ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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視野を広げる(空間)

2017-02-12 | 育児
 視野を広げると見方が変わることは、私が述べるまでもなく、すでに体験されていると思います。

例えば、

・子どもを育てるようになって、「母親になって、初めて母親の苦労がわかるようになった。」から、子どものわがままも多少聞けるようになった。(子育ての苦労が和らぐ)

・努力して成果をあげたから、努力して苦しんでいる人に優しい声をかけたり、励ましたりできるようになった。(努力をすることへの抵抗が和らぐ)

・困難な仕事をやり遂げたから、失敗につながる些細なことにでも気を遣って仕事をするようになった。(失敗することへの不安が和らぐ)

・管理職になり、関わる人が増え、いろいろな立場の人を配慮して仕事をするようになった。(人間関係への抵抗が和らぐ)

・幼児期の子育てが終わり、幼児をもつ母親の気持ちを分かって相談相手になることができた。(幼児への対応の不安が和らぐ)

 これらを視野の広がりという視点から考えると、始めは、その状況の中にいる当事者の立場から相手を見ています。そして、当事者の立場から離れて状況全体を見ている立場になっている今があるとみることができます。

例えるならば、ステージの上で演技をしている自分から、客席からステージの上で演技をしている自分を見ているようなものです。

ステージの上にいる時には、状況そのものの中にどっぷりと浸かっているため、感情が大きく動きます。
しかし、客席からは、当事者だけでなく、関わりのあるあらゆるステージ上の状況を眺めているので、ステージ上で感じる感情ではありません。
ある意味、冷静にステージ上の自分を眺めることができ、その自分がどのようにしてそのような自分なのかを把握することができます。

これは、空間的に視野を広げて物事を考えることになります。

今の状況の中で苦しんでいる自分があれば、いったんその自分を脇に置き、客席から状況を眺めることができれば、苦しんでいる自分から離れることができるという事になります。

私たちは実際の体験を通して客席から眺められる自分を作り出しています。

ただし、脳のはたらきをうまく使えば、時間をかけず、もっと早く視野を広げることができます。
これもイメージを使います。疑似体験をすることで視野を広げます。

 椅子を1脚用意します。
 その椅子に座って今の状況をイメージします。
 できる限り詳しくイメージします。
 その時の状況を視覚、聴覚、体感覚(味覚、触覚、臭覚等その他の感覚)を使ってイメージします。
 何が見えるのか、何が聞こえるのか、どんな感じなのかを明らかにします。
 イメージが十分できたら、いったん椅子から離れます。
 体をゆすったり、跳んだり跳ねたりして、座っている時に感じた感覚を振り払います。
 その振り払った自分が、客席にいる自分になります。
 1mほど離れたところから椅子に座っていた自分を見ます。そして、その様子を観察します。
 表情、しぐさ、体の状態などを十分観察します。

そして、もう少し離れて、椅子に座っている自分の周りの状況も同じように観察します。
すると、多くの関わりのある人の存在を見つけることができます。
 その方々との関わりを感じながら、今の状況で精一杯取り組んでいる自分をもう一度観察します。


 そして、離れたところから見ていて椅子に座っている自分に声をかけてあげてください。
 勇気づける言葉は、とてもよい刺激になります。

 十分声をかけ終わったら、今度は、もう一度椅子に座ります。

 椅子に座って声をかけられた自分を体験します。

 空間を利用して視野を広げる体験を一度試してみてはいかがでしょう。
 


 ただし、これはあくまで疑似体験ですから、直接体験ほどのパワーはありません。
今ある状況については、ストレスを緩和することができても、十分に視野が広がったとは言えません。

繰り返し体験を積むことで視野が広げることができます。

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