常識について思うこと

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身だしなみを整えて

2008年12月05日 | ヒーロー&アニメ

最初に断っておきますが、私は、身だしなみを整えるとか、ファッションに気を使うということが、とても苦手です。しかし、そうかと言って諦めて、身だしなみに気を使わないというのも、いろいろと問題であるという認識もあり、自分を戒める意味を含めて、このようなタイトルの記事を書いています。

私は、「アニヲタ」というほど、アニメに詳しいわけではないと思います。それでも、一人のアニメファンであることは事実ですし、アニメをはじめとするコンテンツ産業は、これからの世界において、日本が誇る中心産業のひとつになるであろうことは、間違いないとも思っています。

ところで、私が「アニメが好きです」と言うと、少々、驚かれる方々がいます。いわゆる、アニメ業界の人ならばまだしも、そうでもない大人が、アニメについて滔々と語るというのは、なかなか一般的ではなく、最初のうちは偏見から、面白半分で、ややからかうようなコメントをされる方々も少なくありません。

私は、こうした傾向があっても、ひとまず一通りアニメやアキバ系文化の素晴らしさを語ります。アニメやアキバ系文化に対して偏見がある人は、それが持つ特徴的な一部分を取り上げて、それを全体であると解釈をしてしまう傾向があります。だからこそ、そうした偏見を取り除くために、一応、そういう方々が知らない、アニメやアキバ系文化の素晴らしい部分について、私なりに軽く説明をしておくわけです。

ところで、こうした偏見が生まれる背景には、偏見を持つ側に問題があることも確かですが、偏見を持たれる側に問題があることも間違いありません。

私は、私なりに偏見を持つ人々に対して、それを取り除くために、できる限りの努力をしているという自負もありますので、ここでは敢えて、偏見を持たれる側の人々に対しても、檄を飛ばす意味で、コメントしておきたいと思います。

「格好つけろとは言わない。ただ、身だしなみくらいは気をつけよう。」

アニメファンに対する偏見のなかには、外見や身だしなみに関する負のイメージも、多々あるように思います。外見や身だしなみという問題、それ自体は、大したことがないと考えます。ただしかし、そのイメージとアニメやアキバ系文化が、強く結びつき、その負のイメージばかりが、勝手に一人歩きをしている感があるという意味で、それは看過できない問題でもあります。

ところで、その身だしなみという問題は、よく見てみると、それはカッコ良いとかカッコ悪いというレベルではなく、清潔感の有無という簡単な指標のように思います。この清潔感というのは、見方によっては、大した問題ではありません。そもそも人間が、「生まれつきブサイク」などというのは、あり得ないと考えます。万が一、自分自身について、そのような表現をする人がいるとするならば、それは自分で自分を棄ててしまっているだけの人でしょう。

どんな人であれ、清潔感のある身だしなみをしていれば、きちんとカッコ良く見えるものです。もう少し言い方を変えるならば、カッコ良いか、カッコ悪いかは、自分でそのように演出できるかどうかの問題です。周囲が何と言おうと、自信を持って、最低限の身だしなみに心がけていれば、カッコ悪くなることはないはずです。

こんなことを書くと、「自分には自分のスタイルがある」と言う人もいるでしょうし、「いろんなスタイルを広く受け入れない社会の方が悪い」という言い分もあるかと思います。それはそれで分かります。しかし、それでも敢えて、上記のような偏見を排除することを望む一人のアニメファンとして、同じアニメファンの方々には、以下のことを伝えておきたいと考えます。

一人のアニメファンとして、アニメの素晴らしさを世に知らしめていきたいと願うのは、至極、当然のことだろうと思います。そして、そのアニメの素晴らしさを広めていくためには、アニメファンそのものの社会的地位を高めていく必要があります。私が見る限り、本当はアニメファンであるにも関わらず、アニメ好きであることを隠している人々が、相当数いるような気がしてなりません。こうした「隠れアニメファン」の存在は、アニメを広めていくにあたり、非常に大きな障害となってしまいます。そして、そういう状況を生み出してしまう原因は、偏にアニメファンの社会的地位が低いからにほかならないと思うのです。

こうした状況を、改善していくためには、一方的にアニメやアキバ系文化を広く受け入れない社会を批判するだけでなく、いわゆるアキバ系の人々の側も、その現状を謙虚に受け止め、自らが変わっていくということもしていかなければならないでしょう(「アニメ好きですけど何か?」参照)。

ただ、繰り返しですが、こんなことを言っておきながら、私自身も身だしなみについては、あまり気を使いたくないと思っています。こういうことを考えるのは、かなり苦手です。ただ、身だしなみのことで、他者から付け入られる隙を作るのは、ばかばかしいし、もったいないと思います。

身なりにまつわる昔のエピソードで、斉藤道三と織田信長の話があります。ただの「うつけ者」だと思われていた信長が、いざ道三との会見の場になると、きちんと正装をして現れ、それを見た道三が、信長の力量を評価したというものです。

必要のないところで、リラックスするのは構わないし、それに合わせて気を抜くということは大切でしょう。しかし、ちょっと気を使えば済む、身だしなみ程度のことで、他者から付け込まれ、くだらない結果を招くようなことがあるとしたら、それはあまりにももったいないことだと思うのです。

アキバは、既に日本の素晴らしい文化を世界中に伝えていくための、非常に重要な情報発信基地です。そのアキバが、それだけ重要な地位にあるのであれば、そこに行くときには、一人一人が、アキバを代表する外交官であるという意識が求められて当然です。アキバに集うアニメファンたちが、清潔感があって、ちょっとカッコ良かったりしたら、アキバを見る社会の目も、大きく変わっていくでしょう。そして、そのことでより一層、アニメやアキバ系文化の重要度は、今にも増して高まっていくことになると思います

《おまけ》
先日、スーツ類を買ってきました。こういうところでは、店員さんに聞くのが一番です。最近の傾向として、スーツは①細身、②黒主体、③2つボタンへ移行中、シャツは①白が多い、②小さい襟、ネクタイは①モノトーン、②細めということで、ほとんど薦められるままに買いました。これを着て行くと、翌日、ちゃんと褒められたりするのです。頭が働かないことについては、それを謙虚に受け止めて、頭が働く人にお任せするのが一番です。

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