ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

麻生レミさん OWN LINES

2012-06-05 06:20:20 | 70's J-Rock
 69年の<ザ・フラワーズ>のアルバム「Challenge!」で、70年のオムニバスアルバム「ロックン・ロール‘70s」で、まさに日本の“Janis”とも言うべきハスキーでパワフルな迫力の歌を聴かせてくれた、日本の女性ロックヴォーカリストの祖ともいえる<麻生レミさん>。この2枚のアルバムのあと、レミさんはアメリカに旅立ってしまったそうで。その後のレミさんのことは自分は全く知りませんでした。そんな折に2012年5月に突然70年代に発表されたソロアルバム2枚が紙ジャケで再発されて超ビックリ!そもそもそのソロアルバムの存在すら恥ずかしながら知らなかったもので本当に驚きました。もちろん即購入です。
 アルバムのライナーノーツによれば、レミさんは高校3年のときにブルー・コメッツのマネージャーに認められて、コメッツの準メンバーとしてステージに立って歌ったそうです。1962年に某レコード会社主催のJAZZコンテストに出場して最優秀賞を受賞し、歌手デビューされたそうです。そして60年代中期には<ブルー・ファイヤー>に加入しウエスタン・カーニバルにも出演。その後67年に“ゴッド・ファーザー”内田裕也氏に誘われて<ザ・フラワーズ>に参加されたそうです。渡米後は71年に帰国し、<麻生レミ&WYND>を結成して、来日したGFRの前座を務められたそうで。そして76年9月にこのファーストソロアルバム「オウン・ラインズ」を発表されました。このアルバムは<井上堯之さん>が興したレーベルから発表され、メンバーはギターが井上さんと<速水清司さん>、ベースが<佐々木隆典さん>、キーボードが<大野克夫さん>、ドラムスが<鈴木二朗さん>で、プロデューサーは井上さんと内田さんです。ジャケットは、胸元が大きく開いていてSEXYさも感じますが、それよりもロックヴォーカリストとしての迫力というか凄みをも感じますね。
 アルバム1曲目は「Nothing Doing」。パワフルなギターリフがミドルテンポで歯切れよくながれ、ピアノのファンキーなリフがリズミカルにながれ、パワフルなヴォーカルがはいってカラッと明るく爽やかな感じの曲調に。サビはリズミカルで軽やかに。
 2曲目は「River Deep Mountain High」。ピアノとギターのユニゾンリフからアップテンポのノリノリモードになってパワフルでのびやかなヴォーカルがはいって、Bメロではハスキーな迫力あるヴォーカルが。サビはメロウに歌って。終盤ではハスキーなパワフルヴォーカルから迫力のシャウトも。
 3曲目は「Own Lines」。スローブルーズな感じの曲で、最初にゆったりとしたエモーショナルなギターソロが。そしてしっとりとしたムーディなヴォーカルがはいって。間奏ではオルガンが響くなか、しっとりとしたギターソロが。終盤では力強く歌い上げて。
 4曲目は「Stuck For Words」。ギターのパワフルなリフ、ブレイクリフからミドルテンポの泣きのブルーズ調になり、ギターのエモーショナルなソロが。そしてブルージーなヴォーカルがはいって歌い上げて。終盤ではバンドリフからアカペラでパワフルなヴォーカルが。そして歌い上げて。その後ギターの泣きのソロが。ラストには迫力のシャウトも。
 5曲目は「Everything I Had」。ミドルテンポのパワフルなリフからピアノとアコギのしっとりとしたリフがゆったりと叙情的にながれ、ギターがフィルをいれて。そしてパワフルなドラムがはいってギターのアグレッシブなソロが。その後ダイナミックなリフで盛り上がってテンポアップして囁くようなソフトなヴォーカルがはいって、サビはPOPで可愛い感じで歌って。中盤では一旦止まったあと、ピアノとアコギのしっとりとしたリフがながれ、泣きのギターソロが。終盤ではヴォーカルが色っぽく歌い、ギターが泣きのフレーズをスライドで哀愁たっぷりにゆったりと奏でて。
 6曲目は「I’d Rather Go Blind」。ブラスサウンドがゆったりとながれ、ミドルテンポでしっとりとしたギターリフが。ゆったりとしたブルーズで、ヴォーカルがバラード調で力強く歌い上げて。終盤ではパワフルなシャウトも。
 7曲目は「Same Again」。ミドルテンポのファンキーなリズムではじまる明るく楽しい曲。リズミカルで力を抜いた感じの軽やかな歌声で、可愛らしい感じのファルセットも素敵です。間奏ではエモーショナルなギターソロが。
 8曲目は「How Long Would I Last」。ゆったりとしたブルージーなリフからヴォーカルが色っぽく歌い、サビでは力強く、さらにハイトーンの綺麗なファルセットも。間奏ではリズミカルなピアノソロ、エモーショナルなギターソロが。終盤ではバンドリフからヴォーカルがアカペラで歌い、そして力強く歌い上げて。
 パワフルなシャウトだけでなく、ブルージーなヴォーカルも、色っぽくムーディーなヴォーカルも、可愛らしい歌もと、様々なスタイルで聴かせてくれ、レミさんの魅力をたっぷりと堪能できる素敵なアルバムですね。また、レミさんのソロアルバムですけど、ギターも特に泣きメロなどいい音響かせてます。2ndアルバムのほうも楽しみです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。