が明けてから2ヶ月連続して二度風邪を引いてしまいました。やはりインフルエンザのシーズンなのでしょう。ホテルの受付に置かれたTVからクリスマスソングが流れています。聞き覚えのある、山下達郎の曲です。TVを見上げるとコカコーラ・カラーの衣装を着た女性たちが、琴や胡弓で演奏しています。ハノイのケーブルTVで流されている北京の番組だそうです。
K君は昨日の披露宴でもらったクッキーを子供へのお土産にすると言って、昼の便でサイゴンに戻りました。Nの姉は予定を変更し、明日の朝便に延期したそうです。