常識について思うこと

考えていることを書き連ねたブログ

アニメ好きですけど何か?

2008年10月24日 | ヒーロー&アニメ

先日、働いている先で携帯電話を開いたとき、一緒にいた女性から「アニメ!?」と指摘されました。「はい、アニメです」と包み隠さず答えて、携帯電話の待ち受け画面になっているベルダンディーを見せました。「えぇ~!?意外ですぅ~」というお言葉をいただきました。

そんなものなのでしょう。「アニメが好き」と言うと、ちょっと特殊な人々という部類に入れられてしまうようです。とくに今、私が出入りしている事務所は、世間的に少々堅いイメージがあるところなので、一層、意外に見えるのかもしれません。

けれども先日、あるサイトの運営者の方も無類のアニメ好きということを知りました。そのサイトは、政治や社会問題について、タブーと言われるような領域にまで鋭く切り込み、実際に活動してらっしゃる方で、到底、アニメとは無縁に見えます。その方が、そのサイトのなかで、自分のアニメ好きの理由について、何度か語られているのですが、まったく同感です。

もう少し、私なりの表現で言えば、いわゆる大人たちの社会は、エゴと虚栄で渦巻いています。問題解決の糸口が目の前にあるにもかかわらず、それに気付かないのか、あるいは気付いていながら気付かぬふりをしているのか分かりませんが、地位や肩書きばかりで、知恵のない人々同士が批判に批判を重ねるような、あまりにも愚かな振る舞いに満ちた側面があります。そうした現実社会に毒された精神を癒すために、裏切らない2次元世界に逃げ込むという感覚は、大変、理解しやすいものがあります。これは、いわゆるアキバ系文化を楽しんでいる人々の多くが、感じていることでもあるような気がします。

ただ一方で、3次元世界(現実社会)から完全に逃避しきってしまい、2次元世界にどっぷりとハマってしまっているような人々がいるのも事実かもしれません。たとえば、3次元の世界を完全に放棄して、3次元世界の存在たる自分を省みずに、どっぷりと2次元の美少女系アニメにハマるというのは、あまり褒められたものではありません。2次元世界にハマるからには、それと同等かそれ以上に3次元世界における努力を怠ってはならないと考えます。少々、男の目線からではありますが、たとえば逆に、美少女系アニメを楽しむ自分を馬鹿にするような3次元女性がいたならば、「お前の方がろくなもんじゃねぇ」ときっぱり言えるだけ、3次元の世界において「いい男」になるという気概と自信、それを裏付けるだけの努力をしている必要があります。

こうした問題に対しても、その方の考え方には、強く共感できます。いろいろなことが書かれていますが、その方の言葉で、端的に表現するならば「若人よがんばれ!」だそうです。

その通り。2次元世界で癒されることも大切ですが、実際に自分が3次元世界で生きているという事実を忘れてはいけないし、そういう自分を磨くことで、3次元世界すらも変えることができると考えるべきでしょう(「「萌え」の本質と役割」、「3次元から4次元へ」参照)。

こうした論点を踏まえた上で、せっかくならば、世界のあらゆる事象について、前向き且つ肯定的に捉えていくべきだと思います。

アニメの美少女キャラに憧れる男性と、芸能人やスポーツ選手に恋する女性。どちらがおかしいというものでもないような気がします。どちらも「夢見る人」という意味で同等であり、そうした想像力こそが、人間の能力の素晴らしさであり、また世界を変えていく原動力であると捉えるような視点があってもいいはずです。

そして今、その方が好んで見ているアニメもチェックしてみました。最近では「絶対可憐チルドレン」が良いらしいので、ちょっと見てみました。面白いです。まだ、登場人物をきちんと把握しきれていませんが、すぐにフォローアップできるでしょう。週末の楽しみが、ひとつ増えました。

《おまけ》
働いている先で、私はすっかり「萌え系」の代名詞になっており、萌え系アニメやら声優やらの話になると、何かと私に振られるようになりました。一般的には、非常に堅いイメージのある事務所で、私がそういう存在として、受け入れられることに対して、ありがたいと感じています。ただ一方で、たまに「メイドカフェ」の話が振られることがあるのですが、これについては、正直なところよく分かりません。あまり行きたいとも思わないのですが、実際のところ、どうなのでしょうね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 実感するテレビの限界 | トップ | 既にある結論 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ヒーロー&アニメ」カテゴリの最新記事