バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

追加撮影の考察 (側面像 編)

2009年06月12日 | 胃X線撮影
こんばんは。
病変に対する側面像の描出に、はまってきている今日このごろです。
良性疾患は比較的容易に描出できるようになりました。
しかし悪性所見に対しては失敗に終わっております。悪性所見に出くわす機会が
続いたにも関わらず、残念です。

2法にこだわりすぎ、腸へバリウムが流出したケース。→先に側面像から撮るのが
良いのかもしれませんね。
範囲が広くて、的確な側面を表せなかったケース→側面に対する読影力の向上が
求められている気がしました。
噴門部近傍に存在したが、分水嶺のたくれかヒダのしわなのか、わからなくなり
、表せなかったケースなど。

正面から側面にもっていく際、透視を見ながらそれを行っていくわけですが、途
中で見失ってしまうことがあります。


病変の側面を的確に表す。

これはもう、病変の深達度診断など。いわゆる精密胃X線の域まできた感です。


理想とする目標とするところは、集団検診業務であるのにも関わらず、質的診断まで行え、それを写真上に写し出すことのできる技師ですね。