ひよりの音楽自己満足

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YUKA & CHRONOSHIP The 3rd Planetary Chronicles (第三惑星年代記)

2015-11-11 23:41:33 | 21th J-プログレ
 <YUKA & CHRONOSHIP>。キーボーディスト<船越由佳さん>率いるインストバンドです。メンバーは由佳さん、ギター<宮澤崇さん>、ドラムス<田中一光さん>、そしてベーシストでありプロデューサーの<田口俊さん>の4人編成です。2007年に「WATER REINCARNATION(水の輪廻)」を発表されます。“水の輪廻”をテーマとしたコンセプトアルバムです。当初は由佳さんと田口さんのみでドラムは打ち込みでの6曲収録のi-tune販売でしたが、その後、宮澤さんと田中さんが加入され、ライブ活動を重ね、2011年にあらたに4曲追加され、10曲収録のフルアルバムとしてプレスCDで発表されました。そしてすでにライブで新曲が披露されていましたが、2013年6月に”恐竜””宇宙船””酸素”をテーマとした3つの組曲で構成された2ndアルバム「DINO ROCKET OXYGEN」が発表されました。1stアルバムではFusion的な要素も見受けられましたが、2ndはまさにプログレの王道を行くサウンドでファンを魅了し、ライブ活動は国内にとどまらず、海外のフェスにも出演されるなど大活躍。その後、早くも3rdアルバムのお話が。今回なんとイギリスデビューが決まったとのことで超ビックリ!3rdアルバムはイギリスのレーベルから発表されるそうで。そして今回は日本プログレ界では初の試みかと思いますが“クラウドファンディング”という、ファンから出資を募る形でアルバムを制作されるとのこと。自分はもちろん少額ながらも出資するつもりでしたが、システムがイマイチ把握できなくてちょと躊躇。でも状況を見ていると出資がだいぶ集まっているようなので、それならばとシステムに加入して出資を。結果的には100人以上が賛同され、目標を上回る金額が集まったようで。ただでさえマイナーなジャンルなのにそこまで集められるとは正直驚きました。バンドの人気の高さとプログレファンの期待の高さが伺えます。
 2015年9月にイギリスより、10月に日本でもこの3rdアルバム「The 3rd Planetary Chronicles (第三惑星年代記)」が発表されました。自分の手元にも9月末にCDが届きました。できれば帯付の日本盤が欲しかったんですけど、まいっか。このアルバムは、バンドFBによると“第三惑星に起こった技術的・科学的革命をテーマにした壮大なコンセプトアルバム”とのことで、ジャケットは漫画家<小田ひで次さん>が担当されたそうで。後光がさすマリア様か観音様のような慈愛に満ちた神々しい感じながらも機械的な面もあって、奥が深いですね。
 アルバム1曲目は「Birth Of The Earth –Collision」。スペーシーなダークサウンドがながれ、ディレイを効かせたピアノの音色が奥深くゆったりと響いて。
 2曲目は「Stone Age」。シンセの鮮烈なサウンドからゆったりとはじまって、ギターが幻想的に奏で、ミドルテンポの和太鼓のようなパワフルなタムドラムがはいって、コーラスがのびやかに壮大に響いて。そしてシンセがのびやかに奏で、ギターのヘヴィなリズミカルリフがはいって、そこから笛のような尺八のような音色の和風リフがはいって、徐々に盛り上がって。終盤ではピアノとギターのミドルテンポのリズミカルなリフからシンセのテクニカルなソロが。ラストはギターとキーボードのテクニカルなユニゾンリフからブレイクをキメて、コーラスがのびやかにながれて。
 3曲目は「GalileoⅠ –And Yet It Moves(E pur si muove)」。ざわめきのような音がフェードインしてきて、ピアノのダークサウンドがゆったりとながれ、そこにストリングスサウンドが加わってミステリアスなリフを奏で、さらにメロトロンサウンドがのびやかに響いて。その後ピアノのリズミカルなリフからメロトロンサウンドがのびやかにミステリアスにながれて。
 4曲目は「GalileoⅡ –Copernican Theory」。ピアノのリズミカルなリフからはじまって、ギターも加わってスリリングに展開し、ダイナミックなリフからミドルテンポでリズミカルなリフがながれ、ギターのヘヴィサウンドがのびやかに。その後一旦止まって、ピアノのリズミカルなリフからダイナミックなリフがはいって、リズミカルなコーラスがながれて。中盤では静かになって、メロトロンサウンドがのびやかにながれ、ギターのリズミカルなリフがはいって、シンバルロールからピアノのリズミカルなリフが透明感たっぷりにながれ、メロトロンサウンドがのびやかに響いて。その後パワフルなドラムフィルからキーボードがのびやかに奏で、ギターとキーボードのテクニカルなユニゾンリフが。終盤ではシンバルロールからリズミカルなリフがはいって、メロトロンサウンドがのびやかに響き、ギターとキーボードのリズミカルなリフがスリリングに。ラストはリズミカルなリフからギターのヘヴィサウンドがのびやかにながれ、コーラスものびやかに。
 5曲目は「Birth Of The Earth -Merger」。スペーシーサウンドをバックにギターとキーボードがリズミカルなリフを。
 6曲目は「Age of steam (Ⅰ.Pastoral Garden / Ⅱ.Machine City」。アコギのリズミカルなアルペリフからはじまって、フルートのような音色のリズミカルなリフからメロトロンサウンドがのびやかに響き、コーラスがゆったりとたおやかにながれて。そしてリズミカルなリフからコーラスがのびやかにながれて。中盤ではダイナミックなブレイクからミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、オルガンサウンドがのびやかにながれ、そこからギターのヘヴィサウンドのエモーショナルかつテクニカルなソロが。そしてギターとピアノのリズミカルなリフからオルガンのエモーショナルなソロが。その後メロトロンサウンドがのびやかに響き、オルガンのリズミカルなリフがスリリングに。終盤ではアップテンポのノリノリモードになってギターとオルガンのユニゾンリフからギターのテクニカルなソロと、オルガンのテクニカルなソロの掛け合いバトルがスリリングに。
 7曲目は「Wright Flyer 1903」。まずはギターのテクニカルなソロが。そしてギターがのびやかに奏でるなか、女性のナレーションがはいって、ダイナミックなリフからメロトロンサウンドがのびやかに響き、ギターとシンセがユニゾンでのびやかに爽やかに奏でて。まるで風にのって大空を漂っているかのような気持ちよさです。中盤ではストリートオルガンのような音色のリズミカルなリフからストリングスが加わって盛り上がっていって、パワフルなドラムからダイナミックなリフがはいって、そこからギターのテクニカルな弾きまくりソロが。終盤ではピアノリフからギターがゆったりとのびやかに奏で、幻想的なコーラスがのびやかに。ラストはダイナミックなリフからのびやかに壮大に。
 8曲目は「On The Radio」。ラジオのチューニング音からはじまって、AMラジオのような音質でピアノがしっとりと奏で、ラジオの音声がカブって。その後クリアな音でピアノのしっとりとした音色が響き、コーラスがゆったりと幻想的にながれて。
 9曲目は「Birth Of The Earth –Magma Ocean」。ピアノのしっとりとしたリフからギターのゆったりとした音色が物悲しげに響いて。そしてギターのヘヴィサウンドがのびやかに壮大にながれて。
 10曲目は「E=c#m」。シンセの鮮烈な音色がスペーシーに響き、ピアノとギターのリズミカルなユニゾンリフからパワフルなドラムがはいって、アップテンポのノリノリのシャッフルモードになって、シンセのリズミカルなリフが爽やかに大スケールながれて。そして叩きまくりの短いドラムソロからギターとキーボードのリズミカルなユニゾンリフが。中盤ではコーラスが幻想的にながれ、ピアノとギターのユニゾンリフからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロ「が。その後シンセとギターのユニゾンでのパワフルなリフからスリリングにブレイクをキメて。終盤ではアップテンポのノリノリモードでシンセのリズミカルなリフが爽やかにながれ、ピアノとギターのユニゾンリフからコーラスが幻想的にながれて。ラストはリズミカルなユニゾンリフから盛大にFin。
 11曲目は「I am Thee(Awaking Of Cloneroid)」。シンセの幻想的な音色が奥深くスペーシーにながれ、ギターがゆったりとのびやかに奏でて。そしてピアノのリズミカルなリフが跳ねるように広い空間にながれ、ダイナミックなリフからピアノとギターのリズミカルなリフが。ピアノの奥深く幅の広いクリアなサウンドと、ヘヴィギターの直線的なサウンドの対比が絶妙ですね。その後ブレイクから静かになって、ピアノの綺麗でリズミカルなリフからブレイクを挟んでギターとオルガンのリズミカルなリフが。中盤ではダイナミックなリフからアップテンポのノリノリモードのコーラスがのびやかに爽やかにながれ、ピアノとギターのリズミカルなリフがダンサブルにながれて。そしてダイナミックなリフからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが爽快感たっぷりに。終盤ではのびやかで爽やかなコーラスからオルガンのテクニカルなリフがはいって、アップテンポのノリノリモードでピアノの綺麗なリフがダンサブルに。
 12曲目は「Birth Of The Earth –Embryonic Planet」。ピアノのダークな音色から力強くはじまって、ピアノのしっとりとしたリフからダイナミックなリフがはいって、コーラスがのびやかにながれて。そしてピアノとアコギのリズミカルなリフがたおやかにながれ、ミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、メロトロンサウンドがのびやかに響き、ダイナミックなリフからリズミカルなリフとパワフルなドラムで盛り上がって。中盤ではアコギリフとピアノリフがしっとりとながれ、パワフルなドラムからギターのブルージーでエモーショナルなソロが。終盤ではピアノとアコギのリズミカルなリフからミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、メロトロンサウンドがのびやかに響いて。そしてダイナミックなリフからリズミカルなリフとパワフルなドラムでもりあがって、コーラスがのびやかにながれ、ドラムが叩きまくって。ラストはピアノリフがしっとりと。
 前作とは全く異なる世界観を感じますね。重厚で繊密で練りに練られた構成で、1-2回聴いただけではとても把握できない、何度も何度も聴きたくなり、その度にその魅力が増えていく感じがします。サウンド的にも文中にも書きましたが、奥深く幅広いピアノサウンドに、直線的に突き抜けるヘヴィギターサウンド、そしてそれらを安定感たっぷりにパワフルに支えるリズム隊、さらにジャケットのように慈愛に満ちた幻想的なコーラスとシンセと、聴きどころ満載の素敵なアルバムですね。そうそう、出資した希望者の名前がCDのライナーに記載されるとのことでしたが、自分の名前(本名)も確かに載ってました。なんか嬉しいっすね。

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