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麻生レミさん ザ・ビギニング

2012-06-11 06:17:56 | 70's J-Rock
 69年の<ザ・フラワーズ>のアルバム「Challenge」で、70年のオムニバスアルバム「ロックン・ロール‘70s」で、まさに日本の“Janis”とも言うべきハスキーでパワフルな迫力の歌を聴かせてくれた、日本の女性ロックヴォーカリストの祖ともいえる<麻生レミさん>。この2枚のアルバムのあと、レミさんはアメリカに旅立ってしまったそうで。その後のレミさんのことは自分は全く知りませんでした。そんな折に2012年5月に突然70年代に発表されたソロアルバム2枚が紙ジャケで再発されて超ビックリ!そもそもそのソロアルバムの存在すら恥ずかしながら知らなかったもので本当に驚きました。もちろん即購入です。
 レミさんは76年9月に1stソロアルバム「オウン・ラインズ」を発表され、78年にこの2ndアルバム「ザ・ビギニング」を発表されます。このアルバムはカナダでレコーディングされたそうで、現地やアメリカのミュージシャンがバックを務めているそうですが、唯一日本から伝説のギタリスト<陳信輝さん>が参加されたそうです。可愛らしい靴がスポットライトで照らされているジャケット、素敵ですね。
 アルバム1曲目は「The Begining」。ミドルテンポのファンキーなリズムではじまって、パワフルなベースリフにのってゆったりとしたソフトなヴォーカルがはいって。どことなくちょっぴりレゲエ風な曲調ですね。間奏ではエモーショナルなシンセソロやギターソロが。
 2曲目は「Step On」。ミドルテンポの当時のダンサブルなディスコビートにのってリズミカルなコーラスが。間奏ではオルガンソロが。終盤では綺麗なファルセットのスキャットも。
 3曲目は「Dance Dance Dance」。アップテンポのパワフルなリズムにのってヘヴィなギターリフがながれ、リズミカルなピアノリフにのってパワフルなヴォーカルが。ブギー調のロックンロールな感じでかっくいいっす。間奏ではアグレッシブなギターソロや、パワフルなブルースハープソロが。終盤ではパワフルなヴォーカルが全開モードでハイトーンシャウトもキメて。
 4曲目は「Stand」。アップテンポのズンズン響くベースのリズムにのって明るく爽やかなリフがながれ、パワフルでリズミカルなヴォーカルがはいって。ドライブ感たっぷりのノリのいい曲です。間奏ではパワフルなギターソロ、リズミカルなオルガンソロ、そしてギターのオルガンが掛け合いソロで盛り上がって、ラストはユニゾンで爽やかなリフを。
 5曲目は「Save Your Love」。ミドルテンポのリズムにのってゆったりと爽やかな感じのスキャットがながれ、そしてソフトなヴォーカルがはいって。アダルティなポップス、後のAOR風の軽やかで素敵な曲ですね。間奏ではエモーショナルなオルガンソロが。
 6曲目は「Would You Believe」。ミドルテンポのファンキーでパワフルなリフにのって、リズミカルなヴォーカルが。ソウルフルで、どことなくCHICを思い起こさせるようなダンサブルな曲ですね。CHICのほうがちょっと後ですけど。サビではパワフルなヴォーカルが、ギターとオルガンのユニゾンリフにのって。間奏ではキーボードのリズミカルなソロが。
 7曲目は「To Mao/ Mao Exit」。しっとりとゆったりと囁くような優しい感じのヴォーカルが、キーボードのクリスタルなサウンドをバックに幻想的にながれて。その後一転アップテンポのパワフルなリズムがはいってとっても綺麗なスキャットが爽やかにながれて。”Mao“とはレミさんのお子様だそうで。
 8曲目は「One Thing That Beats Fallin’」。アップテンポのノリノリのディスコビートにのってギターの伸びやかなリフがながれ、リズミカルなヴォーカルがはいって。サビではハスキーヴォイスのパワフルなシャウトも。間奏ではアグレッシブなギターソロが。めっちゃかっくいいっす。
 このアルバムでは前作のようなブルース色は薄れ、当時主流だったソウルフルな曲がメインで、レミさんの表現力豊かなヴォーカルがたっぷり堪能できますね。少しですけどあのパワフルなハスキーヴォイスのシャウトも聴けて嬉しいっす。レミさんの音源、まだあるのならぜひとも再発してほしいものです。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
レミさん… (toshibou)
2012-07-15 04:58:45
どうしてらっしゃるんでしょうか・…・
銀座のアシベで…当時「ラスト・チャンス」リクエストいたしました。
すでに、フラワー・トラベリング・バンドになってましたので
レミさん、「懐かしいリクエストが来てます」っておっしゃって
それでも唄っていただきましたっけ・・・スティール・ギターの音色と
レミさんの声がとってもよく絡んでたようなそんな印象があります。
ザ・ビギニング…ステキなジャケットで…これはもう早速…ですよ
ご紹介 感謝……。

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ありがとうございます (ひより)
2012-07-15 07:23:04
 わぁ!toshibouさん、いらっしゃいませ!
コメントを書いてくださってありがとうございます。めっちゃ嬉しいっす!
 おぉ!レミさんのライブを実際に観られたのですか!なんて羨ましい・・・貴重なお話を紹介してくださってありがとうございます。
 ほんとこうして貴重なアルバムが再発されて嬉しい限りです。
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Unknown (夢人)
2013-02-06 16:25:32
やっと最近、1960年代から1970年代に趣味が移行してきました。フラワ-ズは歌謡曲と世間では言うけど、麻生レミの声はロックそのもので結構好きなんです。ロック、歌謡曲など歌わせたら最高なボ-カリストだと思います。個人的には、フラワ-ズからFTBの流れがイマイチよくわかりません。「ロックン・ロール‘70s」ではフラワ-ズとして出てますが音がロックですし・・・今後の研究課題でございます。早く趣味を1980年代に移行したい。・・
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ありがとうございます。 (ひより)
2013-02-06 21:24:20
 夢人さま、いらっしゃいませ!
コメントを書いてくださってありがとうございます。とっても嬉しいです。
フラワーズではおっしゃる通り、すごくロックしていたと思います。かのジャニス・ジョップリンさんを彷彿させるハスキーでパワフルなヴォーカルは凄すぎです。あのまま渡米せずに日本でロックしてくれてたら・・・と思ってしまいます。
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