常識について思うこと

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オランウータンでいこう

2009年11月12日 | 人生

人間に近いとされる猿の中でも、知能が高い動物として、何かと登場してくるのがチンパンジーです。これはチンパンジーが、人間が定めた実験ルールに従って、分かりやすい行動をしてくれるため、知能を測りやすいからというのが、その理由のようです。

一方で、オランウータンやゴリラの場合、彼らが知能が高いことは明白ながらも、そもそも人間が定めた実験ルールに従って、行動させることが難しく、その知能レベルがうまく測れないため、彼らが知能が高い動物として登場するのが稀になってしまうということらしいのです。

-なんで人間の言うことを聞かなきゃいけないんだ?-

可愛いげがないかもしれませんが、オランウータンやゴリラの場合、このように人間が設定した評価軸を越えた思考をしているかもしれないという意味では、彼らの方がチンパンジーよりも遥かに頭が良いとも言えるような気がします。

「頭が良い」、「優秀だ」というのは、とかく何かしらの評価軸に基づいて判断されるものです(「使える人と使えない人」参照)。そういう意味で、チンパンジータイプは、きわめて分かりやすい評価を受けられるのだろうと思います。特に、時代や社会全体が、ある一定の価値観や方向性に落ち着いている状態の場合、その評価軸はブレも少なく、それに基づいた人間評価というものには、それなりの重み付けがなされるのでしょう。そして、チンパンジータイプには、そうした時代や社会全体の流れに後押しされた力が宿っていると見るべきだと思います。

しかし、これから先の時代においては、軽く地球規模で思考することが求められます。さらに、たとえば科学の最先端では、宇宙レベルの考え方をしていかなければならず、到底、従来の評価軸が当てはまるとは思いません(「揺らめく現実世界」参照)。

そういう意味で、せっかくの大変動の時代を生きるのなら、簡単にチンパンジータイプに収まってしまうのではなく、大いにオランウータン的に生きてみたらどうかと思うのでした。

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3 コメント

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賛成。 (EAGLE7)
2009-11-12 10:03:17
我々は、規格外ですしね。
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Unknown (ダイヤモンド王)
2009-11-12 10:39:25
ズーラシアのチンパンはすっごい悪だったぞ、子供にガンガン喧嘩売る姿がかっこよかった!
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コメント (竹内一斉)
2009-11-12 13:07:37
ありがとうございます。
EAGLE7さん>はい、そういう生き方で良いでしょう。
ダイヤモンド王さん>それはそれは、反骨精神溢れるチンパン君ですね(笑)。
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