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ISIS  The Name Of The Roses

2012-05-14 06:22:25 | ジャパン・プログレ
 L’VOLUZIONEやROUNDHOUSE等でも活躍され、現在はAIBで活躍中のキーボーディスト<片岡祥典さん>がかつて率いておられたバンド<ISIS>。以前“Prospective Faces”というオムニバスアルバムで1曲のみ紹介させていただきましたが、今回2003年に発表された<ISIS>のベスト的なアルバム「The Name Of The Roses/薔薇の名前」が手に入りましたので紹介させていただこうかと。1988年に結成され、1998年にL’VOLUZIONEになるまでの<ISIS>の10年間の活動のなかでのデモテープや未発表曲など様々な音源からセレクトされた曲が収録されていて、全部で15人くらいのメンバーが関わっておられるようで、ライナーノーツにはどの曲をどなたが演奏されているか書かれていますが、ここでは割愛させていただきます。
 アルバム1曲目は「The Name Of The Roses/薔薇の名前」。キーボードのメルヘンチックなメロディがゆったりとながれ、美しい女性ヴォーカルがはいってゆったりと幻想的な感じになり、そして力強く歌い上げて。中盤ではダイナミックなキーボードリフが盛大に鳴り響き、ギターの爽やかでエモーショナルなソロへ。その後オルガンのリズミカルなリフからテンポアップして、ギターのテクニカルなソロが。終盤ではゆったりとした女性ヴォーカルがはいって、ドラマティックに展開して。
2曲目は「Leave It Open」。キーボードのリズミカルなリフからテクノポップな感じではじまって、アップテンポでギターのフュージョン風の爽やかな音色がながれ、そしてキーボードのリズミカルなリフとギターの軽快なカッティングリフからリズミカルでPOPなヴォーカルがはいって。明るく楽しいJ-POP風なヴァースですね。バックのベースリフ、かっくいいっす。中盤ではテクニカルなモーグソロとオルガンソロがドラマティックに展開し、続いてヘヴィでアグレッシブなギターソロへ。終盤ではギターの軽快なカッティングリフにのってPOPなヴォーカルが。
 3曲目は「Gentke & Brutality」。パーカッションとシーケンスのアップテンポのリズムからミドルテンポの変拍子でヘヴィなギターリフとシンセリフが交互にながれ、パワフルな男性ヴォーカルがはいってサビではスクリーミングも。まさしくプログレメタルですね。間奏ではギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。そしてシンセのテクニカルなリフからギターとユニゾンでスリリングに展開して。終盤では一旦止まってヴォーカルがアカペラで唄い、そしてパワフルに盛り上がって。
 4曲目は「Dream In A Dream」。シンセの幻想的なサウンドがゆったりとながれ、ギターが浮遊感たっぷりにゆったりとほのぼのしたメロディを奏でて。そしてシンセのたおやかなフレーズからピアノリフをバックにしっとりとした女性ヴォーカルがはいって哀愁たっぷりに聴かせ、メロトロンサウンドやストリングスサウンドと共にドラマティックに盛り上がって。その後美しいスキャットからストリングスサウンドが壮大にながれ、ギターのエモーショナルでテクニカルなソロへ。
 5曲目は「Change! In Me」。ストリングスサウンドの叙情的なリフがゆったりと響き、そしてダイナミックなリフからミドルテンポでヘヴィなリフがながれ、ピアノのリズミカルなリフをバックにギターのエモーショナルなソロが。その後女性ヴォーカルがはいってアップテンポのノリノリモードでヘヴィなギターリフをバックにパワフルに歌い上げて。間奏ではエモーショナルなシンセソロ、ギターのテクニカルなソロが。その後シャッフルのノリノリビートでキーボードのテクニカルなリフ、ギターのヘヴィリフからパワフルなヴォーカルがはいって盛り上がって。ラストはキーボードとギターのユニゾンリフが。
 6曲目は「Cadendia」。シンセのスペーシーなサウンドがながれ、鐘の音が鳴り響き、ダイナミックなリフがはいってミドルテンポでズンズン響くベースリフにのってテクニカルなピアノリフが。そしてパワフルなドラムがはいってダイナミックなブレイクリフからシャッフルリズムのパワフルなリフとゆったりと雄大なフレーズが交互にながれ、アップテンポになってテクニカルなリフからキーボードソロとギターソロがスリリングなソロバトルを展開して。終盤では一旦止まってから鐘の音が鳴り響き、パイプオルガンサウンドがゆったりと荘厳にながれ、ギターとシンセがほのぼのしたメロディをドラマティックに奏でて、ラストは劇的にFin。
 7曲目は「Skelton」。時計の秒針のリズムからピアノリフがゆったりとながれ、そしてギターのヘヴィでダークなリフがながれ、ダイナミックに。その後ミドルテンポのヘヴィリフからキーボードのしっとりとしたリフがながれ、男性ヴォーカルがはいって、序盤はゆったりと、サビ前でパワフルなシャウトが。サビではヘヴィリフにのってパワフルに歌い上げて。中盤では一旦とまって秒針の音が響き、柱時計のような音も。そしてヘヴィなギターリフがはいってキーボードがスリリングなフィルをいれてアップテンポで疾走して、ヴォーカルがパワフルなハイトーンでシャウトして。その後テンポダウンしていって、再び秒針の音が響いて。
 8曲目は「Image」。ピアノのしっとりと哀しげなメロディがながれ、パイプオルガンの和の情緒を感じる音色が切なげに響いて。そしてピアノリフをバックにしっとりとした女性ヴォーカルがはいって、シンセが寄り添ってドラマティックに歌い上げ、2ヴァースではストリングスも加わって。その後味わい深いベースラインをバックにシンセのクラシカルなリフが響き、ギターのアルペリフをバックにベースがしっとりとしたメロディを奏でて。中盤ではオーボエ風サウンドやストリングスの音色がスネアのリズムをバックにしっとりとながれ、クラリネットやピッコロ風の音色がリズミカルにながれて、そしてギターとキーボードがクラシカルなリフをパワフルなベースリフをバックにリズミカルにユニゾンで。その後壮大なシンセサウンドがながれ、ギターがのどかで雄大なフレーズをゆったりと奏で、そこにオケサウンドがはいって壮大に。終盤ではアップテンポになってギターのアグレッシブなソロが。その後再びミドルテンポになってシンセサウンドをバックに、ギターがメロウなフレーズをゆったりと奏でて。そして一旦止まったあと、静かにヴォーカルとパイプオルガンサウンドがはいって、そしてスネアのボレロリズムがはいって徐々に盛り上がっていき、ダイナミックなリフからギターがエモーショナルなフレーズをドラマティックに奏でて。ラストは一旦止まってからパイプオルガンサウンドが力強く響いて劇的にFin。
 POPでノリのいい曲や、シンフォプログレの王道をいくドラマティックな曲、さらには後のL’VOLUZIONEの原曲のプログレメタルと、それぞれの時期のメンバーによる異なった音楽性を1枚で楽しめる素敵なアルバムですね。でもアルバム1枚に凝縮ではもったいないような。それぞれの時期で1枚づつ楽しみたいくらいです。

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