ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

鬼武みゆきさん  FUKUSHIMA

2021-09-01 23:44:05 | ジャズ
 明るく爽やかでとっても楽しい曲、そしてゆったりおだやかほのぼのするきれいなメロディの心温まる、心癒される曲など、素敵な曲を素敵な演奏で聴かせてくれるピアニスト<鬼武みゆきさん>。2008年10月に初めてライブを観てからハマってしまいました。多くのミュージシャンとの共演や、TV番組等の音楽の作曲・編曲など幅広く活躍され、2002年には自身のレーベル<Eternal Music Records>を設立して1stアルバム「Beautiful Life」を発表。2004年に2ndアルバム「Little Journey」を、2008年に3rdアルバム「Eternal Ones」を発表。そして2011年には盲目のヴォーカリストであり、ギタリストでもある<Gladston Gallizaさん>とのコラボレーションアルバム「Alvorada/アルヴォラーダ(夜明け)」を発表され、さらに2015年にはホルン奏者<東谷慶太さん>とフルート奏者<赤木りえさん>と「KEITA meets AKAONI」というユニットのアルバムを発表されるなど、幅広く活躍されています。
 みゆきさんは、2011年の震災を機に、ショックを受けた人々に“元気になってもらえたら”“ホッとできるような”音楽や映像を届けたい、という想いから”Happiness is・・・ “と題して各界著名人から”Happiness(私の幸せ)“の言葉や詩をいただいて、みゆきさんの音楽と写真家<森日出夫さん>の写真とのコラボで1分間のショートムービーを2012年1月より「1 minute piece “Happiness is・・・”」をネット配信され、ここで作られた音楽が2013年10月にアルバム「HAPPINESS IS…」として発表、さらに2015年11月にその第2弾となる「Happiness is…2」を発表されました。
 今回紹介させていただくアルバムは、ライナーノーツによると、みゆきさんが2016年から復興途上の福島を応援したいと、福島の伝統文化や歴史、美しい自然などを曲にしようと、3年かけて何度も現地に取材に訪れて作曲されたそうです。そして2019年にアルバム「FUKUSHIMA」を発表されました。アルバム参加メンバーは、ベース<鳥越啓介さん>、ドラムス<岩瀬立飛さん>です。笑顔で佇むみゆきさんのジャケット、見ていてとっても癒されますね。“優しさ”が伝わってきて、アルバムを聴くのがとっても楽しみです。
 アルバム1曲目は「Blooming ~Hanamiyama~」。ミドルテンポでピアノがゆったりと爽やかに奏で、徐々に力強くドラマティックに。
 2曲目は「Nomaoi」。パワフルなピアノリフからアップテンポの躍動感たっぷりのグルーヴィなリズムがはいって、パワフルにスリリングに展開していきます。中盤では叩きまくりのパーカッションソロ、そしてピアノのパワフルなソロが。
 3曲目は「Beyond Time ~Ouchi-juku~」。ゆったりとしっとりと優しくはじまって、徐々に力強く。その後アップテンポのリズミカルなリフからピアノソロへ。中盤ではコントラバスがのびやかに力強く奏で、そしてパーカッションのテクニカルなソロが。終盤では力強くドラマティックに、さらにアップテンポでパワフルに。
 4曲目は「Crystal Breath ~Winter around Mt.Bandai~」。ピアノの高音がゆったりと響き、コントラバスが静かにのびやかにミステリアスな音色を響かせて。中盤ではピアノがミドルテンポで力強くドラマティックに。その後、静かになってコントラバスがしっとりと幻想的に奏でて。終盤では再び力強くドラマティックに。
 5曲目は「Open Your Aizu ~Fog on Tadami River~」。しっとりとしたピアノからはじまって、コントラバスがのびやかに幻想的に奏で、そこからピアノのエモーショナルなソロへ。そこからパワフルなタムドラムがはいって力強く。
 6曲目は「Energy to Live ~Salmon Run~」。ピアノのパワフルなリフからはじまって、コントラバスが加わってユニゾンで力強くゆったりと。その後アップテンポでピアノがリズミカルに明るく楽しく展開して。中盤ではパワフルなピアノリフからコントラバスのテクニカルなソロ、ドラムスのテクニカルなソロが。
 7曲目は「Sakezukuriuta」。ピアノがゆったりとしっとりと奏で、徐々に力強くなっていって。中盤ではパワフルなピアノソロが。それをコントラバスが盛り上げて。
 8曲目は「Into the Light ~Chouchin Matsuri~」。ミドルテンポのパワフルなピアノリフからはじまって、コントラバスが加わってユニゾンでリズミカルに。その後そこからコントラバスのソロへ。中盤では静かになるも再びパワフルに盛り上がって、さらに♪ワッショイ!ワッショイ!って掛け声もはいって一層盛り上がって。
 9曲目は「Long Long Ago ~Takizakura~」。ピアノがしっとりと幽玄に奏で、徐々に力強くドラマティックに。その後、静かになるもパワフルなタムドラムから力強く盛り上がって。
 そしてボーナストラックの10曲目は「Fukunoshimauta」。なんとみゆきさんのヴォーカル入り!作詞は<宮沢和史さん>です。ミドルテンポのリズミカルなリフから爽やかにはじまって、美しいお声のヴォーカルがはいって。あまりの美しさにビックリ!中盤ではリズミカルなピアノソロも。
 アルバムには1曲ごとに曲の情景の写真とみゆきさんの解説が記載されていて、それを見ながら聴いてみるとさらに楽しめますね。みゆきさんの福島への想いが伝わってくるかのようです。とっても素敵なアルバムですね。コロナが落ち着いたらまたライブ観にいきたいっす。


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