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大村憲司さん  KENJI SHOCK

2015-04-04 20:25:43 | 70's J-Rock
 以前、「日本ロック&ポップス・アルバム名鑑1966-1978」という本を紹介させていただきましたが、そのなかで日本を代表する名ギタリスト、故<大村憲司さん>が1978年に発表された2ndソロアルバム「KENJI SHOCK」に興味を持って、いつか聴いてみたいと思っていました。こちらは大村さんの死後にCD化されましたが、中古でもやや高騰していて、貧乏サラリーマンの自分はちょっと躊躇してしまうプレミア価格だったんですよね。でもここのところやや落ち着いてきたようなのでやっと購入できました。
 Wikiによると、大村さんは1970年にアメリカに渡り、71年に帰国されてフォークグループ<赤い鳥>に参加され、その後<エントランス><バンブー><カミーノ>に参加。そして1980年にサポートギタリストとして<Yellow Magic Orchestra>に参加されて、YMOの大ブレークもあって一躍脚光を浴びて。自分が大村さんを知ったのもこの頃でした。
 今回紹介させていただく2ndソロアルバム「KENJI SHOCK」は1978年に発表されたもので、プロデューサーにドラマーでもある<Harvey Mason氏>を迎え、ゲストにギター<Lee Ritenourさん>、キーボード<Greg Mathiesonさん><Michael Boddickerさん><Bill Meyersさん><Patrice Rushenさん>、ベース<Abe Laborielさん>、パーカッション<Victor Feldmanさん>、そしてホーンセクションにフュージョンバンド<シーウインド>のメンバーが参加され、さらにはこの1978年にアルバムデビューする<TOTO>のメンバー<Jeff Porcaroさん><Mike Pocaroさん><Steve Lukatherさん><David Paichさん>など、他多くのミュージシャン方が参加されています。
 アルバム1曲目は「Left-Handed Woman」。アップテンポで明るく楽しくファンキーな感じで、これぞフュージョンといった軽快でリズミカルなリフがながれて。そしてパワフルなブラスリフからギターがメロウにリズミカルに奏でて。中盤ではオルガンのテクニカルなソロが。そしてブレイクからギターのエモーショナルなテクニカルなソロが。終盤ではリズミカルなリフが明るく楽しくノリノリで。
 2曲目は「Better Make It Through Today」。Eric Clapton氏の曲。ミドルテンポのリズムからギターとブラスのリズミカルなリフがながれ、大村さんののびやかなヴォーカルと女性コーラスがはいって、ブラスがパワフルなフィルを。中盤ではギターのエモーショナルなソロ、オルガンのテクニカルなソロが。ドラムが叩きまくって盛り上げて。終盤ではリズミカルなリフから大村さんのヴォーカルと女性コーラスがはいって、ブラスが力強くのびやかに奏で、そこからギターのテクニカルなソロが。
 3曲目は「Yumedono」。ドラムフォルからミドルテンポのゆったりとしたリズムがはいって、キーボードのリズミカルなリフからブラスがのびやかに奏で、ベースのぶっとくうねるパワフルなリズムにのってギターがのびやかに奏でて。その後ダイナミックなリフからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。終盤ではダイナミックなリフからギターがのびやかに奏で、ベースとのユニゾンリフからギターの弾きまくりのテクニカルなソロが。
 4曲目は「Shock」。まずはギターがゆったりとしっとりと奏でて。そしてダイナミックなブラスリフからぶっといパワフルなベースリフがはいって、ギターとキーボードがゆったりとのびやかに奏で、ブラスのパワフルなリフと♪Shock!って掛け声が時折はいってアクセントに。中盤ではストリームサウンドがゆったりとながれ、スペーシーな雰囲気のなか、ピアノの綺麗な音色が響いて。そしてミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、ギターとキーボードがのびやかに、リズミカルに奏でて。終盤ではハンドクラップも加わって♪Shock!ってパワフルに。
 5曲目は「Rhythm Road」。是方博邦さんの曲。シンセサウンドが浮遊感たっぽりにゆったりと幻想的にながれて。そしてダイナミックなリフからアップテンポのノリノリモードでパーカッションのリズムにのって、クリスタルサウンドとギターのリズミカルなリフが明るく楽しくながれ、ブラスサウンドがのびやかに響き、ギターのテクニカルなリフも。中盤ではスリリングなブレイクからクリスタルサウンドが綺麗に響き、ベースのテクニカルなリフとパワフルなブラスのブレイクからギターのワウを効かせたテクニカルな弾きまくりソロが。終盤ではダイナミックなリフからギターがリズミカルに爽やかに奏で、ダイナミックなリフからユニゾンでブレイクをキメて。
 6曲目は「Boston Flight」。まずはギターがゆったりとしっとりと奏でて。そしてダイナミックなリフからミドルテンポでギターがゆったりとメロウに奏で、キーボードのクリスタルサウンドが綺麗に響き、ブラスサウンドがゆったりとのびやかに響いて。中盤ではギターのテクニカルなソロ、キーボードのテクニカルなソロが。終盤ではギターとキーボードのトロピカル風のリズミカルなリフと、ブラスのパワフルなリフがながれ、そこから再びギターのテクニカルなソロが。
 7曲目は「Bamboo Bong」。ミドルテンポでパワフルなベースリフ」がながれ、ギターとキーボードがフィルをいれ、ギターがゆったりと奏で、キーボードがゆったりと浮遊感たっぷりに幻想的に奏でて。そしてダイナミックなリフからゆったりとルズミカルなリフが。終盤ではテクニカルなギターソロが。
 8曲目は「The Mase」。ミドルテンポのゆったりとしたリズムでギターリフが。レゲエ風な感じで心地よくながれ、シンセもゆったりとのびやかに。そしてブラスのパワフルでリズミカルなリフからダイナミックなリフが。その後ギターもブラスものびやかに奏で、ダイナミックなリフが。中盤では一旦静かになってからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。終盤ではダイナミックなリフから盛り上がって、再びレゲエモードでゆったりとリズミカルなリフがながれ、ギターがのびやかに、ブラスものびやかに奏でて。ラストはレゲエリズムが心地よくゆったりとながれて。
 基本的にはフュージョンですけど、ロック・JAZZ・ブルーズなどジャンルを超えた多彩なギターサウンドが楽しめる素敵なアルバムですね。超豪華ゲストミュージシャンが参加されているなかでも、やはり大村さんのギターサウンドが存在感たっぷりで一番耳に残ります。
 1998年に病により、49歳の若さで天国へ旅立ってしまった大村さん。ほんとに惜しいです。ご冥福をお祈りいたします。

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