ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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乗り越える機会

2017-02-15 | 育児
 日々いろいろな出来事が起こります。
中には、
  「今日は、何も起きないといいな。」
  「今日は、楽しい事がありますように。」
  「今日も、家族が幸せに暮らせますように。」
などと願って一日を過ごそうとしている人がいます。

 まるで、カードゲームのババ抜きをしているようなものです。

 毎日、「ババを引かないように」と願いながらカードを引きます。
 ババが出なければ、「ああ、よかった。」、ババを引き当てると「何とかババが他人にわたらないか。」と思いながら次のカードを引こうとします。

 抱えたストレスは、ババと同じです。
 早く目の前からなくなればよいのですが、目の前にあると気になって仕方がありません。

 これでは、全く運任せの人生を歩むことになります。

 そして、出来事に反応して一喜一憂しているようなものです。


 これは、自分の意思とは無関係に、いつも無意識に操られて生きていると言ってもよいのではないでしょうか。

 1つの出来事に対して感情で反応するのではなく、それなりに意味をつけ、意図をもって生きなければ、自分らしさを発揮することはできません。

「この機会があったから気づくことができた。」
「この機会から逃げなければ、必ずこんな力がつくはずだ。」
「この機会を生かすことが、自分のためになる。」

 これらの言葉は、自分の意思がなければ出てこない言葉です。

 なかなか簡単には使えないかもしれません。

 社会生活を営んでいると、思い通りにいかないことは、多くあります。

 その時に、これらの言葉を使う方がよいとわかっていてもなかなか使えないかもしれません。

 この機会を避け、思い通りにしたいという強い気持ちで臨めば、思い通りに行かない時には、かなりのストレスを抱えることになります。

 そして、ストレスを抱えながら、その原因を探り、問題解決に当たります。

 強い意思があれば、「うまくいかなかったのは、意思と異なるからだ。」と解釈し、自分の誤りをなかなか受け入れられないために、問題解決に時間がかかります。

 問題解決に当たる前に、広い視野で物事をとらえる自分から見れば、それが学びの機会だということがすぐにわかります。
 学びを避け、今の自分にとって、都合のよい問題解決の出口を探そうとするために、問題が先送りになり、いつまでも引きずることになります。

 言い換えると、その問題に取り組む自分に問題があるにも関わらず、避けるために問題を引きずっていることになります。自分の外に原因があると考えている限り、なかなか解決できません。


 成長は、変化の結果になります。変化は学習によってもたらされます。

 今の自分は、幼い頃に身に付けた価値観によって支えられて築いてきたものです。そのままで学ぼうとすれば、自分に都合のよいものを取り入れることになります。これでは、同じ経験をし、同じ躓きを繰り返すことになります。

 つまり、何を学ぶかという事以上にどのように学ぶかという学び方が重要になります。

 乗り越える時には、必ず「辛さ」が伴います。そこに新たな学び方があります。

「今まで、うまくいって来たから、これでいい。」「苦労して身に付けたものだから、手放したくない。」などと、今までの自分の学び方に固執すると、新たな出来事を受け入れられません。

 嫌なこと、辛いことなど、避けたいと思うことにあえて挑戦することは、新たな学びになります。

 大切な事は、どんな出来事でも耐えうる成長した強い自分です。

 今起きている出来事は、これから起きる様々な出来事に耐えうる強い自分に鍛えるための機会になります。そのための学びです。

 言い換えると、、従来の自分ではなく、視野を広げた有能な自分が、今の自分を鍛えるということです。

 変化させるために、自分を鍛える機会が与えられることになります。日々起きる出来事は、まさにそれです。

 運任せのババ抜きを続けることではありません。 
 
 乗り越える機会と考えない限り、同じストレスで苦しむことになります。

 視野を広げた有能な自分で、今どのように対応すべきかを考える機会に直面しているのです。


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