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人間椅子 9th 怪人二十面相

2010-02-06 07:18:38 | 人間椅子
 初期Black Sabbathをベースとしたドゥーミーなサウンドに、日本文学&おどろおどろしい歌詞をのせ、津軽弁の節回しで聴かせてくれる青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。
 1990年にデビューアルバムを発表。その後7枚のアルバムを発表し、99年3月には8thアルバム「二十世紀葬送曲」を発表し、レコ発全国ツアーを敢行。そして2000年6月に9thアルバム「怪人二十面相」を発表します。このアルバムは同名推理小説をモチーフとしたコンセプトアルバムになっています。“怪人”の鈴木さん、“探偵”の和嶋さん、そしてその“助手”マスヒロさんが描かれた怪奇漫画風のジャケット、いいですねぇ。
 アルバム1曲目は「怪人二十面相」。アップテンポのパワフルでミステリアスなリフからはじまる手に汗握るめっちゃスリリングなハードロック。鈴木さんの躍動感のあるヴォーカル、かっくいいっす。サビはそれぞれ1節づつ歌って。中盤ではゆったりとした不気味なベースリフからミドルテンポでダークなリフをバックにコーラスが。ユニゾンリフのあとはうねるサウンドのスライドギターソロ。その後ミステリアスなリフをバックにドラムソロ、そして再びアップテンポのスリリングな曲調になり、ラストはエモーショナルなギターソロも。
 2曲目は「みなしごのシャッフル」。タイトル通りのパワフルなシャッフルビートからヨコノリではじまって、ドンガドンガってアップテンポの力強い跳ねるようなリズムで展開していきます。サビは転調して明るく爽やかに。中盤にはエモーショナルなギターソロも。ノリノリの楽しい曲ですね。
 3曲目は「蛭田博士の発明」。ミドルテンポのメロディアスなリフから落ち着いた感じではじまって、ダークでヘヴィなリフがはいって鈴木さんの不気味なヴォーカルが。間奏ではゆったりとしたリズムでアグレッシブなギターソロも。終盤テンポアップしてパワフルにヘヴィに。
 4曲目は「刑務所はいっぱい」。パワフルなドラムとギターフィルからアップテンポではじまるノリのいいハードロック。リフがどことなくUFOのRock Bottomに似てるような?ヴォーカルはヴァースが和嶋さんでサビはマスヒロさんかな。中盤はファンキーリズムで和嶋さんのヴォーカル、そしてエモーショナルなギターソロが。このリフも聴き覚えあるなぁ。終盤はテンポダウンしてヘヴィにパワフルに盛り上がってFin。
 5曲目は「あしながぐも」。ミドルテンポのダークでヘヴィなリフからドゥーミーにはじまり、鈴木さんの民謡調のヴォーカルが。ズルズルと引きずるようなグルーブ、いいですねぇ。終盤にはエモーショナルなギターソロが。
 6曲目は「亜麻色のスカーフ」。パワフルな変拍子リフからはじまって、アップテンポのファンキーなビートでマスヒロさんのヴォーカルが。歌謡曲風のポップロックですね。ドラムはもちろん叩きまくってます。
 7曲目は「芋虫」。マニアの間で最も人気の高い曲です。ゆったりと哀愁ただようベースリフと寂しげな泣きのギターフレーズが抒情的に響いて。そしてミドルテンポで鈴木さんの悲しげなヴォーカルがしっとりと響き、サビでは歌い上げて。バラード風の暗く美しい曲です。間奏はリフがドラマティックに展開していって、そしてアグレッシブなギターソロが。その後うねり狂うエフェクトサウンドが響いたあと、アップテンポになってパワフルになって鈴木さんの憎憎しい感じのヴォーカルが。ラストはエモーショナルなギターソロでFin。
 8曲目は「名探偵登場」。アップテンポのファンキーなリフからはじまる明るく楽しいコミカルなポップロック。間奏ではギターソロもちょこっと。
 9曲目は「屋根裏のねぶた祭り」。ダークでヘヴィなリフから引きずるようなリズムではじまるドゥーミーな曲。ミステリアスなリフをバックに鈴木さんの不気味なヴォーカルが妖しく響いて。そしてサビはダイナミックに盛り上がって。中盤では静かになって幻想的な雰囲気のなかヴァイオリントーンのギターの音色やタムの音が暗黒空間を浮遊して。その後再び元のダークでヘヴィなリフがはいって叩きまくりドラムとともに盛り上がっていって、そしてアップテンポでパワフルに疾走していき、アグレッシブなギターソロも。
 10曲目は「楽しい夏休み」。ハイテンポのスリリングなスラッシュメタル。ドラムめっちゃ叩きまくりです。歌詞はお子ちゃま風ですけど、バリバリのメタルですね。中盤では静かになって幻想的な雰囲気になるも、ホイッスルの音とともにアグレッシブなギターソロが。終盤ではテンポダウンしてパワフルにリズミカルに。とっても楽しい曲ですね。
 11曲目は「地獄風景」。めっちゃパワフルな三・三・七拍子リズムを織り交ぜた疾走スラッシュメタル。ライブのオーラスの定番でもありますね。♪地獄のゴールへまっしぐら!です。間奏ではアグレッシブなギターソロがたっぷりと。ラストは鈴木さんの雄叫び&シャウトでFin。ド迫力ですね。
 12曲目は「大団円」。ゆったりとダイナミックなリフがはいって、そしてミドルテンポでミステリアスなギターフレーズが不気味にながれて。ダークでドゥーミーな曲です。ミドルテンポのダイナミックでパワフルなリフをバックに和嶋さんの力強いヴォーカルが響いて。中盤ではミドルテンポのシャッフルリズムで和嶋さんの伸びやかなヴォーカルがながれて、そのままエモーショナルなギターソロへ。終盤はミドルテンポでIommi氏ばりのギターソロも。
 ドゥーミーな曲も十分楽しめ、さらにスラッシュやスリリングなロックやポップでコミカルな曲も。そしてなんといってもドラマティックな「芋虫」、聴きほれてしまいました。聴き応えのある素晴らしいアルバムですね。
 翌7月には4月に撮影された「怪人二十面相」のプロモーションビデオを収録したシングルビデオが発売されます。

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2 コメント

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おじゃまします (蟲子)
2010-02-07 17:03:16
「怪人二十面相」は、いつか映画のテーマ曲にして欲しい願望あります(^∀^)
メンバーは、江戸川乱歩先生を慕うだけあって、作品のイメージに合った曲だし、リフも爽やかで、いいと雰囲気ですよね。

アルバム全体が、遊び心あって面白いですよね。

「あしながくも」の鈴木氏の歌い方は、味があって真似して唄いたくなります。
「す~ぐ折れるぅ~よぉ~(^-^)♪

当時は、「大団円」よくやってたと思うけど、今後ライブのアンコールのラスト曲として、そのうち聴きたいです( ̄∀ ̄)

将来的にビデオテープの劣化や、紙パッケージも寿命があるから、DVDにしてPV時のオフショットを歌詞カードと一緒に印刷して、発売してくれたら、嬉しいんですがねぇ~♪
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いつもありがと! (ひより)
2010-02-08 21:58:24
 わ~い!蟲子さん、いらっしゃいませ!
今回もコメントを書いてくださってありがとうございます。とっても嬉しいっす!
 そうそう、ライブでもよく鈴木さんが怪人二十面相もゲゲゲの鬼太郎もなんで人間椅子に声がかからないのかってぼやいておられますね。蟲子さんがおっしゃるようにこの「怪人二十面相」はスリリングでかっこよくてテーマ曲には最高だと思いますよね。
 「あしながくも」はたしかファン倶楽部ライブでやってくれましたね。鈴木さんのヴォーカル、最高っす! 
 そういえばいつぞやのライブで、和嶋さんが「刑務所で慰問ライブをやりたい」って言ってました。でも「人間失格」とか「盗人賛歌」はヤバいって。で「刑務所がいっぱい」がオープニング曲かなって。
 「大円壇」って自分はライブでまだ1回も聴いたことないかも。当時はやってたんですね。いつかまたやってくれたらいいな。
 そうそう、ビデオはそろそろヤバいと思って、アタシはDVDにダビングしときました。二十周年でベストアルバムも発売したことですし、そろそろライブやPVを収録したDVDを発表してほしいですよね。
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